アクセントクロスとは?メリット・デメリットやリフォーム時の注意点

  • 作成日:2024/02/15
  • 更新日:2024/08/19
  • 編集者:山根木材メディア編集部
アクセントクロスとは?メリット・デメリットやリフォーム時の注意点
目次

アクセントクロスを活用すれば、オリジナルな空間を簡単に作り出せます。
一面のクロスを変更するのみでも、部屋をおしゃれな雰囲気に変えられるのです。

今回の記事では、アクセントクロスの取り入れ方やリフォーム時の費用について詳しくまとめました。
部屋のリフォームでアクセントクロスを使いたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

アクセントクロスとは何か

赤い紅葉柄のアクセントクロスが特徴の和室

アクセントクロスは、部屋の全ての壁ではなく一部または一面のみに柄やカラーを取り入れ、部屋の雰囲気を変えるためにあります。
アクセントクロスのカラー・柄、設置位置、量には明確な定めがなく、家族が自由にアクセントクロスを配置できます。

シンプルなインテリアが好みの方やインテリアに苦手意識がある方でも、アクセントクロスであれば気軽に取り入れられるのです。

アクセントクロスのリフォーム費用相場

黄緑色のアクセントクロスが特徴の部屋

アクセントクロスのリフォームに必要な費用は、工事費+クロスの材料費であり、選択するクロスの価格・施工範囲により異なります。

一般的にアクセントクロスは平米単価で販売され、1㎡は1,000〜2,000円程度です。
6〜10畳程度の部屋にある一面の壁にアクセントクロスを施工する場合は、クロスの材料費が1〜3万円となります。

その他には、下地処理費・養生費・廃材処理費などが工事費用として2万円程度加算されます。
これらの費用を計算すると、6〜10畳の部屋の一面にアクセントクロスを貼る場合には、3〜5万円が必要です。

リフォームでアクセントクロスを導入するメリット

青い木の柄のアクセントクロスが特徴的なファミリークローク

アクセントクロスを施工すれば、次のようなメリットが得られます。

空間が立体的になりおしゃれな雰囲気に仕上がる

部屋の壁が全て白色の住宅は統一感が感じられるものの、メリハリがないボヤッとした雰囲気になりやすいです。
アクセントクロスにより一部の壁にカラーや柄が加われば、立体感が出ておしゃれな雰囲気になります。

部屋を立体的に感じさせる働きは、部屋を広く見せる・部屋のデザインをより良いものに見せる効果につながります。

部屋のテーマを統一または個別に変更できる

イメージをあえて統一せず、部屋ごと・階ごとにいくつかのテーマを取り入れる住宅もあります。
例えば、一階は明るく開放的に二階はシックで落ち着いた雰囲気に仕上げたり、個人の部屋ごとに好みの雰囲気を取り入れたりすることもできるのです。

部屋ごとまたは階ごとに雰囲気を変更したいと考えている時には、アクセントクロスの活用で部屋のテーマが分類しやすくなります。

高級なクロスも予算に合わせて少ない範囲で取り入れられる

クロスは手頃な価格帯のものから非常に高価なものまで存在します。
そのため、住宅全体に高級なクロスを導入してしまうと、建築コストが上がってしまいます。

アクセントクロスは施工範囲が狭いことから、多少高級なクロスを取り入れても全体のコストを抑えられます。
こだわりのクロスがあるという方は、アクセントクロスとしての導入を考えてみてください。

リフォームでアクセントクロスを導入するデメリット

アクセントクロスを導入すれば、部屋を一層おしゃれに仕上げることができますが、次のようなデメリットもあります。

アクセントクロスの組み合わせを誤ると希望と異なる仕上がりになる

アクセントクロスを使えばおしゃれな空間を形にできますが、カラーや柄の組み合わせを誤ると思っているような仕上がりになりません。

「個性的な空間にしたいと考え明るい色のアクセントクロスを導入したら、部屋の雰囲気を損なってしまった」「落ち着いた雰囲気にしたいと暗めのカラーをアクセントクロスに取り入れたら暗い雰囲気になってしまった」などの失敗事例も多いのです。

アクセントクロスに飽きてしまう可能性がある

アクセントクロス施工時には満足の仕上がりになったとしても、あまりに個性的なアクセントクロスを導入すると、時間の経過とともに飽きてしまったり趣味が変わったりする可能性があります。
アクセントクロスは毎日目にする存在であることを念頭に置いた上で、じっくり選定することをおすすめします。

アクセントクロスの選び方

青いアクセントクロスが特徴の部屋

ここでは、アクセントクロスの選び方についてまとめました。
理想的な部屋に仕上げるためにアクセントクロスをどのように選べばよいか参考にしてください。

部屋全体のイメージに合わせる

最初にアクセントクロスを何にするのかではなく、どのような部屋を形にしたいのかを決めていきます。
自分の理想の空間をイメージし、その空間に適したアクセントクロスは何か考えてみましょう。
雑誌やインターネットのイメージを参考にすれば、さまざまなテイストのインテリアが確認できます。

クロスの機能を確認する

クロスにはただ壁紙としての役割以外に幾つかの機能が備わっています。
クロスが持つ代表的な機能の例は以下の通りです。

  • 撥水機能
  • 抗ウイルス・抗菌機能
  • 消臭機能
  • 調湿機能

その他に、耐久性が高いクロスや汚れが落としやすいクロスなども存在します。
アクセントクロスを設置する部屋の使い方を考え、必要な機能は何か決めておきましょう。

色が与える効果を理解する

クロスのカラーや柄により、部屋全体の印象が変わります。

例えば、白いクロスには清潔感・明るいなどのイメージがあるため、多くの住宅は白色のクロスを導入しています。
色が人に与える効果については、下記の表を参考にしてください。

色の種類 期待できる効果
白系の色
(白色・ベージュなど)
明るい・清潔
暖色系
(ピンク色・黄色など)
温かみがある・リラックスできる
寒色系
(青色・灰色など)
クール・爽やか・落ち着いている
黒系の色
(黒色・ダークブラウンなど)
重厚感・高級感・落ち着いている

失敗事例から学ぶ!アクセントクロスを取り入れる際の注意点

アクセントクロス選びに失敗しないためには、次の注意点を把握しておきましょう。

通常のクロスとの割合は20〜30%まで

アクセントクロスは、あくまでインテリアのアクセントとしての役割を持ちます。そのため、アクセントクロスの面積は20〜30%程度に抑えてください。
導入面積が広過ぎると、インテリアのバランスが崩れてチグハグした印象になる可能性があります。

できるだけ大きなサンプルで実物を確認する

アクセントクロスを選択する際は、大半の方がサンプルを確認するものの、サンプルが手のひらよりも小さなサイズである事例が多いです。
小さなサンプルでは、アクセントクロス施工後の雰囲気を正しくイメージできません。

可能であれば、モデルルームで実際に壁に設置されたクロスを確認するか、A4程度のサンプルをチェックするとよいでしょう。

部屋全体のカラーは3色以内に抑える

室内にいくつものカラーが存在すると、インテリアがまとまらなくなります。
室内のカラーは床・クロスをベースカラーとして+2色をカーテンや家具に使用しましょう。
アクセントカラーを取り入れるのなら、家具やカーテンと色を合わせると良いです。

アクセントクロスリフォームにおすすめの場所・施工事例6選

アクセントクロスリフォームにおすすめの場所としては、リビング、和室、子ども部屋、寝室、ファミリークローク、トイレなどが挙げられます。
これらの場所にアクセントクロスを取り入れることで、部屋の雰囲気をガラッと変えることができます。
以下では、それぞれの場所での施工事例や取り入れ方を詳しく紹介します。

①リビング:アクセントクロスと家具の色を合わせてセンスある空間に

家具とテイストを合わせた深いブルーのアクセントクロスが特徴的なリビング

Y様邸マンションでは、快適かつデザイン性のあるLDK空間を目指してリビングのリフォームが行われました。
特にリビングの壁には深みのある青色のアクセントクロスを採用し、家具の色調と統一することで、センスの良い上質な空間に仕上げました。
このアクセントクロスは、落ち着いた雰囲気を演出しつつ、リビング全体に調和と統一感をもたらしています。

リビングにアクセントクロスを導入することで、部屋全体がワンランク上の洗練された空間に変わります。
深い青色は、リラックス効果を持ち、静けさや落ち着きを感じさせるだけでなく、家具や装飾品との相性が良く、全体のバランスを引き立てます。
さらに、アクセントクロスに合わせて家具を選ぶことで、部屋全体に統一感が生まれ、居心地の良い空間が完成します。

②和室:家族旅行の思い出を再現する紅葉柄のアクセントクロス

赤い紅葉柄のアクセントクロスが特徴の和室

Y様邸では、築38年の家をリノベーションする際、和室にアクセントクロスを取り入れました。
伝統的な和室は畳や襖で落ち着いた雰囲気がありますが、紅葉柄のクロスを採用することで、部屋全体に温かみと趣が加わり、視覚的なインパクトをもたらしました。
このクロスは、ご主人にとって初めての家族旅行の思い出を再現するもので、日常の中で家族の絆を感じられる特別な空間となりました。

アクセントクロスは、和室の伝統的な美しさを保ちながらも、現代的な要素を取り入れるのに最適です。
自然をモチーフにしたデザインや、淡い色調を選ぶことで、畳や木材と調和し、和室全体に奥行きと深みを加えることができます。
和室に個性や家族の想いを反映させることで、より愛着のある空間を作り出すことができます。

③子ども部屋:子ども達が好きなアクセントクロスを選んで個性的な部屋に

青と緑のアクセントクロスが特徴的な子ども部屋

A様邸の二世帯リフォームでは、家族全員が快適に暮らせる住まいを目指し、子ども部屋のリフォームにも特にこだわりました。
お子様が好きなデザインを取り入れることで、子ども部屋はそれぞれ個性あふれる空間に仕上がりました。
アクセントクロスとカーテンの選定には、お子様の好みを反映させ、楽しくて落ち着ける空間を演出。お子様の個性が光る、特別な部屋が完成しました。

子ども部屋にアクセントクロスを導入することで、部屋の雰囲気が大きく変わり、お子様がより愛着を持って過ごせる空間になります。
例えば、明るい色合いやポップなデザインのクロスを選ぶと、部屋全体が楽しく活気のある場所になり、子どもたちの創造力を刺激します。
また、落ち着いたトーンや自然をモチーフにしたデザインを選ぶと、リラックスできる環境が整い、集中力を高める効果も期待できます。
アクセントクロスは、子ども部屋に彩りと個性を加えるだけでなく、成長に合わせて変化する子どもたちのニーズにも柔軟に対応できる、リフォームにおいて欠かせない要素です。

④寝室:高級感のあるグレーのアクセントクロスによって上品で洗練された印象に

高級感のあるグレーのアクセントクロスが印象的な寝室

T様邸では、夫婦二人暮らしの新たな拠点として、一軒家のリフォームを行い、寝室のデザインにこだわりました。
T様ご夫妻は、落ち着いた空間でリラックスできる寝室を希望されており、高級感のあるグレーのアクセントクロスを取り入れました。
このクロスは、部屋全体に上品で洗練された印象を与え、シンプルながらも深みのある空間を実現しています。

寝室にアクセントクロスを導入することで、部屋の雰囲気を大きく変えることができます。
特に、グレーのクロスは落ち着いたトーンで、リラックス効果が高く、質の高い睡眠環境を提供します。
また、上品な模様を選ぶことで、寝室全体に統一感が生まれ、毎日の疲れを癒す特別な場所としての価値が高まります。
アクセントクロスは、単なる装飾ではなく、部屋の雰囲気を格上げし、住む人々の心地よさを追求するための大切な要素です。

⑤ファミリークローク:ポップなアクセントクロスで子ども達が楽しく片付け

赤白のボーダーとデニム色のアクセントクロスが特徴的なファミリークローク

K様邸では、築41年のご実家をリフォームし、家族が快適に暮らせる理想の住まいを実現しました。
特にファミリークロークのリフォームには、お子様たちが楽しく片付けられる工夫が詰め込まれています。
赤白のボーダー柄のアクセントクロスとデニム色のクロスを組み合わせることで、クロークにポップで楽しい雰囲気を加えました。
これにより、子どもたちが進んで片付けをするようになり、家全体がすっきりと保たれています。

ファミリークロークにアクセントクロスを導入することで、単なる収納スペースが、家族全員が使いやすく、しかも楽しい場所に生まれ変わります。
例えば、明るい色や柄を取り入れると、片付けが日課ではなく、楽しいアクティビティの一環として感じられるようになります。
また、デニム色のクロスは、落ち着きとスタイリッシュさを兼ね備え、子どもたちだけでなく、大人も使いやすいデザインとなります。
アクセントクロスによって、収納スペースに個性と遊び心を加え、家族全員が自然に片付けをしたくなる空間に生まれ変わります。

⑥トイレ:黄色いゾウのアクセントクロスでいつでも明るい印象に

黄色いゾウのアクセントクロスが印象的なトイレ

H様邸では、約50年の歴史を持つご実家をリフォームする際、トイレに子どもが好きな黄色のゾウのアクセントクロスを取り入れました。
このリフォームは、家族全員が快適に暮らせる完全共有型二世帯住宅を目指したもので、遊び心と機能性を両立させたデザインが特徴です。
特に、トイレは子どもたちが楽しく使えるよう工夫されており、黄色のゾウのクロスが明るく楽しい印象を与え、家族みんなに親しまれる空間となりました。

トイレにアクセントクロスを導入することで、シンプルな空間が一気に個性豊かになります。
例えば、子どもが好きなキャラクターや動物のデザインを選ぶと、トイレが楽しい冒険の場に変わり、子どもたちが自発的に使いたくなる場所になります。
また、カラフルなクロスは空間を明るくし、家全体の雰囲気も和やかにします。
アクセントクロスによってトイレという日常の中でも重要な空間を、より楽しく、家族にとって特別な場所にすることができます。

まとめ

アクセントクロスには、部屋を立体的かつおしゃれな雰囲気にする効果があります。
アクセントクロスの導入を考えているのなら、部屋全体の雰囲気を考えながら、アクセントクロスの面積を全体の壁紙の20〜30%までに抑えるのをおすすめします。

部屋に最適なカラーまたは柄のアクセントクロスを導入すれば、自宅のインテリアをよりおしゃれにすることができます。

山根木材では「永く住み継がれる家づくり」を目指し、これまでに累積1万件を超える施工を手掛けてきました。
私たちはお客様の住まいと暮らしに寄り添うライフパートナーとして、ご家族の思いに耳を傾け、ライフステージの変化も見据えた、お客様の暮らしに寄り添ったリフォームプランをご提案します。

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※弊社では、広島県内を施工エリアとさせていただいています。

この記事を書いた人
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山根木材メディア編集部

ヤマネホールディングス株式会社マーケティング課が、住まいの検討やより良い暮らしに向けたお役立ち情報などを発信しています。

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