糟屋郡は福岡県の東側にある福岡平野に位置し、博多地区や福岡空港への移動が便利なため、福岡市のベッドタウンとして栄えています。
交通の便が良く自然も楽しめる暮らしやすいエリアとして、多くの移住者から人気を集めているのです。
今回の記事では、福岡県糟屋郡の特徴や魅力について、詳しくまとめました。
糟屋郡への移住を検討しているのなら、ぜひ参考にしてください。
福岡市に隣接する住宅街として人気の糟屋郡
福岡県糟屋郡は「かすやぐん」と読み、宇美町・篠栗町・志免町・須恵町・新宮町・久山町・粕屋町の7つの町を含みます。
糟屋郡には自然豊かな三郡山地が存在し、北側は玄界灘に面しています。
さらに、糟屋郡は福岡市に隣接しているため、都市部に通勤通学する方に暮らしやすい地域です。
糟屋郡が住んでみたい街として人気を集める理由とは?
糟屋郡は暮らしやすい街として多くの移住者から人気を集めています。
ここでは、その代表的な理由をまとめました。
糟屋郡への移住を検討しているのなら、糟屋郡の人気の秘密を知っておきましょう。
福岡市や周辺地域へのアクセスが良い
糟屋郡は福岡市全域への交通の便が良いため、隣接する福岡市に通勤通学しやすいという特徴があります。
例えば、粕屋町から福岡市にある県庁付近まではJR鉄道を利用した場合20分程度で到着できるのです。
九州自動車道や福岡都市高速道路4号線を含む複数の道路が通っていることから、車移動もスムーズに進められます。
都市と自然のバランスが取れている
糟屋郡は福岡市のベッドタウンと呼ばれるほど便利な立地でありながら、豊かな自然が数多く残っています。
糟屋郡であれば、篠栗九大の森・五塔ノ滝・四天王寺山県民の森など、神秘的かつ美しい自然が楽しめるスポットに気軽に行けるのです。
若杉山の麓には温泉施設もあり、遠方の県まで行かなくても観光気分を満喫できます。
特に子育て世帯には、自然との距離感が近いという点は大きなメリットになります。
糟屋郡には、宇美町・篠栗町・志免町・須恵町・新宮町・久山町・粕屋町の7つの町があります。
それぞれの町の特徴や魅力をまとめましたので、ご紹介します。
1.宇美町:緑が多く街全体の6割が森林に囲まれた地域
宇美町(うみまち)は、福岡市の郊外に位置し、自然豊かな環境が特徴です。
町の東側には三郡山地が広がり、その結果、町全体の約6割が森林に囲まれています。
この緑豊かな地域では、農業や林業が主要な産業となっており、地域の特産品として明太子や醤油が広く知られています。
宇美町で楽しむ自然とアウトドアアクティビティ
宇美町には、自然を楽しむための多くのアウトドアアクティビティが提供されています。
特に、「昭和の森キャンプ場」や「立花山ハイキングコース」は、地元住民や訪問者に人気のスポットです。
三郡山地の山々からの眺望は絶景で、四季折々の景色が訪れるたびに新鮮な印象を与えます。
また、宇美町の森林エリアは、バードウォッチングや自然観察にも最適で、子どもから大人まで自然を身近に感じられる環境が整っています。
これらの自然豊かな環境は、都市の喧騒から離れてリラックスできる場を提供しており、宇美町が住みやすいと感じる大きな要因の一つです。
歴史ある大野城と宇美八幡宮周辺の観光スポット
宇美町は、歴史的にも魅力的なスポットが多く存在しています。
特に有名なのが、日本最古の山城とされる「大野城跡」です。
大野城は、7世紀に築かれたとされ、歴史的価値が高い場所として多くの観光客が訪れます。
城跡は現在でもその一部が残されており、歴史ファンには必見の場所です。
さらに、「宇美八幡宮」は、この町のもう一つの歴史的スポットです。
宇美八幡宮は、かつて門前町として栄え、町全体がその文化や伝統を今も大切にしています。
神社の境内には、美しい庭園や古木が立ち並び、四季折々の風景が楽しめます。
また、秋には紅葉が神社を彩り、一層の美しさを楽しむことができます。
2.篠栗町:ハイキングやキャンプ場が多い自然豊かな町
篠栗町(ささぐりまち)は、福岡市から東に約12kmの距離に位置し、豊かな自然と都市へのアクセスの良さを兼ね備えた町です。
若杉山をはじめとする複数の山々に囲まれ、町全体の約7割が森林に覆われています。
このため、自然を満喫できるハイキングやキャンプといったアウトドア活動が盛んに行われています。
篠栗町は、自然環境を生かしつつ、都市生活の利便性も享受できる点で住みやすい町として人気を集めています。
若杉山の絶景と人気のハイキングコース
篠栗町の代表的な自然の名所である若杉山は、標高681メートルを誇り、その頂上からは福岡市街や玄界灘を一望できる絶景が広がります。
若杉山はハイキング初心者から経験者まで幅広い層に愛される山で、いくつかのルートが整備されています。
特に人気のあるコースは、篠栗駅からスタートし、山頂を目指す「篠栗四国八十八箇所巡り」のルートです。
このコースでは、自然の中を歩きながら88の札所を巡ることができ、心身のリフレッシュにも最適です。
ハイキング途中には、自然の静けさの中で鳥のさえずりや風の音を感じることができ、都市生活では味わえないリラクゼーションを提供します。
また、若杉山のふもとにはキャンプ場があり、ハイキングの後にバーベキューを楽しむこともできます。
篠栗町の豊かな自然環境は、心と体を癒す場所として、多くの人々に親しまれています。
篠栗町のキャンプ場とアウトドア体験
篠栗町には、キャンプ愛好者にとって理想的な環境が整っています。
若杉山のふもとにある「若杉キャンプ場」は、自然を満喫しながらキャンプができるスポットとして特に人気です。
キャンプ場は、整備されたテントサイトやバンガローがあり、家族連れやグループでの利用にも適しています。
このキャンプ場では、キャンプファイヤーやバーベキューが楽しめるだけでなく、夜には満天の星空が広がります。
また、近くには「若杉の湯」という温泉施設もあり、キャンプやハイキングの後にリラックスすることができます。
篠栗町のキャンプ場は、自然の中でのんびりと過ごしたい人々にとって、理想的なアウトドア体験を提供します。
自然と歴史が調和する篠栗町の観光名所
篠栗町は、自然だけでなく歴史的にも魅力的な観光名所が多く存在します。
特に人気なのがハイキングコースでも有名な「篠栗四国八十八箇所巡り」です。
この巡礼路は、四国八十八箇所のミニチュア版として知られており、全長約47キロメートルのルートに88の札所が点在しています。
札所は、町内の寺院や神社に設けられており、篠栗町の歴史と文化を感じながら巡礼することができます。
また、篠栗駅周辺には、篠栗町の歴史を感じられる「篠栗古墳群」もあります。
これらの古墳は、6世紀から7世紀にかけて築かれたもので、当時の人々の暮らしや信仰を今に伝えています。
歴史好きな方にとっても、篠栗町は興味深い場所となっています。
3.志免町:利便性と文化が調和する住宅街
志免町(しめまち)は、福岡市の博多区や東区に隣接し、福岡市中心部までわずか8km、福岡空港からも近いという優れた立地を誇る住宅街です。
町の面積は8.69平方キロメートルと福岡県内でも3番目に小さいですが、その利便性と豊かな歴史文化が特徴です。
交通アクセスと便利な生活環境
志免町には鉄道は通っていませんが、西鉄バスが町内を網羅しており、博多駅や天神エリアまでのアクセスが非常に良好です。
車を利用する場合も、福岡都市高速道路へのアクセスが容易で、市内各所への移動がスムーズです。
町内にはショッピング施設も充実しており、「イオン福岡東ショッピングセンター」では日常の買い物やレジャーが楽しめます。
また、「志免平成の森公園」ではバーベキューを楽しめるなど、家族で楽しめる緑豊かな公園も多く、住環境が整っています。
特に、「志免鉄道記念公園」は、旧国鉄「勝田線」の廃線跡地を利用した公園で、町の歴史に触れながらジョギングや散歩を楽しむことができます。
また、「総合福祉施設シーメイト」は、志免町を代表する多機能な複合施設であり、さまざまな年齢層の住民が利用できる場所です。
この施設には、福祉サービスを提供するエリアのほか、スポーツを楽しめる施設、そして家族連れで訪れることができるレストランや子供の遊び場が併設されています。
外部には広々としたグラウンドや公園が整備されており、ウォーキングやスポーツ活動、子どもたちが遊べる「なかよしパーク」といったアクティビティが充実しています。
文化と歴史に触れる生活
志免町は、歴史的にも魅力的な場所が多く、特に有名なのが国指定重要文化財である「旧志免鉱業所竪坑櫓」です。
この竪坑櫓は、かつての炭鉱時代の名残を伝えるシンボルで、志免町の歴史を感じることができます。
また、七夕池古墳や亀山石棺など、古代の遺跡も点在しており、町全体が文化的な豊かさを持っています。
毎年行われる「石投げ相撲」は、志免町の伝統的な行事で、江戸時代から続く悪疫退散のための祈願行事です。
このイベントは、地域住民が一体となって楽しむもので、地域の歴史と文化を今に伝えています。
4.須恵町:物価が安く福岡市に近いという暮らしやすさが特徴
須恵町(すえまち)は、福岡市の東隣に位置し、豊かな自然と都市の利便性が調和した町です。
物価や家賃相場が比較的低く、家計に優しい生活環境が整っているため、多くの家族や若年層にとって住みやすい場所として人気があります。
福岡市へのアクセスの良さや充実した教育機関も、この町の魅力をさらに高めています。
須恵町の生活コストと家賃相場
須恵町の最大の特徴は、物価や家賃相場が他の地域と比べて低い点です。
家賃が比較的安価でありながらも、福岡市へのアクセスが良いため、生活費を抑えながら都市部の利便性を享受できる場所として人気があります。
福岡市までの通勤・通学もスムーズで、電車やバスの路線が整備されているため、都市部へのアクセスが良好です。
また、町内には3つの幼稚園、複数の保育園、3校の小学校、2校の中学校、そして県立高校があり、子育て世代にも適した環境が整っています。
これらの教育機関が近くにあることから、子どもの通学にも非常に便利です。
須恵町の人口増加の背景
日本全国で少子化や人口減少が課題となっている中、須恵町は過去40年間にわたり、人口が増加し続けています。
これは、低い生活コストと福岡市への近接性が、多くの移住者にとって魅力的に映っているためです。
新たに移住してきた家族や若年層にとって、子育て環境や生活のしやすさが充実している点が支持されており、この傾向は今後も続くと考えられています。
また、町内には「須恵町立図書館」や「須恵町運動公園若杉の森」といった公共施設も整備されており、住民が充実した生活を送るためのインフラがしっかりと整っています。
自然と文化が調和した須恵町の魅力
須恵町は、豊かな自然環境とともに、歴史や文化も大切にされています。
町内には「須恵町歴史民俗資料館」があり、地域の歴史や文化を学ぶことができます。
また、「須恵川沿いの桜並木」は、春になると満開の桜が咲き誇り、地元住民や観光客に親しまれるスポットです。
須恵町は、自然の美しさとともに、地域コミュニティが強く、住みやすさが実感できる場所です。
5.新宮町:新鮮な海産物を楽しめる海沿いの街
新宮町(しんぐうまち)は、北に北九州市、南に福岡市が位置し、両都市へのアクセスが非常に便利な町です。
新宮中央駅から博多駅までの距離は約14kmで、電車やバスを利用すれば、短時間で福岡市の中心地に到着できます。
これにより、福岡市内で働く人々にとって新宮町は、通勤にも便利な居住地として人気があります。
新宮町の海産物とグルメ
新宮町は、海に面しているため、新鮮な海産物が豊富に揃っています。
町内には多くの水産加工場があり、新宮漁港で水揚げされた魚介類を使って、かまぼこや干物といった加工品が生産されています。
地元の市場や直売所では、こうした新鮮な海産物を購入することができ、地元住民だけでなく、訪れる観光客にも人気です。
特に「新宮漁港」周辺では、新鮮な魚介類を使った料理を楽しめる飲食店が点在しており、海の幸を存分に堪能できます。
福岡市内からのアクセスも良いため、週末のドライブや観光のついでに立ち寄る人々も少なくありません。
相島で楽しむ大自然と観光スポット
新宮町のもう一つの魅力は、「相島(あいのしま)」です。
新宮漁港から町営渡船で約20分の場所に位置する相島は、美しい自然景観が広がる観光スポットとして知られています。
相島は「猫の島」としても有名で、多くの猫が暮らしており、猫好きの観光客にも人気です。
また、島全体が国指定の天然記念物に指定されており、大自然の中でリラックスしたひと時を過ごすことができます。
春から秋にかけては、ハイキングやピクニックを楽しむ観光客が多く、また釣りも盛んです。
相島の美しい海岸線や豊かな自然を堪能できるため、自然愛好家にもおすすめのスポットです。
6.久山町:便利な暮らしと自然が共存している地域
久山町(ひさやままち)は、豊かな自然と健康的な暮らしが融合した地域です。
都市の利便性を享受しつつも、緑豊かな環境でリラックスした生活が楽しめます。
長年にわたる独自の健康管理「ひさやま方式」や、持続可能な町づくりへの取り組みが評価されており、住民にとって安心して暮らせる町です。
自然とアクティビティが楽しめるスポット
久山町は、豊かな自然と共に暮らすことができる地域で、様々なアクティビティや観光スポットがあります。
特に、「伊野天照皇大神宮」は、町内で最も歴史のある神社で、地元の人々に親しまれています。
また、「フォレストアドベンチャー・久山」は、自然の中で冒険心をくすぐるアスレチック施設として人気があり、家族連れや友人同士で楽しむことができます。
さらに、町全体が紅葉で彩られる秋には、「紅葉狩り」が盛んに行われ、多くの観光客が訪れます。
また、毎年開催される「祭りひさやま」では、地元の伝統と文化が色濃く反映されており、地域住民の絆が深まるイベントとなっています。
長寿と健康を支える独自の「ひさやま方式」
久山町では、60年以上にわたり九州大学や地域の開業医と連携し、「ひさやま方式」と呼ばれる独自の健康管理が行われています。
この方式は、町民の健康を包括的に管理するために、定期的な健康診断を基盤とし、三大疾病(がん、脳卒中、心疾患)や認知症などのリスクを追跡調査します。
その結果得られたデータは、町民に還元され、健康意識の向上に役立てられています。
「ひさやま方式」は、町民の7~8割が参加する大規模な疫学調査を通じて、生活習慣病の予防や治療に役立つ知見を提供し続けており、その成果は国内外から高く評価されています。
このような取り組みにより、久山町は住民の健康を長期にわたって守り、誰もが健やかに暮らせる町を実現しています。
7.粕屋町:交通利便性と豊かな生活環境が魅力のベッドタウン
粕屋町(かすやまち)は、福岡市へのアクセスが便利で、自然豊かな環境が魅力のベッドタウンです。
都市近郊型の農業も盛んで、豊富なショッピング施設や自然スポットが充実しており、都市の利便性と穏やかな暮らしを両立できる地域です。
交通アクセスの良さと都市近郊型農業の調和
粕屋町(かすやまち)は、福岡市からのアクセスが非常に良く、交通の便が優れた地域です。
町内には、JR香椎線、JR篠栗線、JR福北ゆたか線が通っており、さらにJR北九州バスや西鉄バスも整備されています。
福岡市の県庁付近まで20分程度で到着できるため、通勤や通学にも非常に便利です。
この交通の利便性が、粕屋町を福岡市のベッドタウンとして人気の高いエリアにしています。
また、粕屋町は都市近郊型の農業が盛んで、新鮮な農産物が町内外で供給されています。
地元の直売所では、地域で採れた新鮮な野菜や果物が手に入るため、健康的な生活をサポートする環境が整っています。
充実したショッピングと生活施設
粕屋町には、日常の買い物から週末のレジャーまで楽しめるショッピングスポットが豊富です。
特に「イオンモール福岡」は、敷地面積が21万㎡以上を誇り、豊富な店舗が揃っており、ショッピングや食事、映画鑑賞など一日中楽しめる施設です。
これにより、粕屋町の住民は福岡市内に出かけることなく、町内で十分に生活を満喫することができます。
また、自然を楽しめるスポットとして「駕与丁公園(かよいちょうこうえん)」も見逃せません。
春には公園内の桜が満開となり、花見の名所として多くの人々が訪れます。
さらに、公園内には美しい「バラ園」もあり、色とりどりのバラが咲き誇る様子を楽しむことができます。
糟屋郡に移住する時の注意点
糟屋郡に移住する時には、次のような注意点を把握しておきましょう。
駅の近くに暮らさない限り車がないと不便
糟屋郡は交通機関が発達した利便性の高い地域ではあるものの、駅から離れた土地に暮らす場合には車が必要だと感じる場合が多いでしょう。
ただし、朝晩の時間帯は道路が混雑することも考えられるため、住居選定時には通勤通学の時間帯の様子を確認してください。
バスの利用を考えているのなら、運行表も事前にチェックしておきましょう。
まとめ
糟屋郡は福岡市に隣接するベッドタウンでありながら、豊かな自然も残っているという特徴があります。
利便性を維持しながら自然に近い場所に暮らしたいと考えている方にピッタリな移住先だと言えるでしょう。
糟屋郡で移住先選びをする際には、実際に複数回その町を訪れてみて、町全体の雰囲気や生活に必要な公共機関・設備の有無を確認してみましょう。
可能であれば、通勤通学の時間帯のみでなく夜間や日中の様子も見てみると良いでしょう。
山根木材では「永く住み継がれる家づくり」を目指し、これまでに累積1万棟を超える住宅を手掛けてきました。
私たちはお客様の住まいと暮らしに寄り添うライフパートナーとして、ご家族の思いに耳を傾け、ライフステージの変化も見据えた、お客様の暮らしに寄り添ったプランをご提案します。
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