シンク(流し台)リフォームにかかる費用は?後悔しない選び方も解説

  • 作成日:2024/10/01
  • 更新日:2024/10/02
  • 編集者:山根木材メディア編集部
シンク(流し台)リフォームにかかる費用は?後悔しない選び方も解説

古くなったシンク(流し台)は汚れがつきやすく、衛生面も気になるところです。
シンクのリフォームは、そんな悩みを解決するおすすめの方法です。
シンクのみの交換であれば短期間で終わり、費用も安く抑えられます。 

この記事では、シンクの汚れが気になってきた方や、ひび割れなどを理由にリフォームを検討している方に向けて、シンクのリフォームにかかる費用や工期などについてお伝えします。

システムキッチンはシンク(流し台)だけのリフォームも可能

木目調の収納が特徴的なシステムキッチン

キッチンは料理を作ったり、洗いものや片付けをしたりと毎日使う場所。
衛生面が気になるのに加えて、使い込むほど汚れが目立ってくるのが悩みどころです。
特にシンク(流し台)は、どれだけ丁寧に掃除をしても、使い続けることで傷みや汚れが少しずつ目立ってきます。

そんなときはキッチンを丸ごとリフォームするのではなく、シンクだけ交換する方法を検討するのもひとつです。
新しいシンクに替えることでキッチン全体が清潔感にあふれ、毎日の家事がもっと楽しくなるでしょう。

セクショナルキッチンはシンク(流し台)のみのリフォームは不可

シンクのリフォームを検討する際、キッチンタイプによっては注意点があります。

現在は、シンクやコンロなどが一体となったシステムキッチンが主流です。
しかし、昔ながらのセクショナルキッチンをお使いの場合、シンクだけの交換は難しい場合があります。

セクショナルキッチンとは、シンクやコンロ、キャビネットなどが独立したパーツで作られているタイプのキッチンです。
シンクと下台が一体化しているため、シンクをリフォームしたい場合、下台ごとリフォームをしなければならない可能性が高くなります。

シンク(流し台)リフォームにかかる費用と工事期間

マンションのシステムキッチン

システムキッチンには、天板とシンクが一体化されたタイプと、天板にシンク(流し台)がはめ込まれたタイプの2種類があります。
天板とシンクが別々のタイプであれば、シンクのみを交換することが可能です。
しかし、一体型の場合は、シンクを交換する際に天板も一緒に交換しなければなりません。

シンクのリフォーム費用や期間は、天板とシンクが一体型か、別々かによって異なります。
ここでは、それぞれのタイプ別に、リフォームにかかる費用と工事期間を解説します。

種類 費用 工期 条件
シンク単体交換 7~10万円 1~2日 シンクと天板が分離している
シンク+天板交換 15~20万円 1~2万円 天板がシンクまで繋がっている、I型キッチンなど
システムキッチン全体交換 100~150万円 5日程度 キッチン全体を新しくしたい場合
セクショナルキッチンのシンク+下台交換 10万円 1~2万円 シンクと下台が一体型

システムキッチンのシンク(流し台)のみ

シンク単体での交換であれば、本体価格はそれほど高額ではありません。
幅100cm以内のステンレスシンクの場合、本体価格は約7万円程度と比較的安価です。
さらに大きなサイズでも、10万円以内に収まることがほとんどです。

ただし、本体価格の他に、シンクを取り付けるための工事費が別途必要になります。
工事費は、約2〜3万円が目安。
工事期間は1~2日で済むことが多いので、比較的短期間でリフォームできます。

システムキッチンのシンク(流し台)+天板

天板とシンクが一体型になっている場合は、シンクを交換する際に天板ごと交換する必要があります。
シンクと天板を両方交換するなら、以下3つの条件を満たしている必要があります。

  1. 天板がシンクまで繋がっている:コンロからシンクまでが一枚の天板で繋がっていることが理想です。特にステンレス製の天板は継ぎ目ができやすく、リフォームが難しいことがあります。
  2. キッチン形状:壁付けのI型システムキッチンであれば、リフォーム可能です。
  3. 収納: シンク下の収納が引き出しではなく開き扉になっていると、リフォームがスムーズに行えます。また、カウンター下の収納が木製の場合もリフォームの対象となります。

上記の条件を満たしている場合、シンクと天板を両方交換するリフォーム費用は15~20万円程度、施工期間は1~2日程度です。

システムキッチン全体の取替え

シンクと天板のリフォームを検討する場合、システムキッチン全体を交換するのもひとつです。
シンクと天板のみの交換が20万円程度かかる場合、少し予算を増やせば、100万円弱〜150万円でシステムキッチン全体をリフォームできます。

特に、壁付けのキッチンから対面式キッチンへ変更したい場合におすすめです。
キッチン全体の交換にかかる期間は、工事の規模にもよりますが、おおよそ5日程度が目安となります。

セクショナルキッチンのキッチン取替えにかかる費用

セクショナルキッチンのシンクを交換する場合、下台ごと交換することになるため、システムキッチンに比べて費用がかかります。
一般的に、セクショナルキッチンのシンクと下台の交換費用は約10万円が目安です。

セクショナルキッチンは下台と一体になっているため、シンク交換には下台ごと交換する必要があります。
しかし、ガスコンロや換気扇など、交換する必要のない設備はそのまま使用できるため、システムキッチン全体を交換するよりも費用を抑えられます。

後悔しないシンク(流し台)リフォームの選び方

黄色いシンクが特徴的な陶器のキッチン

シンク(流し台)をリフォームするといっても、何を基準に選べばよいのか迷うこともあるでしょう。
そこで、リフォームで失敗しないためのシンク選びのコツを、6つご紹介します。

汚れにくくメンテナンスしやすい

せっかくシンクをリフォームするなら、長く清潔に保ちたいですよね。
そこでおすすめなのが、汚れにくくお手入れしやすいシンクです。

主要メーカーのシンクは、どの種類も耐久性やお手入れのしやすさを重視して作られています。
シンクに使用されることの多いステンレスは丈夫で掃除しやすい材質である一方、人工大理石は水垢や油汚れが目立ちにくく、清潔な状態を保つことができます。

ショールームに足を運び、実際にシンクに触れてみながら、お手入れしやすそうなものを選ぶのもおすすめです。

耐久性が高い

シンクには水や熱湯、洗剤などさまざまなものを流すため、丈夫で長持ちするかどうかも選ぶときのポイントになります。

一般的なシンクに使用されるステンレスや人工大理石は、耐久性に優れている素材といえます。
中でもステンレスは熱に強く、衝撃にも強いので、美しい見た目を長く保つことができます。
よほどのことがない限り、ひび割れる心配もありません。
安心して長く使えるものをお探しの方におすすめです。

使いやすいサイズと深さ

シンクは深すぎず、浅すぎないものを選びましょう。
最適な深さの目安は、20cm前後です。

シンクが浅すぎると水がはねやすくなり、床が濡れてしまう原因になります。
また、大きな鍋を洗う際、蛇口にぶつかってしまって洗いづらいということも。
一方、深すぎるとシンクの奥まで手を伸ばして洗わなければならず、腰への負担が大きくなってしまいます。

シンクの深さだけでなく、幅や奥行きとのバランスも大切です。
システムキッチンのシンクのサイズは、ファミリータイプだと以下が目安です。

  • 小さいタイプ: 幅約60cm、奥行き約49cm、深さ約17.5cm
  • 大きいタイプ: 幅約85cm、奥行き約50cm、深さ約20cm

事前にご自宅のシンクのサイズを測っておくと、新しいシンク選びをスムーズに進められるでしょう。

調理スペースを確保できる位置

シンクのデザインにこだわりすぎて、調理スペースが狭くなり、料理がしにくくなってしまった……というケースは少なくありません。
シンクの半分を塞いで調理スペースにする方法もありますが、安定せず、使い勝手が悪くなる可能性があるので気をつけたいところです。

調理スペースを45cm以上設けることで、鍋や食材を広々と置けるようになり、ゆったりと調理できます。

家事がはかどる機能性

家事の負担を軽くしてくれるような機能があると、調理や片付けをよりスムーズに進められます。

たとえば、段付きシンクは効率的なキッチンワークをサポートする機能が満載です。
シンク内に段差を設けることで、スライド式のワークプレートを設置できます。
それにより、調理スペースを必要に応じて広げることができ、洗い物と調理を同時に行えるなど作業効率がアップします。
使わない時は収納できるので、シンクスペースを無駄なく活用できます。

カウンターに合う色やデザイン

キッチンを自分らしく彩るなら、人工大理石やカラーステンレスのシンクがおすすめです。
豊富なカラーバリエーションで、個性を表現できます。

カウンターとの組み合わせも重要です。
ステンレスのカウンターには、同素材のステンレスのシンクを選ぶとよいでしょう。素材感を統一することで、洗練されたキッチン空間に仕上がります。

人工大理石のカウンターには、 人工大理石はもちろん、ステンレス製のシンクもよく合います。
さまざまな素材と相性が良く、デザインの幅がさらに広がるでしょう。

シンク(流し台)の素材

シンク(流し台)の素材選びは、キッチン全体の雰囲気や使い心地を大きく左右します。
デザインだけでなく、素材ごとの特徴を理解した上で選ぶとよいでしょう。

ここでは、代表的なシンクの素材であるステンレス、人工大理石、ホーロー、陶器について、それぞれの特徴やメリット・デメリットをお伝えしていきます。

ステンレス

ステンレス製のキッチンシンク

引用:タカラスタンダード シンク

ステンレスシンクは耐久性や耐熱性が高く、サビに強いなど、機能性に優れた素材です。
お手入れも簡単で、忙しい毎日を送る方にもおすすめです。

その一方で、無機質で冷たい印象を受けるといったデメリットもあります。
その場合、エンボス加工やヘアライン加工といった表面加工を施すことで、雰囲気を変えることが可能です。
さらにアクセントになるカラーステンレスを取り入れれば、より個性的なキッチン空間を実現できるでしょう。

人工大理石

人工大理石のシンク

引用:タカラスタンダード アクリル人造大理石シンク

キッチンを高級感あふれる空間に仕上げる人工大理石には、アクリル系とポリエステル系があり、それぞれ特徴が異なります。

アクリル系は高級感があり衝撃に強い一方、価格は高めです。
ポリエステル系は価格が手頃である一方、アクリル系に比べて耐久性がやや劣るため、熱や液体による変色や衝撃によるひび割れに注意が必要です。
より自然な質感を求めるなら、天然の大理石を粉砕して固めた人造大理石がおすすめです。

ホーロー

ホーローは、金属にガラス質の釉薬を焼き付けた素材です。
色合いが豊富にあり、耐久性や耐熱性にも優れているため、かつてはキッチンシンクとして人気がありました。

その一方、衝撃に弱く、一度ひび割れするとその部分からサビが広がる場合があるため、取り扱いには注意が必要です。
近年では、ステンレスや人工大理石などのお手入れしやすい素材が人気で、ホーローシンクを目にする機会は少なくなってきました。

陶器

陶器製のシンクは、ホーローのような美しい光沢を持ちながら、より温かみのあるナチュラルな雰囲気が特徴です。
厚みのある陶器にコーティングが施されているので、比較的衝撃に強く、サビにくい性質を持っています。
酸やアルカリにも耐性があるため、衛生的に使い続けることができるのもメリットです。

しかし、ホーローに比べると耐久性に劣り、長年使い続けることで小さなひびが入る可能性があります。

シンク(流し台)の種類

シンクには、大きく分けてオーバーシンクとアンダーシンクの2種類があります。
それぞれのシンクの特徴を比較し、ご自宅のキッチンにぴったりなシンクを見つけていきましょう。

オーバーシンク

オーバーキッチンが特徴的なカントリー調の白いキッチン

オーバーカウンターシンクは、カウンタートップに浮かび上がるようなデザインが特徴のシンクです。
シンクの縁がカウンターから少し覗くことで、空間に立体感と奥行きを与え、おしゃれな雰囲気を演出します。
また、天板との間にわずかな隙間ができることで、水がシンク内にスムーズに流れ込み、お手入れも簡単です。

アンダーシンク

アンダーシンクが特徴的なキッチン

アンダーシンクは、カウンタートップとシンクが一体化する一体型シンクです。
シンクをカウンターの下からすっぽりと収めるタイプなので、天板とシンクの間に段差がなく、フラットな美しい仕上がりが特徴です。
継ぎ目が少ないため、汚れが溜まりにくく、サッと拭き取るだけで清潔に保てます。
キッチンをスタイリッシュかつ清潔に保ちたい方におすすめです。

シンク(流し台)の形

シンク(流し台)の形によっても、キッチンの雰囲気や、使い勝手が大きく変わってきます。
シンクの代表的な形状は、四角型と、かまぼこ型の2種類です。
それぞれの特徴を以下で解説していきます。

四角

四角型のシンクは、シンプルながらも洗練されたデザインが魅力です。
どんなスタイルのキッチンにも合わせやすく、飽きが来ないのもポイント。
角の部分にはスポンジや洗剤などを置けるラックを設置するなど、カスタマイズも楽しめます。

シンクの形状が直線的でシンプルなので掃除しやすく、常に清潔な状態をキープできるのもよいところ。
また、かまぼこ型と比較してシンクの容量が若干大きいため、大きな鍋や調理器具を洗いやすいといったメリットもあります。

かまぼこ型

かまぼこ型のシンクは滑らかな曲線が特徴的で、角の部分に汚れがたまりにくいため、掃除の手間を省くことができます。

また、奥のカウンタ―部分に洗剤ボトルやスポンジなどを置くことができるので、調理中の動線もスムーズに行えます
三角コーナーを使わず、排水口の水切りだけで十分な方には、かまぼこ型のシンクの方がおすすめです。

流し台リフォームでコストを抑えて使いやすさを向上させよう

シンク(流し台)をリフォームすることで、キッチンを清潔に保ち、快適な空間へと生まれ変わらせることができます。
キッチン全体を新しくするよりもコストを抑えられ、短期間でできるのもメリットです。
また、シンクの種類や素材、サイズなど、様々な選択肢の中から自分のライフスタイルに合ったものを選ぶこともできます。

※弊社では、広島県内を施工エリアとさせていただいています。

この記事を書いた人
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山根木材メディア編集部

ヤマネホールディングス株式会社マーケティング課が、住まいの検討やより良い暮らしに向けたお役立ち情報などを発信しています。

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