「広い土地は確保できないけれど平屋を建てたい」「夫婦2人で暮らしやすいサイズの平屋が欲しい」などさまざまなニーズから、コンパクトな平屋に注目が集まっています。
コンパクトな平屋として、「25坪」が1つの目安になります。
25坪なら夫婦2人で暮らすには最適なサイズであり、家族3人でも間取りを工夫すれば快適な暮らしができます。
この記事では、25坪程度で平屋を建てたい人に向けて、コンパクトな平屋の間取りプランや快適に暮らすためのコツについて解説します。
25坪の平屋を建てる費用相場や広さの目安も解説するので、具体的な建築プランのイメージを掴みやすくなるでしょう。
25坪のコンパクトな平屋を建てる人が増えている背景とは?
近年平屋ブームが続いていますが、その要因は何なのでしょうか。
1つは「平屋の機能性の高さ」です。ワンフロアで生活できるため家事効率が良くなる、家のメンテナンスに手間取らないなど、平屋でのコンパクトな暮らしは生活に直結するメリットが多数あります。
また階段がなく、「バリアフリー設計にしやすいこと」も理由の1つです。
段差のない暮らしはシニア世代だけでなく、子育てをする若者世代からも人気を集めています。
そのため最近では、若者世代に支持されるようなデザイン性の高い平屋を多く見かけるようになりました。
しかし最近は、土地や建材費の高騰によって注文住宅の建築費は大幅に上がっています。
トータルの建築費用を抑えるために、土地の坪数を削ってコンパクトな平屋を建てる人が増えています。
25坪の平屋はどのくらいの広さになる?
25坪と言われても、どの程度の広さなのかイメージしにくい人も多いでしょう。
まず1坪は約3.31m2です。種類にもよりますが、畳に換算すると1坪は約2畳。そのため25坪は約82.5m2、畳にすると約50畳分の広さといえます。
身近なところで例えると、バレーコートの半分くらいの広さをイメージすると分かりやすいかもしれません。
25坪あれば、家族3人でも十分暮らせる広さといえます。その根拠は、国土交通省が公表している「誘導居住面積水準」です。
【誘導居住面積水準】 世帯人数に応じて、豊かな生活の実現の前提として、多様なライフスタイルを想定した場合に必要と考えられる住宅の面積に関する水準 |
ちなみに「誘導居住面積水準」は、都心とその周辺におけるマンションなどでの居住を想定した「都市居住型」と、郊外や都市部以外における戸建ての住まいでの居住を想定した「一般型」の2つに分類されます。
戸建ての住まいを想定した一般型における世帯人数別の面積は、以下の通りです。
単身 | 2人 | 3人 | 4人 | |
一般型(郊外や都市部以外での戸建住宅での居住を想定) | 55㎡ (約17坪) |
75㎡ (約23坪) |
100㎡ (約30坪) |
125㎡ (約38坪) |
上記の表から、25坪の平屋は2~3人家族にちょうどいいサイズであることが分かります。
ただし、「広いリビングにしたい」「オープンキッチンにしたい」などこだわりの間取りを実現したいなら、さらに坪数が必要になります。
25坪の平屋のおすすめの間取りプランは?
25坪の平屋は、間取りを工夫することで快適に暮らしやすくなります。
ここでは、25坪の平屋でおすすめプランを紹介するので、参考にしてください。
2LDKのおすすめの間取り
家族3人暮らしの場合、LDKに夫婦の寝室1つ、子ども部屋1つの2LDKが主流です。
25坪は約50畳分になりますが、どんな間取りになるのか具体的な数値で見てみましょう。
各間取りの広さの目安は、以下の通りです。
間取り | 畳数 |
LDK | 15畳 |
浴室・洗面脱衣所・トイレ | 6畳 |
夫婦の寝室 | 10畳 |
子ども部屋 | 6畳 |
収納・玄関、廊下などその他 | 13畳 |
合計 | 50畳 |
玄関や収納、廊下スペースを設置しても多少余裕があります。
ランドリールームやファミリークローゼットを設置するのもいいかもしれません。
3人暮らしの2LDKなら、ライフスタイルに合わせて空間をプラスすることも可能です。
3LDKのおすすめの間取り
家族4人の場合には、LDKに夫婦の寝室1つ、子ども部屋2つの3LDKが主流です。子ども部屋が1つ増えることで、間取りはどう変化するのか確認してみましょう。
各間取りの広さの目安は、以下の通りです。
間取り | 畳数 |
LDK | 15畳 |
浴室・洗面脱衣所・トイレ | 6畳 |
夫婦の寝室 | 10畳 |
子ども部屋1 | 6畳 |
子ども部屋2 | 6畳 |
収納・玄関、廊下などその他 | 7畳 |
合計 | 50畳 |
一般的に4人家族におけるLDKの理想の広さは、20畳ほどとされています。
しかし居室が1つ増える分、使える床面積が減ります。そのため、LDKは15畳程度で考えましょう。
玄関や収納、廊下スペースなどを見ても、床面積はギリギリです。
できるだけ廊下スペースを減らしましょう。
他にも、ファミリークローゼットを設置したい場合は各部屋のクローゼットを小さくする、ランドリールームが欲しいなら洗面脱衣所と兼用するなど、効率的な間取りを実現するための工夫が必要といえます。
20坪と25坪、平屋の間取りはどう変わる?
20坪と25坪は5坪しか変わらないと思いがちですが、畳にすると約10畳もの違いが生まれます。
10畳あれば、5畳程度の子ども部屋を2つ作ることも可能な広さです。
ただし、夫婦2人なら20坪でも十分に暮らせる広さです。
「土地購入費をできるだけ抑えて、よりコンパクトな平屋を建てたい」という人は20坪も検討してみましょう。
25坪の平屋を建てるなら、土地の敷地面積はどのくらい必要?
25坪の平屋を建てるなら、どのくらい広い土地が必要なのかわからない人も多いでしょう。
25坪の土地があるからといって、25坪の家を建てられるわけではありません。
土地には都市計画法で定められた用途地域ごとに、「この土地には、このくらいの大きさの建物まで建てていいですよ」という指標である「建ぺい率」が定められています。30〜80%の範囲が一般的です。
例えば50坪の土地で建ぺい率80%の場合は、40坪までの家が建てられます。
逆に建ぺい率50%なら、25坪の家しか建てられません。
つまり、建ぺい率の数値が小さければ小さいほど建てられる建築面積は小さくなるということです。
25坪の家だから土地も小さくて良いわけではなく、必要な土地の広さは建ぺい率によって異なるため、土地探しの際にきちんと確認しておきましょう。
25坪の平屋の建築費用の相場は?
木造で新築の平屋を建てる場合、坪単価は80〜100万円程度が一般的だといわれています。
25坪だと2,000〜2,500万円ほどが建築費の目安となります。
しかし近年、建材費や人件費は上昇しており、住宅価格が高騰しています。
以前よりも住宅の取得費は上昇傾向にあるため、多少予算は高めに設定しておくと安心です。
25坪の平屋で快適に暮らすための間取りのポイント
25坪というコンパクトな平屋で快適な暮らしを実現するには、間取りの工夫が重要です。
設計時に気を付けたいポイントを5つ紹介します。
廊下スペースを極力減らす
廊下はデッドスペースになってしまうため、廊下が多いとその分、居住スペースが狭くなります。
コンパクトな平屋を建てる場合は、廊下をできるだけ少なくして、部屋同士で空間をつなぐことで床面積を有効活用しやすくなります。
例えば、出入り口が2カ所あるウォークスルータイプのクローゼットを設置するのも良い方法です。
ウォークスルータイプなら廊下の役割も果たしてくれますし、収納スペースとしても活用できます。
屋根裏を活用してスキップフロアやロフトを作る
平屋は2階がない分、天井の高さを自由に決められます。
天井を高くして屋根裏にロフトやスキップフロアを作れば、収納スペースを効率的に確保しやすくなります。
コンパクトな平屋だと居住スペースの確保を優先しがちになるため、収納スペースが足りなくなるかもしれません。
十分な収納スペースを確保するために、いかにデッドスペースを活用できるかを考えてみましょう。
他にも壁面収納などもおすすめです。
外とつながる中庭を設ける
25坪の平屋は、暮らす人数によっては狭さを感じやすいかもしれません。部屋を広く見せるために、中庭の設置を検討してみましょう。
室内と中庭をつながるように設計することで奥行きが生まれ、実際の面積よりも広々とした印象を与えられます。
平屋は周辺環境によって採光や風通しが確保しづらいことがありますが、中庭に面する建物部分を窓にすれば採光や風通しの面でも効果的です。
敷地面積に余裕がない場合は、平屋の形状をⅬ字型にすることで無理なく中庭を設置できます。
吹き抜けで開放的な空間にする
狭さを感じる平屋では、できるだけ天井を高く設定すると快適に過ごせます。
特におすすめなのが、リビングなど家族が集まって過ごすスペースに吹き抜けを設置することです。
勾配天井にしてリビング上部など一部分だけでも吹き抜けを作ることで、より開放的な雰囲気になります。
吹き抜けの高所に天窓や高窓を設置してみましょう。室内に光が入りやすくなり、より明るい空間にすることができます。
フレキシブルな間取りにする
コンパクトな平屋は、部屋数が少なくなりがちです。
柔軟に変更できる間取りにすることで、さまざまなシーンやライフスタイルに対応しやすくなります。
例えば各5畳の子ども部屋を2つ作って3LDKにするのではなく、10畳の大きな部屋を1つ作って2LDKの方が使い勝手が向上します。
子どもの成長に合わせて大きな部屋を可動式の仕切りで分ければ、子ども部屋が2つ完成します。
子どもが巣立ったあとは、広めのゲストルームとして活用するのも良いでしょう。
またリビングに続く形で和室を設けておけば普段は家族の憩いの場として、来客時は扉を閉めて客間としても使えます。
1つだけの目的ではなく、さまざまなシーンで活用しやすい部屋づくりを意識するとよいでしょう。
25坪の平屋を建てる際に考えておきたいこと
25坪の平屋を建てる際には、間取り以外にも考慮しておくべき点があります。
それぞれの点について詳しく見ていきましょう。
土地探しと並行して間取りを考える
土地の形状や隣接する道路の位置によって、思い描いていた間取りにできないケースは珍しくありません。
極端な例を挙げると、南向き玄関での間取りを考えていたにも関わらず、隣接する道路が北向きだったなどです。
しかし間取りありきで土地探しをすると、条件が良くない土地を購入してしまうかもしれません。
「どんな間取りにするか」を決めることは大切ですが、それよりも「どんな暮らしがしたいか」のイメージを鮮明にしましょう。
特にコンパクトな平屋は、ハウスメーカーや工務店の設計力(ヒアリング力)が問われる住まいです。
「こんな暮らしがしたい」というイメージを鮮明にして、ハウスメーカーや工務店と共有することで希望に合った住みやすい間取りプランを提案してくれます。
水害リスクへの備えは万全に
近年では、集中豪雨が増加しており住宅の浸水リスクが高まっています。
特に平屋は2階部分がないため、エリアによっては水害に遭う確率も高くなります。
万が一の事態に備えて、安全性をしっかり確保することが重要です。
まずは、購入したい土地のハザードマップを確認しましょう。
洪水時の浸水エリアや土砂災害警戒区域、土砂災害特別警戒区域などの把握が可能です。
平屋の場合、浸水エリア等は避けた方が良いでしょう。
平屋づくりの対策としては、地盤や基礎を高くしたり屋根裏にロフトを作ったりする方法が挙げられます。
水害対策として有効なため、浸水エリア等に指定されていない場合でも検討してみましょう。
25坪の平屋は間取りの工夫次第で快適に暮らせる!
コンパクトな平屋は狭さを感じにくい工夫をすることで、快適さがグンとアップします。
例えば廊下スペースをなくす、ロフトを設置してデッドスペースを有効活用する、吹き抜けや勾配天井にして開放的に暮らすなど、間取りのちょっとしたコツでコンパクトでも住みやすい平屋が手に入ります。
また住みやすい間取りを提案してくれるハウスメーカーや工務店を選ぶことも重要なポイントになります。平屋の施工実績が多い会社なら、安心です。
広島・東広島・福山でコンパクトな平屋を建てたいなら、山根木材もご相談ください。
山根木材は、広島で永く住み継がれる家づくりを目指しており、手がけた注文住宅は累積1万棟以上と豊富な実績があります。
家づくりについて気軽に相談できるため、平屋の間取りに悩んでいる方はお気軽に山根木材までお問い合わせください。
お問い合わせ・資料請求は、下記お問合せフォームからお気軽にご連絡ください。