お風呂場は水を使うため住宅の中でも経年劣化が早い場所です。
お風呂場の平均寿命は10〜15年程度であり、定期的なリフォームが必要となります。
今回の記事では、お風呂場をリフォームする際に必要となる費用の相場と、お風呂場リフォームが対象の補助金についてまとめました。
お風呂場の経年劣化が気になるという方は、ぜひ参考にしてください。
お風呂のリフォームに必要な費用の相場
お風呂場のリフォームに必要な費用の相場は、現在のお風呂とリフォーム予定のお風呂のスタイルによって異なります。
- ユニットバス→ユニットバス 50〜150万円程度
- 在来浴室→ユニットバス 65〜150万円程度
- 在来浴室→在来浴室 50〜200万円程度
- 浴室の拡張 75〜250万円
- 浴室の移動 75〜250万円
ユニットバスとは、工場で製造されたお風呂システムを住宅にはめ込む構造を指しており、在来浴室は床や壁に防水加工をして通常の部屋を浴室に変更したものです。
昔は在来浴室がメインだったものの、現在では大半の新築住宅にユニットバスが導入されています。
お風呂のリフォームに必要な費用の目安については、以下の記事を参考にしてください。
お風呂のリフォームが対象になる補助金一覧
ここでは、お風呂のリフォームを対象としている補助金を紹介します。
それぞれの補助の対象になる工事内容や要件を確認し、活用可能であるか確認してみましょう。
①子育てエコホーム支援事業
「子育てエコホーム支援事業」は、住宅の省エネ化や子育てしやすい住環境へのリフォームを進める際に活用できる制度です。
リフォームでの申請であれば家庭の限定がなく、2004年4月2日以降に出生した子どもがいる世帯と、夫婦のどちらかが1982年4月2日以降生まれである世帯では補助上限の引き上げ措置を受けられます。
【子育てエコホーム支援事業の要件】
- 子育てエコホーム支援事業者と工事請負契約を結び、リフォーム工事を実施する
- リフォームする住宅を所有している
【子育てエコホーム支援事業の対象になるお風呂リフォーム工事の内容と補助額】
- 高断熱浴槽の設置 2.7万円/戸
- 高効率給湯器の設置 2.7万円/戸
- 節湯水栓の設置 0.5万円/台
また、上記のようなエコ住宅設備の設置と同時に取り組む以下のような工事も補助の対象になります。
- 子育て対応改修
- 防災性向上改修
- バリアフリー改修
- 空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置
- リフォーム瑕疵保険などへの加入
【子育てエコホーム支援事業の補助額上限】
エコ住宅設備の設置では20,000〜64,000円の補助金が受け取れます。
子育てエコホーム支援事業の限度額は、一つの建物あたり20万円が上限であり、子育て世帯または若者夫婦世帯は最大60万円まで引き上げられます。
「子育てエコホーム支援事業」については、こちらの記事で詳しく説明しています。
②長期優良住宅リフォーム推進事業
「長期優良住宅リフォーム推進事業」は、住宅の長寿命化と省エネ化を目指す制度であり、複数世帯が同居しやすい住宅へのリフォームや、子育てに適した設備の設置なども補助の対象になります。
【長期優良住宅リフォーム推進事業の要件】
- リフォーム前にインスペクションを実施、維持保全計画とリフォーム履歴を作成する
- 設定された性能基準をクリアするリフォーム工事を実施する
【長期優良住宅リフォーム推進事業の対象になるお風呂リフォーム工事の例】
- ユニットバスへの交換
- バリアフリー改修工事
- 三世代同居対応を目的とした浴室の増設工事(キッチンやトイレなど2箇所以上の工事が必要)
【長期優良住宅リフォーム推進事業の補助額上限】
補助対象工事費用の3分の1または100万円までが上限となります。
※長期優良住宅の場合は200万円まで
※三世代同居対応改修工事・若者夫婦や子育て世代の改修工事では補助額上限が50万円引き上げられる
③介護保険
家族に要介護認定を受けた方がおり、お風呂のバリアフリー化を目指すリフォームでは、介護保険による補助が受けられます。
【介護保険の要件】
- 要介護認定にて要介護または要支援認定を受けた家族との同居
- 介護者の介護保険証に記載された住所とリフォームする住宅が同一
【介護保険の対象になるお風呂リフォーム工事の例】
- 手すりの設置
- 段差の解消
- 滑り防止を目的とした床材の変更
- 開き戸から引き戸への変更
など、お風呂のバリアフリー化を目的とした工事が対象となります。
【介護保険の補助額上限】
20万円まで(そのうち1〜3割が自己負担となる)が上限となります。
※要介護区分が3段階以上上がった時と転居した場合は再度補助を受けられる
介護リフォームについては、こちらの記事を参考にしてください。
地方自治体に独自の補助金・助成金制度
地方自治体ごとに、お風呂のリフォームが対象になる補助金・助成金が用意されている場合もあります。
ここでは、広島県東広島市の制度を紹介します。
お住まいの地方自治体に問い合わせをして、活用可能な制度がないか確認してみましょう。
広島県東広島市:空家等改修支援事業補助金
広島県東広島市では空き家を購入又は賃借する場合に、空き家のリフォームに係る費用に対して補助する制度があります。
風呂、台所、便所又は給湯器の設置、取替え又は改良(修繕を含む)に係る工事を行うことで、経費の3分の1(上限50万円)の補助を受けることができます。
お風呂のリフォームで補助金を申請する際の手順と注意点
お風呂のリフォームで補助金を申請する時の手順と注意点は、以下を参考にしてください。
①子育てエコホーム支援事業
「子育てエコホーム支援事業」は、リフォーム工事依頼主ではなくリフォーム業者が制度の申請作業を実施します。
登録事業者以外での工事は補助の対象外になる点に注意しましょう。
- 登録事業者と工事請負契約を締結する
- 工事
- 業者が交付申請を予約する(任意)
- 工事完了後に費用の支払い
- 業者が交付申請を実施する
- 交付決定通知を業者が受け取る
- 業者が実績を報告し、補助金を受け取る
- 業者から依頼主が補助金を受け取る
リフォーム業者によっては、工事代金と補助金を相殺して支払い手続きが進められることもあるため、事前に補助金の受け取り方法について確認しておきましょう。
子育てエコホーム支援事業について詳しくは、こちらの記事を参考にしてください。
②長期優良住宅リフォーム推進事業
「長期優良住宅リフォーム推進事業」も、子育てエコホーム支援事業のようにリフォーム依頼主ではなく業者が申請作業を進める必要があり、登録済みの業者にしか工事を依頼できません。
- 登録業者に制度を活用してリフォーム工事を実施したいという希望を伝える
- 業者が事業者登録(未登録の場合)をする
- 業者がインスペクションを実施する
- 業者がリフォームプランを作成する
- 業者が住宅登録をする
- 業者が交付申請をする
- 業者に交付決定通知が届く
- 工事
- 業者が工事完了実績報告を実施する
- 補助額確定後に業者に補助金が振り込まれる
- 依頼主は業者から補助金を受け取る
「長期優良住宅リフォーム推進事業」では他の補助金と異なり、必ずリフォーム工事前に専門家によるインスペクションを受ける必要があります。
③介護保険
介護保険の補助を活用してお風呂のリフォームを進める際には、次の流れで手続きを進めていきます。
介護保険では、最初に担当のケアマネジャーへの相談が必要です。
- ケアマネージャーにリフォームの相談をする
- ケアマネージャー同席のもと施工会社との話し合いと見積もり受け取り
- 市区町村への申請
- 工事
- リフォーム業者への支払い
- 市区町村への支給申請書提出
- 補助金を受け取る
介護保険を使用するためには、要介護認定を受けている必要があります。
まとめ
お風呂のリフォームには一定のコストがかかります。活用可能な補助金を探して、リフォームの負担を軽くすることが大切です。
補助金活用時には、手続きに誤りがないように注意しましょう。
山根木材では「永く住み継がれる家づくり」を目指し、これまでに累積1万件を超える施工を手掛けてきました。
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