洗面台を交換するタイミングは?後悔しないためのポイントを解説

  • 作成日:2024/08/30
  • 更新日:2024/09/11
  • 編集者:山根木材メディア編集部
洗面台を交換するタイミングは?後悔しないためのポイントを解説

「洗面台の水漏れが止まらない……」「収納スペースが足りない……」など、洗面台に関する悩みを抱えていませんか?
洗面台のリフォームはただ単に古いものを新しいものに交換するだけでなく、快適な暮らしを実現するための第一歩です。

この記事では、洗面台を交換するタイミングや選び方、リフォームにかかる費用、工事の流れについて解説していきます。
洗面台の劣化が気になり、快適な洗面空間を作りたいと思っている方は、ぜひ参考にご覧ください。

もう替えどき? 洗面台を交換するタイミング

WHENの文字が一文字ずつ書かれた木製ブロックが置かれている

洗面台の水漏れが止まらない、収納スペースが足りなくていつも散らかってしまうなどを理由に、洗面台を交換したほうがよいのか悩んでいる方もいるでしょう。
ここでは、洗面台を交換するタイミングの目安をご紹介します。

設置から15年以上経っている

洗面台は使い続けていると徐々に劣化し、故障が起こりやすくなり、交換が必要となる場合があります。
交換時期は使用状況によって異なるものの、一般的には15〜20年が交換の目安とされています。

もし汚れがだんだんと目立つようになったり、水漏れや排水不良などの不具合が起こったりするようなら、リフォーム業者に相談をし、快適な洗面空間へのリフォームを検討しましょう。
洗面台は、家の水回りの中でも特に使用頻度が高い場所です。早めにリフォームすることで、快適な環境で気持ちよく過ごすことができます。

使いづらさに悩んでいる

洗面台は手を洗ったり、洗顔をしたり、歯磨きをしたりと頻繁に使います。
そのため、使いづらさを感じたまま生活を続けていると、QOL(生活の質)に大きな影響を及ぼしかねません。
たとえば、洗面ボウルが浅くて水が飛び散る、収納スペースが足りず物が溢れてしまうなどの不便を感じるようなら、洗面台の交換を検討するタイミングです。

その場合、不具合や不便に感じる点をメモしておくのをおすすめします。
そうすることでライフスタイルに合う洗面台を選ぶことができ、より快適な洗面空間を実現できます。

ボウルにヒビが入っている

洗面ボウルのヒビ割れを放置すると、ヒビが拡大し、水漏れやカビの原因につながります。
そのまま放置してしまうと、配管や壁、床が腐食して大きな修理が必要になることも。
また、熱いお湯をかけた直後に冷たい水をかけたり、冬場に凍結と融解を繰り返したりすることで起こる「ヒートショック割れ」が生じる可能性も高くなります。

洗面ボウルのヒビ割れの修理方法は、状況によって異なります。
早期に修理すれば部分的な補修で済みますが、放置してしまうと洗面台全体を交換しなくてはならなくなる可能性もあるため注意が必要です。

洗面台を設置した床が劣化している

洗面所を歩くと床がぶよぶよするのは、床下や下地が腐食している可能性が高いサインです。
洗面所は水を使う場所なので、どうしても湿気がたまりやすくなります。
また、洗面所は浴室に隣接していることが多く、お風呂上りの湿気が直接流れ込みやすいため、他の水回りスペースよりも湿気がこもりやすい傾向にあります。

床の劣化の原因として、洗面台や洗濯機の排水管などから水が漏れている可能性も考えられます。
放置していると住まいに不具合が生じることもあるため、早めに工務店などに相談をして原因を追求し、必要であれば洗面台を交換をしましょう。

収納が不十分で使いにくい

お子さまの成長とともに洗面台周りが手狭になり、収納に困るケースは少なくありません。
化粧品やヘアケア用品が増えるにつれて、洗面台周りが雑多になってしまうことも。
限られたスペースで家族みんなが快適に過ごすためには、収納力のある化粧洗面台への交換がおすすめです。

収納スペースをしっかりと確保することで、洗面台周りを常にすっきりと保てます。
忙しい朝も必要なものがすぐに取り出せるので、慌てることなく、スムーズに身支度ができます。

洗面台の種類と特徴

三面鏡が黒い収納棚が特徴的なおしゃれで広い洗面台

洗面台にはいくつかの種類があり、収納力やデザインなど特徴はさまざまです。
ここでは、洗面台を種類別で分けて、それぞれの特徴について解説していきます。

洗面台

洗面台とは一般的に、水栓金具と洗面ボウルを組み合わせたシンプルなものをいいます。
手洗いや洗顔といった日常的な行為を行うためのスペースとして設計されており、歯ブラシやコップなどを置くスペースは限られています。

洗面台には、洗面台と洗面ボウルが一体型になった「埋め込みタイプ」、壁に洗面ボウルを取り付ける「壁付けタイプ」、カウンターに洗面ボウルを直に設置する「置き型タイプ」の3種類あり、ライフスタイルや設置場所に合わせて選びます。

化粧洗面台(ユニットタイプ)

化粧洗面台とは、水栓金具・洗面ボウル・鏡に、収納や身だしなみを整える機能がプラスされたものをいいます。

洗面化粧台にはいくつかの種類がありますが、中でもユニットタイプは、水栓金具や洗面ボウル、鏡などが一体化されたもので、サイズや高さが決まっているのが特徴です。
サイズは60cm、75cm、90cm、120cm、高さが75cm、80cm、85cmと、いくつかのバリエーションがあり、洗面所の広さや使う人の身長に合わせて選ぶことができます。

化粧洗面台(システムタイプ)

システムタイプの洗面化粧台は、洗面ボウルや収納など、パーツを自由に組み合わせられるのが特徴です。サイズや幅も1mm単位で調整でき、限られたスペースにもぴったりと収まります。
ただし、メーカーによってはあらかじめサイズが決められた商品が用意されていることもあります。

デザインやグレードが豊富にあるので、自分だけの理想の洗面空間を叶えることができるところが化粧洗面台の魅力です。

造作洗面台

造作洗面台は、洗面ボウルや水栓、カウンター、ミラー、収納など、一つひとつのパーツを自由に組み合わせることができます。
自分だけのオリジナルデザインの洗面空間を作りたい方におすすめです。

また、空間設計の自由度が高く、限られたスペースにも最適なレイアウトを実現できるのも魅力です。
洗面台の交換だけでなく洗面室も一緒にリフォームすれば、さらに快適で、自分だけの理想の洗面空間に仕上げることができるでしょう。

洗面台の交換リフォームにかかる費用相場

洗面化粧台の交換リフォームにかかる費用は、種類やサイズによって大きく異なります。

ユニットタイプの場合、一般的な間口50cm〜60cmの洗面台で、工事費用が2万円〜3万円、本体価格が5万円〜8万円程度が相場です。
間口75cmの場合には、本体費用が7万円〜10万円程度が相場となります。
間口90cmの洗面台になると、工事費用は4.5万円〜5万円、本体費用が9万円〜15万円程度です。

一方、造作洗面台はデザインや素材によって費用が大きく異なるものの、一般的なボリュームゾーンは20万円〜30万円程度です。

洗面台の交換工事の流れ

2つの白い洗面台と乾燥機がついている洗面室

ここでは、洗面台の交換工事の流れを4つのステップに分けて解説していきます。
採寸から施工まで、事前に全体の流れを把握しておけば、スムーズにリフォームを進められます。

採寸

まず、洗面台を設置する前に、設置場所の寸法を測りましょう。
測るのは「間口(幅)×高さ×奥行き」の3つです。
とくに注意したいのは「高さ」です。もし洗面台の上部に梁がある場合、床から梁までを「高さ」として測ります。

また、購入を検討している洗面台がきちんと設置場所に収まるかどうかや、給排水管の位置と合うかなども事前に確認しておきましょう。
あらかじめシミュレーションしておくことで、スムーズなリフォームを実現できます。

予算に応じたメーカーや製品のご提案

リフォームを依頼する会社に、事前に測った採寸のメモと、予算、求める条件等を伝えます。
TOTOやLIXILなど多くのメーカーがさまざまな洗面台を展開しており、機能性はもちろん、インテリアに合わせたデザインも豊富です。

ショールームで実際に見て触れて、デザインや機能が気に入った製品を選びましょう。
知識が豊富な専門業者に選んでもらうのもよいですが、事前にメーカーごとの特徴を理解しておき、相談しながら一緒に選ぶのもおすすめです。

水栓や収納などの仕様のご提案

洗面台を決めたら、次に、水栓やミラーなどの細かい部分を選んでいきます。
シャワーヘッドの種類や水栓の位置、ミラーの大きさや照明の種類など、選ぶものによって使い心地が大きく変わります。

さらに、タオル掛けや収納スペースも忘れずに検討しましょう。
洗面台だけでなく周りのスペースもコーディネートすることで、より快適な洗面空間になります。

施工

洗面台のリフォーム期間は、洗面台だけの交換であれば、3〜5時間程度で完了します。
しかし、壁紙や床の張替えも同時に行う場合となれば、1日〜2日程度かかることもあります。

洗面台を新しく交換する場合、リフォームの規模や内容によって工期は異なります。
リフォーム業者と相談をしながら、具体的なスケジュールを立てていきましょう。

後悔しないために!洗面台を交換する際に意識したいポイント

黒い洗面ボウルが特徴的な洗面台

洗面台は毎日使う場所だからこそ、快適な空間にしておきたいものです。
交換する際には以下の5つのポイントを参考に、あなたにぴったりの洗面台を見つけて、快適な洗面空間を実現しましょう。

身長に合った高さ

洗面台の高さは使い心地に大きく影響するポイントです。
高すぎると水がはねやすくなり、低すぎると腰への負担が大きくなってしまいます。
理想的な高さは、洗面ボウルまでの高さが「身長÷2」といわれています。

しかしこれはあくまで一つの目安で、家族構成によって洗面台の最適な高さは異なります。
もし家族の身長に差があるようなら、高い人に合わせることをおすすめします。
小さなお子様がいる場合には、将来の身長を考慮し、少し高めの洗面台を選ぶとよいでしょう。

水栓の設置場所

洗面台の水栓には、カウンターから出ているタイプと、壁から出ているタイプの2種類があります。
カウンターから出ているタイプは水栓の根元に汚れが溜まりやすいため、お手入れにやや手間がかかります。

一方、壁から出ているタイプは、水栓の根元に汚れが溜まりにくく、お手入れがラクです。
さらに、洗面ボウルを広く使えるといったメリットもあります。洗面台を選ぶ際には見た目だけでなく、お手入れのしやすさや使い勝手も考慮しましょう。

家族の物を整理できる収納

洗面台下の収納には、扉を開くタイプと引き出しタイプ、またはその組み合わせで構成されているタイプがあります。

洗面台下が上下に分かれた「2段引き出し」タイプはスペースを縦にも奥にもフル活用できるため、収納力が大幅にアップします。家族が多いご家庭におすすめです。
ただし、開き扉から引き出しタイプへ交換するには排水管の移設が必要になるため、リフォームの際には事前の確認が必要です。

また、ミラー部分の収納のチェックポイントとして、コンセント類を隠せるかどうかを忘れず行いましょう。コンセントがむき出しのままだと雑多な印象になりやすくなります。

お手入れをラクにする機能

洗面台は毎日使う場所だからこそ、清潔に保ちたいもの。
その願いに応えるべく、お掃除しやすい工夫を凝らした洗面台が、多くのメーカーから多数販売されています。
たとえば、水が自然に排水口に向かって流れる設計や、排水口の掃除がしやすい設計など、お掃除の手間を省きながら清潔に保てる洗面台などが展開されています。

また、水栓が洗面台正面の壁に設置されていて、つなぎ目や凹凸を少なくした「ハイバック設計」の洗面台は汚れが溜まりにくく、お掃除もラクにできるのが特徴です。

三面鏡やLEDミラーなど用途に応じたミラー

洗面台のミラーも、利便性を大きく左右します。シンプルな一面鏡、内側に収納スペースがある二面鏡、多角的に顔を確認できる三面鏡など、さまざまな種類があります。

三面鏡は裏面の収納スペースが広いため、多くのコスメ品を収納したい方におすすめです。
LEDミラーを備えた洗面台は、表面のタッチボタンで照明の色や明るさを調整できたり、曇り止め機能が付いていたりと機能性も充実しています。

洗面台の交換リフォームはどこに頼む?

リフォームの設計画像の上で成約の握手をしている様子

いざ洗面台の交換リフォームを検討するとなっても、どこにお願いすればよいのか迷うことも。
そこで、工務店、家電量販店、設備会社の3つの選択肢を比較し、それぞれのメリット・デメリットを解説します。

工務店

なるべく費用を安く抑えたいのであれば、地元の工務店に交換リフォームを依頼するのをおすすめします。
作業者に直接依頼するため、中間マージンが発生せず、リフォーム費用を抑えやすいです。
また、地元の工務店は、洗面台の交換だけでなく洗面室全体の改装や造作洗面台など、幅広い要望に対応してくれるケースも多くあります。

工務店に依頼をする際は、実績や評判をしっかり確認し、洗面台のリフォーム経験が豊富な工務店を選ぶことをおすすめします。

家電量販店・ホームセンター

家電量販店やホームセンターでは、さまざまなメーカーの洗面台を実際に見て触れることができると同時に、その場でリフォームを依頼できる手軽さが魅力です。
ショールームでの展示も充実しているので、完成後をイメージしやすいのも良いところです。

ただし注意点として、施工は提携工務店が行うのが一般的です。
そのため、施工者の経験や技術力について事前に詳しく知ることができない点がデメリットといえるでしょう。

設備会社

住宅設備会社はネット販売をしているため、費用を安く抑えられるのがメリットです。
店舗で購入するよりも洗面台をお得に手に入れることができ、豊富な種類の中から洗面台を選ぶことができます。

ただし、家電量販店やホームセンターと同じく、提携する工務店が施工することになります。
工務店の技術力や施工経験を事前に詳しく知ることができないため、慎重に検討する必要があります。

洗面台交換は自分でできる?

木の板の上にDIYのロゴがあり、Do It Yourselfと書いている

洗面台の交換は水回り設備のため、リフォームには専門的な知識と技術が必要です。
DIYでリフォームを行うと、給排水管の接続ミスによる水漏れやミラーの落下事故など、思わぬトラブルにつながる可能性があります。

安全かつ確実に洗面台を交換するには、専門業者に依頼するのがおすすめです。
専門業者は豊富な経験と知識に基づいて適切な施工を行うため、安心して新しい洗面台を使用できる環境を整えてくれます。
洗面台リフォームはDIYせず、専門業者に依頼するようにしましょう。

洗面台を交換するリフォームで暮らしを豊かに

洗面台は、毎日使う場所だからこそ、快適な空間にしておきたいものです。
洗面台が使いにくいと感じていたり、何かしらの不具合があったりするようならば、早めにリフォームを検討しましょう。

リフォームを検討する際は、ぜひ、今回ご紹介したポイントを参考にしてください。
洗面台を交換するタイミングや、最適な洗面台の選び方、リフォームの流れなどを参考に、ライフスタイルにぴったりな洗面台へ交換し、快適な暮らしを実現しましょう。

山根木材では、お客様一人ひとりのライフスタイルに合わせたリフォームプランをご提案しています。
特に洗面台の交換リフォームでは、収納力やデザインだけでなく、使い勝手や耐久性を重視した最適なプランをご提供いたします。
洗面台の交換をお考えの方は、ぜひ山根木材にご相談ください。

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※弊社では、広島県内を施工エリアとさせていただいています。

この記事を書いた人
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山根木材メディア編集部

ヤマネホールディングス株式会社マーケティング課が、住まいの検討やより良い暮らしに向けたお役立ち情報などを発信しています。

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