一般的な住宅にはトイレが1個または2個設置されていますが、家族構成の変化や子供の成長によって、トイレの数が足りないと感じることがあります。
家族の人数や生活スタイルにトイレの数が適していなければ、朝の忙しい時間帯や外出前などに、家族がトイレの順番を待つような無駄な時間ができてしまうでしょう。
トイレは、家族に適した数が必要なのです。
今回の記事ではトイレの増設を考えている方に向けて、トイレの増設に必要な費用や注意点をまとめました。
トイレの数が足りないと感じている方は、ぜひ参考にしてください。
家族の数に適したトイレの数とは?
一般的には、はじめからマイホームに2つのトイレを設置する方が多いようです。2人住まいや平屋住まいの場合は、トイレは1つで良いと感じる方もいるでしょう。
ただし、家族の人数が3人以上または2階建以上の住宅では、トイレを2つ用意することをおすすめします。
特に2階に寝室がある間取りで1階にしかトイレがない住宅では、夜中にトイレに行くタイミングで階段の上り下りが発生し、転倒の可能性があるのです。
また、2箇所以上トイレがあれば来客時に来客用のトイレを用意できます。
普段から頻繁に家族がトイレを待つ状態になるのなら、トイレの増設を考えるべきでしょう。
トイレが複数あるメリット
トイレが複数ある代表的なメリットの例は以下の通りです。
- 家族が忙しい朝の時間にトイレに並ばなくて済む
- 寝室と同じ階にトイレを設置できる
- ゲスト用とトイレを分けられる
- 万が一トイレが故障した際にも片方のトイレが使える
トイレが複数あるデメリット
トイレが複数あれば、メリットのみでなく次のようなデメリットもあります。
- トイレの数が増えるほど掃除の手間も増える
- 光熱費の負担が増える
- 設置コストがかかる
トイレの増設に必要な費用と工期
トイレの増設に必要な費用は50〜100万円、工期は5〜7日間程度です。
選択するトイレのグレードによりトイレの増設コストが大きく異なります。
具体的にはベーシックグレードのトイレ本体は15万円程度、ハイグレードのタイプになると本体のみで30万円以上する場合もあります。
ただし、ハイグレードのトイレは節水機能や自動洗浄機能など多くの優れた機能を搭載しています。
家族に適したトイレについては、こちらの記事を参考にしてください。
設置コストのみでなく、家事の効率化や電気代も計算しながらトイレの種類を選びましょう。
トイレの増設に必要なコストは給排水管の影響も受ける
トイレの増設コストは、トイレの本体価格のみでなく設置場所の旧排水管の状態によっても異なります。
現在ある給排水管から距離がある・つなぎにくい場合には、追加の工事費用がかかる場合もあります。
トイレを増設する時のポイント
トイレを増設しようと考えているのなら、次のポイントを事前に知っておきましょう。
既存のトイレと同じ場所・上の階に設置すると経費を節約できる
既存のトイレの真上にトイレを設置する際には、スムーズに給水配管工事を進められます。
給水配管工事のコストを抑えたい場合は、既存のトイレの真上のスペースを活用しましょう。
コンパクトなタイプのトイレを選ぶべき
大半のご家庭では、増設するトイレに多くのスペースを用意できないものです。
トイレは商品により多少サイズが異なるため、可能な限りコンパクトなサイズのものを選択して生活スペースを圧迫しないようにしましょう。
また、開き戸ではなく引き戸を選べば、さらにトイレスペースをコンパクトにできるでしょう。
トイレを増設する場所の例
トイレの増設を決めた時に、最初に考える項目はトイレの設置場所をどこにするかという点です。
ここでは、トイレの増設に適した代表的なスペースをまとめました。
1階のトイレの真上
1階のトイレの真上にトイレを増設する場合には、給排水管工事の手間やコストを最小限に抑えられます。
トイレの真上にスペースの余裕が持てる間取りであれば、最も一般的なトイレの増設先になります。
クローゼットや押入れ
既存のクローゼットや押入れをトイレに変更すれば、トイレの増設のせいで生活スペースが少なくなってしまう問題を解決できます。
コンパクトタイプのトイレを選択することで、限られたスペースにトイレを設置することができます。
勝手口
勝手口の使用頻度が低いのなら、勝手口をトイレスペースに変えるという手段もあります。
1階にトイレの増設を行いたい場合は、勝手口の活用もおすすめです。
トイレ空間を増築する
既存の間取りでトイレの増設スペースが見つからない場合には、トイレスペースを現在の住宅に増築することになります。
トイレスペースの増築は、既存のスペースを活用するトイレ増設よりもコストがかかるものの、生活スペースを減らす心配はないでしょう。
トイレを増設する時の注意点
自宅にトイレを増設する際には、次の注意点を知っておきましょう。
誤ったトイレ増設を実施すると、思わぬトラブルにつながる可能性があります。
寝室近くにトイレを設置してはいけない
夜中にトイレに行きやすいように寝室近くにトイレを増設したいと考える方もいるようですが、寝室周辺にトイレを設置すると、夜にトイレを使う音で他の家族が目覚めてしまう可能性があります。
また、寝室の収納を活用してトイレを増設する場合、トイレの臭いが問題になることも考えられます。
どうしても寝室近くにトイレを設置する必要がある時には、事前に防音・防臭対策も進めましょう。
電気代が増えることを考慮しておく
トイレの電気代は年間2,000円弱〜4,000円弱程度であり、大きな負担とは言えません。
しかし、トイレの数が増える・電気代自体が高騰すれば、家庭の光熱費を上げる原因の一つになるでしょう。
節電機能を搭載した機種を選択するなどの方法で、電気代の負担を抑える増設工事ができるようにしましょう。
トイレが増設できない場合もある
自宅の間取り以外の原因で、トイレが増設できないこともあります。
ここでは、トイレが増設できない時の主な原因をまとめました。
水圧が低い設置箇所ではタンクレストイレを選べない
水圧が弱い場所ではタンクレストイレが選択できない可能性があります。
タンクレストイレは名前通り水を流す前に水を溜めておくタンクがないため、水道と直結して水圧で水を流します。
元から水圧が低い場所にタンクレストイレを設置すると、水圧が不足してしまうのです。
特に上層階にタンクレストイレを設置する場合は、水圧を調べてもらいましょう。
給水配管・構造次第で工事が困難なことがある
住宅の給排水管の位置や構造によっては、希望する場所にトイレを増設できないこともあります。
トイレの排水には一定の傾斜が必要なため、傾斜が用意できない場所へのトイレの増設は困難なのです。
トイレの増設場所は、リフォーム業者からプロの意見を聞きながら進めるのが良いでしょう。
まとめ
家族の人数や住宅の階数に対してトイレが不足していると、暮らしにくさを感じるものです。
トイレを増設して、より生活の質を高めるべきでしょう。
トイレの増設を考えているのなら、適した設置スペースをリフォーム業者と話し合いながら決め、希望通りのリフォームを実現しましょう。
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