玄関が暑い・寒い、暗くてじめじめする、ニオイが気になるなど、玄関にお悩みを抱えるご家庭は多いものです。
しかし、そのようなお悩みは、最短1日で完了する玄関ドアのリフォームで解決できます。
玄関は日々の外出時に必ず通る部分だからこそ、快適な空間にすると日々の暮らしの質が高まります。
今回は玄関ドアをリフォームする5つのメリットと工事方法、費用相場、玄関ドアの選び方などを解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
玄関ドアをリフォームする5つのメリット
玄関ドアの劣化が気になるけれど、ドアだけ替えてもあまり意味がないのかも……と躊躇している人もいるかもしれません。
しかし、玄関ドアのリフォームには以下のようにメリットがたくさん挙げられます。
- 断熱性が上がり夏涼しく冬あたたかい住まいに
- 照明をつけなくても明るい玄関に
- 防犯性能の向上でより安心な住まいへ
- 風通しを確保して臭い問題も解消
- 家の顔である玄関がおしゃれにグレードアップ
それぞれについて解説します。
断熱性が上がり夏涼しく冬あたたかい住まい
玄関ドアをリフォームし断熱性の高い最新のものに変えると、夏は涼しく冬はあたたかい住まいになります。
玄関は家の中と外を隔てる部分なので熱の出入りが多く、外気温の影響を受けがちです。
これにより、玄関が暑い・寒いといったお悩みを抱えているご家庭は多くあります。
しかし、玄関ドアの断熱性を高めれば外気温が家の中に影響しにくくなり、こうした問題が解消されるのです。
部屋と玄関部分・廊下との温度差が小さくなるため、寒暖差によって引き起こされるヒートショックの予防にもなります。
また、外気温の影響を受けにくくなる分エアコンの効きも良くなり、冷暖房費を抑えられる点も嬉しいポイントです。
住み心地がアップするだけでなく、環境にもお財布にもやさしい住まいが実現します。
照明をつけなくても明るい玄関に
玄関ドアをリフォームすることで、玄関が暗いというお悩みの解消も可能です。
ドアをガラス開口つきのものにすれば外の光が玄関に入るようになるため、照明をつけなくても玄関が明るくなるのです。
玄関が北側で日中でも照明をつけなければならないお宅の場合は、電気代の節約にもなります。
照明をつけるのとはまた違った、ナチュラルな明るさも魅力です。
また、外からの光が入ることで開放感も生まれるので、視覚的な狭さが気になるご家庭にもおすすめです。
防犯性能の向上でより安心な住まいへ
玄関ドアをリフォームすれば、最新の防犯機能により暮らしの安心感も高まります。
例えばオートロック機能のあるドアにすれば、鍵のかけ忘れがなくなります。
防犯になるだけでなく、出先で鍵をかけたか不安になることもありません。
さらに、スマートロック機能のあるドアなら外出先でも施錠・解錠が可能です。
施解錠記録をスマートフォンで確認できるため、小さなお子さんがお留守番する際も安心です。
風通しを確保して臭い問題も解消
玄関ドアには採風窓付きのタイプもあり、ドアを閉めたままでも家の中に風を通せます。
これにより玄関の熱を外に逃し、湿気がこもらないようにできるため、玄関の快適さがアップします。
靴のニオイがこもることも防げるので、梅雨や夏などニオイが気になりがちな時期や来客時でも安心です。
なお、採風窓には網戸があるため、窓を開けて風を通していても虫が入ることはありません。
家の顔である玄関がおしゃれにグレードアップ
玄関リフォームでは、家の顔である玄関のデザイン性もアップさせられます。
実際、最新の玄関ドアは機能性が高いだけでなく、デザインやカラーのバリエーションも豊富です。
色やガラス開口の位置・形、装飾などが違うだけで、玄関の印象はがらりと変わります。
ドアのデザインが変わると、毎日仕事や買い物で家を出入りする際に新鮮な気持ちになりますし、来客時に褒められることもあります。
ご自宅の写真にさまざまなドアを合成してイメージを確認できるアプリなどもあるので、試してみるのもおすすめです。
最新の玄関ドアリフォーム方法とは
玄関ドアのリフォームは、「カバー工法」と呼ばれる方法なら最短1日で完了するためお手軽です。
しかし、工事の内容によってはもう少し時間がかかることもあります。
ここからは、玄関ドアリフォームの方法や工期を見ていきましょう。
最短1日で玄関ドアを交換できる「カバー工法」
カバー工法とは、もともとのドア枠をそのまま利用し、ドアのみ新しいものに取り替えるリフォーム方法です。
最短1日で完了できるうえ、費用も比較的安価な点が魅力です。
カバー工法は玄関ドアのみを交換したい場合におすすめの方法で、引き戸から開き戸へ、あるいは開き戸から引き戸へといったドアの開け方も変えられます。
開き戸と引き戸それぞれのメリットは、後ほど詳しく解説するのでご覧ください。
ただし、玄関ドアのサイズや幅によってはカバー工法ではドアの開け方を変えられない場合もあります。
玄関ドアリフォームによってドアの開け方を変えたい場合は、一度施工会社に相談してみましょう。
サイズを変更する場合は枠ごと変える必要がある
ドア枠が劣化している場合やドアのサイズを大きくしたい場合は、ドアと共に枠も変えることになります。
この場合、ドア周辺の壁や床にも工事で手を入れることになるため、カバー工法よりも時間やコストがかかりやすくなります。
しかし、既存の枠の大きさにとらわれないため新しいドアの選択肢が広がります。
「機能性やデザイン面で気に入ったドアがあったけれど、枠に合わない」という理由で理想を諦めなくて良くなるのです。
こうした点から、玄関ドアを新しくして玄関の印象を大きく変えたい、ドアの機能性やデザインに関してこだわりが強いという場合は、枠ごとリフォームすることがおすすめです。
玄関ドアリフォームの費用相場
玄関ドアリフォームの費用相場は、工法によって大きく変わります。
まずカバー工法の場合、選ぶドアの種類や機能、サイズにもよりますが、リフォーム費用相場は20万〜50万円です。
具体的な内訳を見てみましょう。
内訳 | 費用 |
玄関ドア本体、部品 | 約15万円〜 |
ドアの設置、撤去、処分 | 約5万〜10万円 |
一方、アの枠から変えるリフォームだと、費用相場は100万円〜です。
なお、玄関ドアリフォームは、要件を満たせば国や自治体からの補助金の対象となることがあります。
補助金をうまく活用すれば、コストを抑えつつ理想の玄関ドアを手に入れられるので、費用面で理想のリフォームを諦める前に、一度補助金について調べてみてください。
玄関ドアの選び方
続いて、玄関ドアの選び方を解説します。
玄関ドアを選ぶ際にはデザイン性も重要ですが、機能性でいうと断熱性能と採光・通風を意識することがポイントです。
これらを意識して玄関ドアを選べば、玄関の居心地がアップします。それぞれについて詳しく見ていきましょう。
断熱性能
玄関ドアを新しくするなら、居心地の面でもエコの面でも、光熱費節約の面でも断熱性能は重視したいところです。
断熱性能にはレベルがあるので、お住まいの地域に合わせたレベルを選ぶようにしましょう。
例えばLIXILの玄関ドアの断熱性能レベルと、それぞれのレベルで推奨される地域は以下のとおりです。
- 高断熱仕様:極寒地域におすすめ
- 断熱仕様(k2仕様):寒冷地域におすすめ
- 断熱仕様(k4仕様):比較的温暖な地域におすすめ
参照:LIXIL
過不足ない断熱性能レベルを選ぶことが、断熱効果とコストのバランスをとるポイントです。
お住まいの地域が上記のどれに該当するかわからない場合は、施工会社に相談してみてください。
採光・通風
玄関を明るく快適な空間にするためには、採光・通風にも着目して玄関ドアを選ぶことがポイントです。
例えばガラス部分のある玄関ドアなら外からの光が入りやすくなりますし、デザイン性もアップします。
もっとしっかり外光を取り入れたいなら、ドア上の部分をガラスにして欄間を作ることもおすすめです。
採風窓についても、デザインや開け方にはさまざまなものがあるので、ご自宅付近の風の流れなどを考えて選んでみましょう。
玄関ドアの種類による違いとメリット
玄関ドアのリフォームでは、引き戸を開き戸に変えたり、開き戸を引き戸に変えたりできます。
それぞれのメリットを紹介するので、どちらのタイプが良いのか考える参考にしてみてください。
開き戸のメリット
開き戸とは、蝶番でドアを設置し、ドアを押したり引いたりして開閉するタイプです。
近年の一戸建てで多く採用されているタイプで、国内なら玄関から外に出る際は押す、外から玄関に入る際は引く仕様が一般的です。
構造上隙間ができにくいため、断熱性や防犯性に優れている点がメリットです。
また、引き戸のようなレールがないため埃などがたまりにくく、掃除しやすいという利点もあります。
一方で、ドアを押したり引いたりして開けるため、車椅子の方がいるご家庭や玄関が狭いご家庭では不便に感じられることもあるでしょう。
なお、ドアの左右どちらか、もしくは両方に開閉できない「袖」を設置することもおすすめです。
袖にガラス部分があれば外光が入りやすくなりますし、デザイン性も高まります。
引き戸のメリット
引き戸とは、扉を左右どちらかにスライドさせて開閉するタイプのドアです。
昔ながらの住宅に多いタイプでしたが、近年、断熱性能の高いものが増えたことで再び人気になっています。
ドアをスライドさせるだけなので玄関周りが狭くても使いやすい点、開け放しておけるため車椅子やベビーカーでの出入りもしやすい点がメリットです。
デメリットとしてはレール部分に埃などがたまりやすい点が挙げられます。
また、引き込みスペースに何かを置いてしまうと十分に開閉できなくなる点にも要注意です。
なお、引き戸は2枚のドアを自由にスライドさせる引き違い戸が一般的ですが、片開きタイプのドアもあります。
引き込みスペースが家の中側にあるタイプ、外側にあるタイプもあり、一口に引き戸といってもタイプは多様です。
玄関ドアの素材による違い
玄関ドアの素材には、以下のようなものがあります。
- 木製
- アルミ製
- スチール性
- ステンレス製
素材によって見た目はもちろん、機能性も変わってくるので、それぞれの特徴を確認していきましょう。
木製
木製の玄関ドアの魅力は、自然の素材ならではの美しさやナチュラル
感があるところです。
あたたかみやリラックス感を求める方にはぴったりの素材だといえます。
機能面でいうと、木は熱を通しにくい素材です。
したがって断熱性にも優れています。
木製のドアは定期的なメンテナンスにより劣化を防ぐ必要がありますが、自然素材だからこその経年美を楽しめる点もメリットの1つです。
アルミ製
引用:YKK プロント
アルミ製のドアの特徴は、比較的安価なこと、軽いこと、耐久性・防火性に優れていることです。
軽いため小さなお子さんや高齢の方がいるご家庭におすすめです。
また、風や雨による劣化の心配が少なく、錆びにも強いため、こまめなメンテナンスが不要な手軽さも嬉しいポイントです。
ただし、熱伝導率が高く、外気温の影響を受けやすい点には要注意です。
こうした外気温の影響の受けやすさは、断熱材が使われたものを選ぶと緩和されます。
スチール製
鋼板とも呼ばれるスチールは、アルミと同様に玄関ドアに多く使われる素材です。
比較的安価なこと、アルミよりも重く耐久力があることが特徴です。
防火・防音・防犯性が高いため、玄関ドアに高い性能を求める人におすすめな素材となっています。
落ち着いたデザインのものが多く、集合住宅の共有スペースにもよく採用されています。
ステンレス製
ステンレス製のドアは耐久性が強く、錆びにくい点が特徴です。
潮風が気になる海沿いの住宅でも安心して設置できます。
海の近くの住宅では特にドアの外側の取手や蝶番、下枠が錆びやすいので、こうした部分までステンレスでできているものを選びましょう。
なお、カラーバリエーションなどデザインの幅は狭い傾向にあるので、デザイン性を重視する人には向きません。
おもな鍵の種類と特徴
玄関ドアをリフォームするなら、利便性や防犯性にも大きく影響する鍵部分も重要です。
ここでは人気のタイプとしてシリンダー錠とスマートキーを紹介するので、参考にしてみてください。
シリンダー錠
シリンダー錠とは、鍵を鍵穴に挿して施錠・解錠する一般的なタイプです。
シリンダー錠の場合、施錠していてもピッキングで侵入者に解錠されてしまうリスクは否定できません。
しかし、シリンダー錠のなかでもディンプルシリンダー(ディンプルキー)と呼ばれるものはピッキングに強いため、防犯面で安心です。
また、シリンダー錠なら業者に依頼することで簡単にスペアキーを作れます。
そのため、子どもが大きくなった、両親と同居することになったなどの理由で鍵が多く必要になっても、柔軟に対応できます。
スマートキー
スマートキーには以下のようなものがあります。
- リモコンキー
- カードキー
- 指紋認証
- 暗証番号
例えばリモコンキーなら簡単なボタン操作やスマートフォンでの遠隔操作でも施錠・解錠ができるので、荷物が多い場合でも便利です。
また、指紋認証や暗証番号なら鍵の紛失リスクもありません。
こうしたスマートキーは、新築はもちろんリフォームでも新たに設置できるため、特に近年はリモコンキーやカードキーを中心に人気が高まっています。
メリットや機能性を理解して納得のいく玄関ドアにリフォームしよう
玄関リフォームは、もともとのドア枠をそのまま使うカバー工法なら最短1日で完了するため、工期の面でもコストの面でもお手軽です。
それでいて玄関が明るくなったり、断熱性の向上や採風窓の導入により居心地が良くなったりと、嬉しいメリットがたくさん得られます。
玄関ドアのリフォームをお考えの方は、ぜひ一度山根木材にご相談ください。
デザイン性と機能性を兼ね備えた玄関ドアリフォームで、ご自宅の住み心地をアップさせましょう。
※弊社では、広島県内を施工エリアとさせていただいています。