子ども部屋は4畳が無駄なく使いやすい!メリット・デメリットを解説

  • 作成日:2024/06/20
  • 更新日:2024/10/03
  • 編集者:山根木材メディア編集部
子ども部屋は4畳が無駄なく使いやすい!メリット・デメリットを解説

注文住宅を建てるにあたり、子ども部屋の広さをどうすべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
以前の子ども部屋といえば6畳程度というのが主流でしたが、近年はそれよりも小ぶりな4畳程度の部屋が人気といわれています。

こうした変化が生じている背景には、家族の共有スペースを広く取ってスタディーコーナーやファミリークローゼットを設けることで、子どもとのコミュニケーションを取りやすくした間取りが人気になっていることが挙げられるでしょう。

また、子どもが小さなうちは広めの多目的ルームを設けておき、子どもが成長したら部屋を分割して子ども部屋にあてがうなど、ライフスタイルの変化に対応できる柔軟性の高い間取りも人気です。

とはいえ、注文住宅の設計前に子ども部屋を狭くすることのデメリットもしっかり押さえておく必要があります。
この記事では、4畳の子ども部屋のメリット・デメリットをご紹介します。
広さ別の子ども部屋レイアウトのポイントや、4畳の子ども部屋でも快適に過ごせるコツも解説します。
この記事を読めば、狭い子ども部屋を使いやすくできるポイントやアイデアを学べるでしょう。

子ども部屋の広さは4畳が人気!その理由とは?

青いベッドが特徴の子ども部屋

最近の家づくりでは、家族間のコミュニケーションを取りやすい間取りにするのがトレンドになっています。
この点は子ども部屋にも共通しており、最近は4畳程度の狭い子ども部屋を設けるケースが主流です。

以前、子ども部屋の平均的な広さは6畳程度といわれていました。
6畳あれば、ベッドや学習机、私物を納めておく収納棚、テレビ・パソコンなど、多くのアイテムを置いておけるため、子どもにとって居心地がよくなります。
しかし、昨今「子ども部屋はちょっと居心地が悪いくらいがちょうどいい」という考え方が一般的になりつつあるのです。

子ども部屋の居心地がよすぎると子どもが個室に閉じこもってしまい、親子間のコミュニケーションが希薄になりかねません。
そこで、家族間のコミュニケーションを重視する現代の価値観に合わせ、あえて子ども部屋を狭くして部屋にこもらないようにすることで、コミュニケーションを活発化しようと考える親御さんが増えています。

例えば、共有スペースにスタディーコーナーやファミリークローゼットを設置するケースが多くなっています。
子ども部屋の機能を最低限にして広さを節約し、家族とともに過ごす時間を増やすという工夫です。

子ども部屋を4畳にするメリット

おしゃれなカーテン柄が特徴の子ども部屋

子ども部屋を狭くすることで、親子間のコミュニケーションが取りやすくなると紹介しました。
子ども部屋を4畳にすると、他にどのようなメリットが得られるのか見ていきましょう。

他のスペースを広くできる

子ども部屋を4畳と狭くすれば、使わなかった分の面積を他のスペースに割くことができます。
子どもの人数に合わせて子ども部屋も複数設ける場合、いっそう大きなスペースを捻出することができます。
余った床面積を子どもも使える家族の共有スペースにあてれば、間取りの選択肢を大きく広げられます。

例えば、2階の吹き抜け周辺や階段ホールにカウンターテーブルと教材用の収納を設置すれば、子どものスタディースペースに最適です。
吹き抜けを通して1階にいる家族の声を感じながら、勉強にも適度に集中できます。わからないことがあれば、家族にすぐ聞きに行けるのも魅力です。

掃除する手間がかからない

部屋が狭ければ、その分掃除や片付けをする手間がかからない点もメリットです。
小さな子どもは掃除そのものに慣れていないので、部屋が広いと掃除をどうすればいいかわからず、どうしても散らかってしまいます。
部屋を狭くして掃除するスペースを小さくすることで、子どもでも迷うことなく掃除ができるでしょう。

また、部屋が大きいと所有物も増えてしまい散乱する可能性が高いため、あえて部屋を狭くすることで物量自体を少なくするというのも、掃除の手間を軽減するのに効果的です。
親が掃除せざるを得ない場合でも、狭い部屋のほうがストレスを感じにくくなります。

最低限のモノしか置けないことで子どもが管理しやすい

上で紹介したように、部屋が大きくなるほど、所有物が増えてしまう可能性があります。
所有物が増えると「何を持っていて、何を持っていないか」がわからなくなってしまい、子どもが自分の持ち物を管理できなくなってしまうかもしれません。

自分の部屋が4畳しかなく収納スペースや設置場所が限られていれば、そもそも最低限の物しか置けないので、管理できる範囲を超えて所有物が増えてしまう事態を防ぐことができます。
しっかり自分で管理させることで、子どもの管理能力を育むことにもつながるでしょう。

部屋の居心地が悪いと子どもの自立心が育つ

子どもの自立心を育成し、将来自分で生きていく力をつけていくにも、4畳程度の狭い子ども部屋が向いています。
子ども部屋が狭いと、成長するのに合わせて居心地の悪さを感じるようになります。
次第に「もっと広い部屋で暮らしたい」と感じるようになり、親元を離れたいと思うきっかけになるかもしれません。
実家の居心地の悪さが、結果的に自立心の育成にもつながるといえるでしょう。

一方で、広さは十分、日当たりが良好など、生活スペースとして恵まれた子ども部屋をあたえてしまうと「ずっとここにいたい」と考えるようになり、必要な自立心が育たなくなるリスクがあります。

子ども部屋を4畳にするデメリット

寝るだけなら4畳でも十分ですが、それ以外の活動をするには狭さを感じるかもしれません。
子ども部屋を4畳にすることで生じるデメリットについても紹介します。

友だちと遊ぶスペースがない

4畳の居室では、必要最低限の機能しか果たすことができません。
子ども部屋であれば、基本的に「寝る」「勉強する」くらいのスペースしか確保できないでしょう。
小学生になって何人かの友だちを家に呼ぶには狭いため、友だちと遊ぶときにはリビングや共有スペースを使うことになります。
そのため、子どもが友だちを招くたびに他の家族の居場所がなくなってしまう点はデメリットです。

ただし、リビングであれば常に親の目が届くので、安心して遊ばせられるという利点はあります。

体の成長に伴い、窮屈さを感じやすくなる

子どもが小さなうちは4畳の広さでも十分過ごせますが、体が成長していくと窮屈に感じやすくなります。
中学生くらいになると大人と変わらない背丈になるうえ、衣服や荷物の量も増えてくるでしょう。
収納を十分に設けておかないと4畳ではスペースが足りなくなり、子どもが不満を感じてしまうかもしれません。

ベッドの上で過ごす時間が増える

4畳の子ども部屋は、ベッドと学習机・本棚などを置いてしまうとスペースに余裕がなくなってしまいます。
くつろぐ場所がベッドの上以外にないため、必然的に子どもがベッドの上で過ごす時間が増えるでしょう。

ベッドの上で過ごしてばかりになると万年床のようになり、子どもの生育への影響が考えられるほか、ダニやカビの繁殖につながるおそれもあります。
十分な量の収納を準備するなど、できるだけ部屋を広く使えるような配慮が必要です。

【4畳~8畳・子ども部屋の広さ別】レイアウトのポイント

戸建て住宅における子ども部屋の広さは5〜6畳が平均的です。4畳の子ども部屋は比較的コンパクトなため、デッドスペースや不要な家具をできるだけ減らし、スペースを効率的に使用することを意識する必要があります。

理想的なレイアウトは部屋の広さによって変わってきますが、広く快適な子ども部屋にするためには、どのような点に気をつけてレイアウトを決めればいいのでしょうか。
ここでは、4畳〜8畳の広さ別に、子ども部屋のレイアウトにおけるポイントを解説します。

【4~5畳】無駄がなくコンパクトで使いやすい広さ

勉強机と緑のマットが置いてある4畳の子供部屋

4〜5畳程度の子ども部屋であれば、シングルベッド、学習机、ランドセルなどを収納できるワゴンやラックなどを設置できます。
ただし、フリースペースは必然的に狭くなります。快適に過ごせるレイアウトのポイントになるのが、最も大きなスペースを占めるベッド選びです。

ロータイプのベッドを設置する場合、折りたたみ式のものにすることで面積を取らず、余剰スペースを有効活用しやすくなります。
高さのあるロフトベッドにすれば、ベッドの下のスペースを学習机やラック置き場として活用できるため、フリースペースを増やすことが可能です。

床スペースを節約する観点からいえばロフトベッドが適しているものの、背の高い家具を設置することで圧迫感が生まれやすい点は要注意です。
子どもの成長に伴って窮屈に感じやすくなるため、天井の高さとのバランスを考慮してレイアウトを検討しましょう。

【6~7畳】余裕を持ったレイアウトができる広さ

大きなベッドが特徴的なおしゃれでかわいい女の子の子ども部屋

6〜7畳の子ども部屋は平均的なサイズ感であり、必要な家具一式を設置してもフリースペースを十分に確保できます。
例えば、大学生の一人暮らしのようにベッド、学習机、ラックなどを設置したうえで、ローテーブルやクッション、ラグ、本棚などを設置しても余裕があるでしょう。

これだけの広さがあれば成長しても窮屈さを感じにくく、部屋に友だちを招いても快適に過ごせます。
6畳だと子ども1人で使う前提になりますが、少し大きめの7畳であれば、子ども2人で使うことも可能です。
居室として使いやすい広さなので、子どもが独立したあとにゲストルームや書斎として活用するのにも便利です。

【8畳】きょうだいと一緒でも快適に使いやすい広さ

広い子ども部屋で3姉妹が集まって遊んでいる様子

8畳ともなれば、子ども部屋としては十分に広いスペースです。小さな子どもであれば、部屋の中を走り回って遊べる程度の余裕があります。6〜7畳の部屋のようにベッド、学習机、本棚、ローテーブルといったアイテムのほか、ハンモックやソファなどリラックスできる家具を設置すれば快適性がアップするでしょう。

きょうだいがいる場合、小さなころは1部屋を共同で使用し、成長してきたら2部屋に区切って使うのもおすすめです。
将来の分割を想定して、当初から仕切れる設計にしておくと効率的です。

これだけの大きなスペースなら、セカンドリビングや趣味部屋など幅広い用途で使えるので、子どもが巣立った後の汎用性も高まります。

4畳の狭い子ども部屋で快適に過ごすためのコツ

4畳の狭い子ども部屋だと、成長に伴って窮屈に感じるケースも多いでしょう。
狭い子ども部屋でも狭さを感じず、子どもが快適に過ごせる3つのコツを紹介します。

高さのあるロフトベッドを活用する

4畳程度の狭い子ども部屋だと、ベッドと学習机だけで大半のスペースが埋まってしまいます。
それだけにベッドのタイプ選びは重要なポイントです。

狭い子ども部屋におすすめなのが高さのあるロフトベッドです。
下部に大きなスペースができるので、そこに学習机やランドセル収納用のラックなどを設置できます。
ベッド下部のスペースに収めることができればベッド分の面積だけで済むため、狭い子ども部屋でもフリースペースを生み出すことが可能です。

ただし先述のとおり、ベッドが天井に近すぎると部屋全体に圧迫感が生まれてしまいます。
ロフトベッドを設置する際は天井高とのバランスを考えましょう。

壁や床などに白などの膨張色を取り入れる

広さの感じ方は使用する色によっても変わります。
狭い空間を広く見せるには、白やアイボリーなどの明るく薄い色を取り入れるのがおすすめです。
これらの色は膨張色といわれ、空間を広く見せる効果があります。
壁や床など、部屋の大きな面積を占める部分に膨張色を用いることで、視覚的な空間の広がりをより感じられるでしょう。

収納はデッドスペースを活用する

4畳程度の狭い子ども部屋を少しでもスッキリと見せるには、十分な量の収納を確保し、使っていない物が極力目に入らないようにするのが有効です。
しかし、部屋が狭いと収納を設けるのが難しいケースも多いでしょう。

別に収納スペースを設けられない場合、先ほど紹介したロフトベッドの下部スペースや収納付きベッドを活用したり、壁面に収納を設置したりするなど、デッドスペースを有効活用することをおすすめします。

【施工例から紹介】共有スペースに取り入れたい間取りアイデア3選

最後に、山根木材が手がけた施工事例の中から、4畳程度の子ども部屋と合わせて共有スペースに取り入れたい間取りアイデアを3つ紹介します。
以下のアイデアを取り入れれば、狭い子ども部屋でも快適に過ごせるようになるでしょう。

スタディーコーナー

4人家族の夫と息子がリビングのスタディスペースでパソコンを触っている様子

1つ目のアイデアが、リビング近くに設けるスタディーコーナーです。
学校から帰ってきて、勉強するためにわざわざ子ども部屋に向かう必要がないため、勉強に取りかかるまでのハードルを低くできるのが魅力です。
いつでも親に質問できるので、学習理解度やモチベーションのアップにもつながります。

こちらの住まいでは、リビング階段下のスペースを利用してスタディーコーナーを設置しました。
幅のあるカウンターは、横並びで勉強するきょうだいと見守る親が一緒に座っても十分な広さがあります。上の棚に参考書などをしまっておけるので便利です。

ファミリークローゼット

服が左右に並んでいる広いファミリークローゼット

狭い子ども部屋に収納を設けるのは難しいとはいえ、十分な収納がないと部屋が散らかってしまい、いっそう窮屈な印象になってしまいます。
こうした問題を解決してくれるのがファミリークローゼットです。
家族の荷物をまとめて収納できるファミリークローゼットを設置すれば、部屋ごとにクローゼットを設けるよりも面積効率がアップします。

当社のモデルルームでも、ランドリースペースに隣接してファミリークローゼットを設置しています。
回収した洗濯物をそのまま収納できるうえ、収納のために各部屋を回る必要がないので、家事ストレスを大きく軽減できるでしょう。

スキップフロア

大きな窓が特徴のスキップフロアがある部屋

2つの階層の中間に仕切りのないスペースを設けるスキップフロアもおすすめです。
空間を立体的に活用することで、限られたスペースを有効活用できる間取りアイデアです。

緩やかにゾーニングされているため、キッズスペースや友だちとの遊び場として利用可能です。
ワークスペースやスタディースペースとしても重宝するなど、汎用性の高さが魅力です。

こちらの住まいでは、リビング階段の中段にスキップフロアを設置しています。
天井が高いのでスキップフロアも開放感のある作りです。床下に誕生した大きな収納スペースは、子どものおもちゃやリビングで使用するアイテムの収納場所として活躍するでしょう。

子ども部屋は4畳であえて狭く!共有スペースの充実で親子のコミュニケーションを活発に

かつては6畳程度が一般的だった子ども部屋ですが、最近では4畳程度の狭い部屋にして、あえて「居心地が良すぎない」部屋づくりを目指す例が増えています。
子ども部屋で節約した床面積を共有スペースにあてることで、家族間のコミュニケーションが取りやすい住まいを実現できるでしょう。

ただし、子どもが成長してくると、4畳の狭い部屋では窮屈さを感じるかもしれません。
中学生・高校生になっても快適に過ごせるよう、当初からレイアウトを工夫したいところです。

家づくりにおいて子ども部屋の広さで悩んでいるなら、注文住宅の施工実績が豊富な住宅会社に相談することをおすすめします。
それぞれのライフスタイルや将来の人生設計に合わせたプランを提案してくれるでしょう。

広島・東広島・福山で子ども部屋のある注文住宅を検討しているなら、広島を中心に累積1万棟を超える住宅を手がけてきた山根木材にお任せください。
1階に3.5畳のファミリークロークを設け、家族の時短な暮らしをかなえる「Kajitan(カジタン)」など、子育てファミリーの生活を快適にする家づくりをご提案可能です。

資料のご請求やお問い合わせなど、下記お問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。

この記事を書いた人
yamane_mktg
山根木材メディア編集部

ヤマネホールディングス株式会社マーケティング課が、住まいの検討やより良い暮らしに向けたお役立ち情報などを発信しています。

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