以前お伺いした家のお客様の話ですが、「2階に寝室があって毎日昇り降りがしんどいんよ」と言われていました。
そりゃしんどいですよ、ほぼ梯子ですから。
急勾配の階段に手すりを取り付けて、後ろ向きで降りるしかない状態でした。
昔の階段は勾配がきついものが多いです。
階段はあまり重要視してなかったんでしょうね。
そもそも階段の基準ってあるの?
はい、建築基準法にあります。
第23条 階段及びその踊場の幅並びに階段のけあげ及び踏面の寸法
① 階段及びその踊場の幅並びに階段のけあげ及び踏面の寸法は、次の表によらなければならない。
ただし、屋外階段の幅は、第120条又は第121条の規定による直通階段にあっては90cm以上、その他のものにあっては60cm以上、住宅の階段(共同住宅の共用の階段を除く。)のけあげは23cm以下、踏面は15cm以上とすることができる。
② 回り階段の部分における踏面の寸法は、踏面の狭い方の端から30cmの位置において測るものとする。
③ 階段及びその踊場に手すり及び階段の昇降を安全に行うための設備でその高さが50cm以下のもの
(以下この項において「手すり等」という。)が設けられた場合における第1項の階段及びその踊場の幅は、手すり等の幅が10cmを限度として、ないものとみなして算定する。
踏面:昇り降りする時に足を乗せる踏み板の上面
蹴上げ:階段の一段の高さのこと
なんだか難しく書いてありますよね。
図で比較してみましょう。
住宅は赤色の⑤が該当します。
家の階段は勾配がきつくても特定の人が使うだけだからOKね!となってます。
建築基準法上OKだからといっても、さすがに勾配57°は厳しいですよね。
理想的な住宅の階段サイズ
理想的な住宅の階段のサイズはどのぐらいなんでしょうか。
一般的に昇りやすい階段は、
「踏面+蹴上げの2倍=60cm」
とされ、踏面20~22cm、蹴上げ18~20cm程度がベストです。
踏面20cm+蹴上げ20cm×2=60cmとなります。
勾配の緩い公共の階段では、「踏面30cm+蹴上げ15cm×2=60cm」が多いです。
昇り降りのしやすさは個人差がありますのでいろいろな階段を試して自分に合った階段を見つけるのも面白いですよ。
今の階段に不満や不安がある方、リフォームを考えられてはいかがでしょうか。
山根木材では階段リフォームもいろいろなご提案ができます。
広島のリフォームなら山根木材までお気軽にご相談ください。