軋みやたわみがあるような老朽化したフローリングを放置すれば、年々問題が深刻になるのみでなく家族が怪我をする可能性もあります。
老朽化したフローリングは、可能な限り早くリフォームをする必要があります。
今回の記事ではフローリングリフォームの方法や費用相場と、リフォーム時の注意点をまとめました。
自宅のフローリングが古くなったと感じている方は、ぜひ参考にしてください。
床をリフォームすると部屋の雰囲気が大きく変わる
フローリングは住まい全体の印象を左右する重要なパーツです。
壁色が同じ白色だとしても、フローリングの色がライトカラー・ダークカラーで分かれれば、室内のイメージは全く違うものになります。
また、畳の部屋をフローリングに変えて部屋の使い道を変更することも可能です。
フローリングリフォームは劣化したフローリングを交換する時のみでなく、マイホームのイメージチェンジをしたい時にも有効です。
床材の種類とリフォーム費用の目安
フローリングリフォームは、選択する床材や現在のフローリングの状態によって必要な費用が変わります。
ここでは、床材ごとのリフォーム費用の目安を表にしました。
床材の種類 | 費用相場 |
フローリング | 1万円〜3万円/1㎡ |
クッションフロア | 5,000円〜8,000円/1㎡ |
カーペット | 8,000円〜1.5万円/1㎡ |
畳 | 4,000円〜3.5万円/1㎡ |
なお、現在畳の和室をフローリングを含む別のタイプの床に変更する際には、床の下地材を張り替える必要があるため、上記の金額よりも高額なリフォーム費用がかかります。
フローリングからフローリングへの変更の場合でも、下地補修を実施する際には追加料金がかかる場合があります。
それぞれの床材の特徴については、以下を参考にしてください。
フローリングの特徴
フローリングには複合フローリングと無垢フローリングの2種類があります。両者の違いは次の章に詳しくまとめています。
フローリングの耐用年数は30年以上もあり、掃除がしやすく汚れもすぐに落とせるため、比較的扱いやすい床なのが特徴です。
水に弱いことから、キッチン周辺の水はね・窓周りの結露・雨の吹き込みに注意し、乾燥した状態を保つことが必要です。
クッションフロアの特徴
クッションフロアはビニール製の床材であり、文字通りクッション性を備えているためにお子様やペットがいるご家庭に適しています。
木目調・タイル調などデザインが豊富で防水性が高いことから、水回りの床にも導入しやすいことが特徴です。
ただし耐久性が低く、重い家具や家電を置いた場所が沈んでしまう・熱に弱いなどのデメリットも存在します。
カーペットの特徴
カーペットの床には、取り外し可能なタイプ・床に敷き込むタイプの2種類があります。
カーペットの床は温かく足腰への負担が少ないため、小さなお子様やペットのいる家庭におすすめです。
デメリットとしては、掃除がしにくい・ハウスダストの原因になる恐れがある・車椅子の利用に適さないなどの問題があります。
畳の特徴
畳は和風の住宅に最適であり、現在では琉球畳みを含むさまざまなデザインの畳が販売されています。
防音性・保温性・弾力性に優れており、冬場でも床の冷たさを感じずに過ごすことができます。
畳は日焼けや摩擦に弱いことから、数年おきの裏返し・表替えなどの手入れと、10〜15年おきに畳そのものを新調する必要があります。
畳の床は魅力的ですが、手入れや新調に一定の手間がかかります。
畳のリフォームについての情報は、こちらの記事でも説明しています。
フローリングにはさまざまな種類がある
現代の日本で最も人気の床材であるフローリングには、複合フローリングと無垢フローリングの2つの種類があります。
それぞれの特徴やメリットデメリットを理解した上で、フローリングを選びましょう。
複合フローリング(合板フローリング)
複合フローリングは複層フローリング・合板フローリングと呼ばれることもある床材で、修正剤と合板の上に化粧剤を張り合わせて作られます。
選択する床材により厚み・耐久性・費用が大きく異なるため、求める機能とデザインのものを選択すると良いでしょう。
床材として開発・製造されていることから品質が安定しており、手入れがしやすいというメリットがあるものの、無垢材と比較すると触り心地や踏み心地が劣ります。
無垢フローリング
無垢フローリングは自然のままの木材を切り出したもので、単層フローリングと呼ばれることもあります。
木材そのものの触り心地や質感のみでなく、自然木の香りも楽しめます。
調湿性に優れているというメリットがあるものの、収縮・膨張による反りが起こりやすく、こまめな手入れが欠かせません。
また、複合フローリングと比較して高額なリフォーム費用がかかります。
フローリングリフォームの方法は2パターン
フローリングリフォームの方法には2つのパターンがあります。
現在のフローリングの状態や仕上がりに合わせて選択する必要があります。
張り替え工法
フローリング張り替え工法では、既存のフローリングを全て剥がして撤去した上で新しいフローリングを設置します。
フローリングの重ね張り工法と比較して工期が長く施工費用もかかりますが、フローリングに段差が生まれずカビなどの問題も起こりにくくなります。
また、張り替えと同時に床に断熱材を施行するなどの住まいの性能向上リフォームも進められます。
重ね張り工法
重ね張り工法では、既存のフローリングの上に新しいフローリングを設置します。
早ければ1日でリフォーム工事が完了し、張り替え工法と比較して施工費用が抑えられるというメリットがあります。
しかし、既存のフローリングの状態が分かりにくくなるため、床下でカビを含む問題が起こる恐れがあります。
また、段差ができたりドアの開け閉めに支障が出たりする問題が起こる可能性もあります。
家族に適したフローリングの選び方
家族に適したフローリングを選ぶ際には、次の点を確認すると良いでしょう。
家族構成や該当の部屋で何をするか考える
フローリングには素材ごとに特徴があります。該当の部屋の用途や家族構成によって最適なフローリングを選ぶと良いでしょう。
例えば、小さいお子様・お年寄り・ペットがいるご家庭には、柔らかく肌触りの良い床材が適しています。
また、床材ごとに変わる手入れの方法も理解しておくべきでしょう。
適した手入れが続けられれば、フローリングを長く美しい状態に保てます。
全部屋を同じフローリングにしようと考えず、水回りは水に強いもの・来客が多い部屋は高級感にこだわるなどの使い分けをすることも大切です。
理想的な住まいの雰囲気を考える
フローリングは住まいの雰囲気を大きく左右する存在です。
カラーのみでなく家族が希望する雰囲気に適したフローリングを選びましょう。
例えば明るく開放的な雰囲気にしたいのであれば、ライトカラーで柔らかい質感のフローリング。シックで洗練された雰囲気に仕上げたいのなら、ダークカラーかつ硬質なフローリングがおすすめです。
フローリング選定前に、家族が理想とするマイホームは何か話し合っておくと良いでしょう。
ショールームで実際の素材を確認する
フローリング選びをカタログやサンプルのみで進めるべきではありません。
実際の踏み心地や雰囲気を知るためには、可能な限り選定中のフローリングが展示されているショールームに足を運ぶと良いでしょう。
カラーや特徴のみでフローリング選びをすると、イメージと異なる仕上がりになる恐れがあります。
フローリングのDIYは難易度が非常に高い
フローリングのリフォームは、DIYで素人が実施するべきものではありません。
重ね張りであれば自分でできそうだと考える方もいますが、フローリングの施工には高い技術が必要です。
施工後の怪我やトラブルを防ぐためにも、フローリングリフォームはプロに依頼することをおすすめします。
マンションのフローリングリフォームをする際の注意点
マンションのフローリングをリフォームしようと考えている時には、事前に管理規約を確認することが重要です。
マンションの中には、フローリングに遮音等級が指定されているまたは、フローリングリフォームを認めていないこともあります。
また、マンションのリフォームをする時には、近隣住民に工事の挨拶をすることも大切です。
マンションリフォームで起こりやすい騒音トラブルについては、こちらの記事を参考にしてください。
まとめ
フローリングのリフォームを行えば、劣化したフローリングを美しくできるのみでなく住宅全体の雰囲気を変えられます。
フローリングをリフォームしたいと考えている方は、家族に適したフローリングについて話し合い、理想的な床材を見つけてください。
山根木材では「永く住み継がれる家づくり」を目指し、これまでに累積1万件を超える施工を手掛けてきました。
私たちはお客様の住まいと暮らしに寄り添うライフパートナーとして、ご家族の思いに耳を傾け、ライフステージの変化も見据えた、お客様の暮らしに寄り添ったリフォームプランをご提案します。
今なら「リフォームまるわかり大辞典」を無料進呈中です。お問い合わせ・資料請求は、下記お問合せフォームからお気軽にご連絡ください。
※弊社では、広島県内を施工エリアとさせていただいています。