子ども部屋は5畳がちょうどいい!メリット・デメリットも解説

  • 作成日:2024/06/20
  • 更新日:2024/06/28
  • 編集者:山根木材メディア編集部
子ども部屋は5畳がちょうどいい!メリット・デメリットも解説

子ども部屋といえば、以前は6畳程度の広さが一般的でした。
しかし近年では、子ども部屋をあえて狭くして5畳程度にするケースが増えています。
これは、親子でのコミュニケーションを重視する方が増えていることが大きな要因です。

狭い部屋といっても、4畳だと子どもの成長に伴ってやや手狭に感じる可能性があります。
一方、6畳だと余裕があるために「居心地が良すぎる」子ども部屋になってしまうでしょう。
そのため、狭さと居心地のバランスが良い5畳程度の広さが人気なのです。

この記事では、子ども部屋の広さを検討している方向けに、子ども部屋を狭くするメリット・デメリットを解説します。
この記事を読んで、親子ともに納得できるマイホームを実現しましょう。

子ども部屋は5畳がちょうどいい!その理由とは?

正方形の琉球畳が特徴的な子ども部屋

アットホームが2022年に行った「子どものための住まい探しに関する調査」によれば、子ども部屋の広さは平均6.4畳でした。
6畳台が全体の56.0%を占める一方、次いで多かったのが5畳台の17.2%。「リビングで勉強するよう、子ども部屋はあえて狭くした」との回答もあり、必ずしも子ども部屋に広さを求めない層も一定数いることがわかります。

6畳以上のゆとりある子ども部屋を与えてしまうと、子どもにとって居心地が良すぎてしまい、どうしても自室にこもりがちになります。
そうなると、子どもがリビングや共有スペースに顔を出す機会が減り、親子のコミュニケーションが取りにくくなってしまうのです。

出典:アットホーム「子どものための住まい探しに関する調査」

「居心地がいいと子ども部屋にこもってしまう」と悩む親も多い

AlbaLinkが2024年、小学生から高校生までの子どもがいる親500人を対象に行った「子ども部屋を用意したタイミングに関する意識調査」によると、子ども部屋があることのデメリットについて「何をしているかわからない」(102人)が2位、「部屋にこもってしまう」(95人)が3位にランクインしました。

実際に何か問題が起きているとは限らないものの、子どもの様子が見えないというのは、親にとって不安なものです。
子どもが自室にこもったままだと、家族との生活リズムのズレやコミュニケーションの希薄化の原因にもなるため、どうにかしたいと考えるのは当然のことでしょう。

そこで、あえて子ども部屋の快適性を下げ、逆にリビングを居心地の良い場所にすることで、親子間のコミュニケーションを円滑にしようと考える方も多いようです。
こうした背景から、近年はあえて子ども部屋を狭くするケースが増えています。

出典:訳あり物件買取ナビ「【子ども部屋はいつから?】用意したタイミングをパパ・ママ500人にアンケート調査」

子ども部屋の広さ別、注意点とポイント

大きい本棚が特徴的な子ども部屋で兄妹が遊んでいる様子

子ども部屋をあえて狭く作るのがトレンドになっているものの、子ども部屋は広さによって間取りや収納などの適切な考え方が変わります。
ここでは、子ども部屋の広さ別に、意識すべき注意点やポイントを解説します。

4畳以下の子ども部屋

4畳以下の部屋であっても、ベッドや学習机など最低限の家具を設置することはできます。
ただ、それ以外のフリースペースは限られ、かなり手狭に感じるでしょう。
小学生以下の小さな子どもであれば十分な広さですが、学校に行くようになると、成長に伴って窮屈さを感じるかもしれません。

子ども部屋はあくまでも「寝るだけの部屋」として、リビング横などの共有スペースに設けたスタディーコーナーで勉強するようにすれば、4畳以下でも十分なスペースを確保できます。
ドアを引き戸にするとスペースを有効活用できますが、コストが高くなりやすいことと、防音性が下がりやすいことがネックです。

4.5〜5畳の子ども部屋

4.5〜5畳の広さがあれば、4畳以下の部屋に比べると余裕があります。
ベッド、学習机に加えて、本棚なども置けるでしょう。レイアウトの工夫次第で、狭さを感じさせない部屋作りが可能です。

おすすめなのがロフトベッドを設置する方法です。ロフトベッドなら下部のスペースに学習机やランドセルラックなどを置くことができ、スペースを効率的に利用できます。
一定のフリースペースを設けられるので、子どもが成長してもあまり窮屈に感じません。

6畳の子ども部屋

6畳の子ども部屋は平均的な広さです。ベッド、学習机、本棚などの必要な家具を入れても、ある程度のフリースペースを設けられます。
ワンルームの賃貸住宅でもよくある広さであり、子どもが巣立つときまで窮屈さを感じることなく過ごせるでしょう。

2段ベッドにすれば、きょうだい2人で使用することも可能です。
とはいえ、学習机も2台置くとなるとスペースが厳しいため、2人で使うならリビング近くの共用スペースにスタディーコーナーを設けるといいかもしれません。

8畳以上の子ども部屋

8畳以上となると主寝室レベルの広さであり、子ども部屋としてはかなり広い部類です。
1人用として使うには広いので、複数人のきょうだいで使用する前提で考えるのがいいでしょう。
将来的に2部屋に分割できる仕様にしておけば、子どもの成長に応じてフレキシブルに使えるうえ、子どもが巣立った後の汎用性も高くなります。

分割する前提でいくとコンセント、照明、ドアなどは2部屋分用意しておくのがおすすめですが、コストがかかるため注意が必要です。

子ども部屋を5畳にするメリット

子ども部屋で姉妹が滑り台で遊んでいる様子

最近の主流になりつつある5畳の子ども部屋ですが、あえて狭くすることでどのようなメリットが得られるのか解説します。

共有スペースを広く取れる

子ども部屋の床面積を小さくすれば、その分のスペースを他の共有スペースに割り当てることができます。
LDKを広くするとリビングの快適性が上がり、リビングで家族と過ごす時間も居心地が良くなるでしょう。

共有スペースを広く取ることができれば、上で紹介したスタディーコーナーや、家族全員分の衣服や荷物をしまっておけるファミリークローゼットを設けることも可能となり、効率的な間取りを実現できます。

家族で過ごす時間が増える

リビングを広くして居心地を良くしたり、共有スペースに設けたスタディーコーナーで勉強したりできるようにすれば、家族で過ごす時間を増やすことができます。
子ども部屋はあくまでも「寝るだけの部屋」とし、それ以外の時間は基本的に家族の存在を感じられる場所で過ごすことにより、親子間のコミュニケーションが取りやすくなるのは大きなメリットです。

一緒に過ごす時間が増えれば、子どもに何か異変があったときにも親がすぐ気づけるかもしれません。

友だちの溜まり場防止になる

広い子ども部屋があると、友だちをたくさん呼ぶことができるため、子どもたちの溜まり場になってしまう可能性があります。
子どもが友だちを家に招待することはうれしい反面、準備や片付けなど何かと気を使うため、溜まり場になるのは避けたい方も多いのではないでしょうか。

5畳程度の狭い子ども部屋にしておけば、大勢の友だちを自室に招くのが難しくなるので、溜まり場になるのを防ぐことができます。

子どもが巣立った後にも使いやすい

5畳程度の広さがあると、子どもが巣立った後も活用しやすいというのもメリットです。

積水ハウスが、同居していた子どもが巣立った40〜60代の男女を対象に行った調査によれば、巣立ち後の子ども部屋の活用方法で最も多かったのが「倉庫・物置」の27.3%。次いで「夫婦別寝室」24.6%、「書斎や仕事スペース」12.5%でした。

倉庫・物置はともかく、個人の寝室や書斎として活用するのであれば5畳程度はほしいところです。
逆に5畳以下の狭い部屋だと、巣立ち後の使い方の選択肢が狭まってしまうでしょう。

参考:積水ハウス「子どもが巣立つ春、半数以上が子ども部屋を”そのまま”。巣立ち後の夫婦新生活の実態とは」

掃除がしやすい

5畳の狭い子ども部屋は、広い部屋に比べて掃除しなければならないスペースが限られているため、掃除がしやすいのも魅力です。

また、部屋が狭いと収納できる物量が限られるので、自然と「物を増やし過ぎないようにしよう」という意識が働きます。
物が増えにくくなるため、子どもが自分の所有物を管理しやすくなるでしょう。
必要最低限の物しか置けない環境にしておけば、毎回「本当に必要かどうか」を考えて買い物をするようになり、子どもの無駄な買い物を防ぐことにもつながります。

自立心が育つ

もし子ども部屋が6畳以上ある広い部屋だった場合、自分の好きなものをいくらでも置いておくことができるうえ、家によってはPCやテレビの設置も可能です。
こうなると子ども部屋の居心地が良くなってしまい、ずっと実家にいたいと思うようになるかもしれません。

一方、部屋が5畳程度しかないと「もっと広い部屋で暮らしたい」と願うようになり、自立心を育むきっかけになる可能性があります。
加えて、自分の部屋ができると室内は子どもが自分で管理することが求められます。
こうした経験が、自己管理能力や生活力のアップにつながるというのもメリットです。

子ども部屋を5畳にするデメリット

親子間のコミュニケーションを円滑にし、子どもの自立心を育むのにも効果的な5畳の子ども部屋ですが、狭いゆえに生じるデメリットもあります。
どのようなデメリットがあるのか順番に見ていきましょう。

収納スペースが不足しやすい

子ども部屋が狭いと、居住スペースを優先して確保する必要があり、収納スペースが不足しやすい点はデメリットです。
本来、部屋が狭いと物があふれがちになるため、できるかぎり収納スペースを大きく確保する必要があります。
しかし物理的な制約により、十分な収納スペースを設けられないのです。

収納スペースが足りないと物を片付ける場所がなくなってしまい、ただでさえ狭い部屋が、あふれかえった物によってますます窮屈な印象になるでしょう。

家具が置きづらい

通常の子ども部屋は、子どもが寝たり本を読んだり、自分の衣服や荷物をしまっておいたりする場所です。
ベッドや学習机など多くのアイテムを設置する必要がありますが、5畳だと場所が限られています。
デザインや機能が気に入った家具があっても、部屋のサイズ的に収まらないというケースもあるでしょう。

途中で買い足すにしてもサイズによる制約が大きく、家具の選択肢が限られる可能性があります。
設置するアイテムを厳選しなければならないという事実は、子どもにも事前に確認しておくのがおすすめです。

圧迫感がある

子ども部屋が5畳しかないとスペースが限られるため、大きめの家具や家電類を置くと、部屋全体に圧迫感が生まれやすくなります。
特に、ロフトベッドや本棚のような背の高い家具を置いてしまった場合、天井との距離が近くなって圧迫感がいっそう強まってしまいます。

また、子ども部屋はそこまで窓が大きくないケースも多く、暗さがさらなる圧迫感を生みかねません。
背の高い家具を設置するときは、部屋の天井の高さとバランスを取りながら、圧迫感を増長しない程度の高さのものを選ぶといいでしょう。

5畳の子ども部屋を広く見せる部屋づくりのポイント3選

一般的には狭いとされる5畳の子ども部屋ですが、ポイントを押さえておけば、実際の広さ以上に広く見せることができます。
窮屈さを感じない、快適な5畳の子ども部屋を実現するための3つのポイントについて、山根木材の施工実例で紹介します。

床や壁ができるだけ見えるように家具を配置する

子ども部屋で姉妹が滑り台で遊んでいる様子

家具が所狭しと並んでいて床や壁の余白がない部屋は、視覚的に狭く感じやすくなります。
5畳の子ども部屋を広く快適な空間にするためには、何もない床や壁ができるだけ見えるよう、レイアウトや家具選びに気をつけましょう。
例えば、ベッドや学習机などの大きな家具類を片方の壁側に寄せるだけでも、反対側の壁がよく見えるようになり、広さを感じやすくなります。

高さのない家具を選んで抜け感を演出するのも効果的ですが、縦方向の空間にデッドスペースが生まれやすい点は注意したいところです。
引き出し収納のあるローテーブル、収納付きのローベッドなどを選ぶと、限られた空間を最大限活用しながら余白を作ることができます。

メインカラーを明るい色にする

おしゃれなアクセントクログが特徴的な部屋

色使いによっても広さの感じ方は変わります。狭い部屋では、メインカラーをホワイトやベージュなどの明るい色にするのがおすすめです。
こうした色は膨張色と呼ばれ、実物よりも大きく見せる効果があります。
壁や天井、カーテン、布団カバーなど、目に見える面積が大きい部分に膨張色を使うと、狭くても開放的な空間を演出できるでしょう。

とはいえ、ホワイトやベージュ一色では寂しい印象を受けるかもしれません。
そうしたときには、壁の1面のみに色柄のあるアクセントクロスを貼ると、おしゃれにまとまりやすくなります。
壁全体に貼るわけではないので、デザイン面での失敗も心配無用です。

窓の周辺には大きな家具などは置かない

子ども部屋で女の子がピアノを弾いている様子

狭い部屋を広く快適な空間にするためには、明るさや開放感が欠かせません。
窓の周辺に家具などのアイテムを置いてしまうと、室内に自然光が入りにくくなり、窮屈さを感じやすくなってしまいます。

窓の周辺にはできるだけ大きな家具などは配置しないようにして、室内の日当たりをしっかりと確保することをおすすめします。
また窓の周辺に家具がなければ、風通しが良くなるのもポイントです。
定期的に換気しておけば、ダニやカビの発生を防げて、子どもの健康にも優しい部屋になるでしょう。

5畳の子ども部屋にするなら親子で過ごす場所を充実させよう

かつて6畳程度が一般的だった子ども部屋ですが、最近ではあえて5畳程度に広さを抑える例も少なくありません。
5畳の広さがあれば必要最低限の家具を設置できるうえ、工夫次第でフリースペースを設けることも可能です。
かといって、6畳以上の子ども部屋のように広すぎることもなく、バランスの取れた広さといえるでしょう。

親子のコミュニケーションを活発化したい場合、子ども部屋を狭くするだけでは十分な効果は得られません。
節約した床面積を使って、リビングやスタディーコーナーなど親子で過ごす場所を充実させることも重要です。

狭い子ども部屋のレイアウトや共有スペースの設け方で悩んでいるなら、注文住宅の施工実績が豊富な住宅会社に相談するのがおすすめです。
数多くのアイデアと経験を踏まえ、ライフスタイルに適したプランを提案してもらえるでしょう。

広島・東広島・福山で、親子のコミュニケーションを活発化する住まいを建てたいと考えている方は、ぜひ山根木材へお気軽にご相談ください。累積1万棟超の住宅を手がけてきた実績を生かし、子どもの成長を優しく見守る「永く住み継がれる家づくり」をお約束します。

資料のご請求やお問い合わせなど、下記お問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。

この記事を書いた人
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山根木材メディア編集部

ヤマネホールディングス株式会社マーケティング課が、住まいの検討やより良い暮らしに向けたお役立ち情報などを発信しています。

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