トイレの壁紙をリフォームするだけで、空間の雰囲気がガラリと変わるだけでなく、防臭・消臭などの機能性をもたせることができます。
そこでこの記事では、トイレにおすすめの機能性壁紙や、おしゃれなトイレを作るための壁紙の柄やカラーの選び方を解説します。
費用相場や豊富な実例についてもあわせて紹介しますので、自分らしいこだわりのトイレの壁紙リフォームを実現するためにイメージを膨らませましょう。
トイレの壁紙をリフォーム!おすすめの機能性
トイレの性質を考えると、壁紙のリフォームを検討するときにはデザインだけでなく機能性も重視したいところです。
まずは、トイレの壁紙におすすめの機能にはどのようなものがあるのか紹介します。
防臭・消臭効果がある
トイレで気になるのは、なんといっても臭いの問題。
用を足す際の臭いはもちろんのこと、壁や床の汚れから発生してしまう臭いもあります。
そこで検討したいのが、防臭・消臭効果の期待できる壁紙です。
最近では、消臭効果やマイナスイオン発生効果がある壁紙が数多く出ています。
これらは光触媒や天然のミネラル鉱石、消臭剤などが壁紙に配合されることにより、臭いの原因であるアンモニアや硫化水素を吸収・分解してくれる仕組み。
消臭剤が配合された壁紙は5~10年程度が機能の限界となりますが、光触媒を使った壁紙は、消臭効果のサイクルが半永久的に期待できます。
次の貼り替えはいつにするのかを考えながら選ぶと良いでしょう。
汚れにくくお掃除がしやすい
トイレは掃除する機会の多い場所です。
汚れが臭いにもつながってしまうため、特に清潔に保ちたい場所といえるでしょう。
そこで壁紙選びで重視したいのが、汚れ防止機能付きであることです。
例えば、表面がラミネート加工でコーティングされた壁紙であれば、汚れが付着しても水分が浸透しにくく、水拭きですぐに汚れを落とせるため掃除が簡単にできます。
汚れが付きにくく、落としやすい壁紙であれば、トイレの掃除がラクになり、清潔さを保ちやすくなります。
抗菌・抗ウイルスで安心
小さなお子さんや高齢者がいるご家庭には、抗菌・抗ウイルス・抗アレルギー機能のある壁紙もおすすめ。
壁紙表面に抗ウイルス性成分が塗布されたもの、抗菌成分が塗布されたものなど、さまざまな機能性壁紙があります。
ただし、抗菌・抗ウイルスの機能性壁紙であっても、掃除をしなくていいというわけではないので注意が必要です。
清潔に保つためには、汚れが落としやすく抗菌機能もあるものが最適。
あわせてチェックしてみましょう。
カビを防ぐ調湿機能付き
トイレ内に湿気がこもりやすい、清潔な環境を保ちたいという方は、カビを防ぐ調湿機能つきの壁紙を検討してみるのもよいでしょう。
カビの発生や繁殖を抑制する機能や、湿気の吸収・放出により快適な湿度を保つ機能を持った壁紙もあります。
注意点としては、使う場所。調湿機能のある壁紙として代表的なものに珪藻土クロスがありますが、水分をすばやく吸収してしまうため尿はねや手洗いの水はねがある場所には不向きです。
珪藻土クロスを使用するなら天井に使うのがおすすめです。
おしゃれなトイレにするための色と柄の選び方
毎日使うトイレはおしゃれな空間にしたい、という方は多いものです。
リビングなど人が集まるところはベーシックでシンプルな雰囲気にまとめる一方で、トイレはプライベート空間となるため遊び心をもって壁紙選びをするのもおすすめ。
とはいえ、リフォームでどのような壁紙を選ぶべきか迷うところではないでしょうか。
ここでは、トイレの壁紙をリフォームするときの色や柄の選び方を詳しくご紹介します。
ベースはあきのこないシンプルな色柄を選ぶ
まずはベースの選び方ですが、壁紙はトイレに入ったときの視界の大部分を占めるため、あきのこないシンプルな色柄を選ぶのがポイント。
基調となる色柄がシンプルであることで、さらにアクセントが生きてきます。
カラーは派手な色や柄よりも、圧迫感を与えない色を基本とするのがよいでしょう。
ベーシックな白、ベージュ、ライトグレーなど淡い色を基調とすると、トイレの明るさと清潔感がアップします。
派手な色や柄は一面のみにする
トイレの壁紙にアクセントを入れたい、遊び心を加えたいときには、一面のみに濃いカラーや柄の壁紙を使うのがおすすめです。
ベースカラーは白などの淡い色を選び、少し個性的なカラーや柄を一面だけに採用すると、トイレ全体の印象が大きく変わります。
ポイントは、全体の一面のみにする、もしくは腰壁だけにするなど、あくまでアクセントとなるバランスを守ること。
そうすることで、清潔感を保ちつつ個性的な雰囲気に仕上がります。
アクセントクロスを入れる位置については、まず、ドアを開けたときに外から見える面なら全体の印象に残りやすくなります。
自分でもトイレの雰囲気を感じたいなら、トイレに腰掛けたときに正面に来る面でもよいでしょう。
また、色や素材の組み合わせによっては一面ではなく腰壁のみに取り入れるのもおすすめです。
狭い空間を広く見せたい場合は明るい色を選ぶ
トイレという狭い空間を少しでも広く見せたい場合や、圧迫感がないようにしたい場合は明るい色、薄いカラーを選ぶのがおすすめ。
薄いカラーは空間を広く見せるため、圧迫感を感じにくくなります。
反対に、暗く濃いカラーを使うと空間が狭く見えやすいため、トイレ空間が狭いときは特に注意して採用する必要があります。
世界観を統一する
アクセントクロスを使う際には、壁紙だけでなく小物や収納、タオルなどのインテリアも合わせてコーディネートし、世界観を統一するのがおすすめです。
トイレは狭い空間となるため、世界観やテイストをはっきりさせて統一すると、ぐっとおしゃれ度がアップ。
演出したい世界観をまず決めて、それに合うカラーの壁紙や小物を選んでいくと、スムーズに進むでしょう。
壁紙だけでなく異素材を組み合わせるのもおすすめ
壁紙のクロスだけでなく、異素材を組み合わせることで空間に奥行きが生まれ、おしゃれに仕上がります。
壁紙選びでも、大理石調や木目調など素材感があるものを採用すると、印象が変わってきます。
もちろん、汚れがつきにくい、臭いがつきにくいなど機能面が保たれていることが必要ですが、少し異素材を感じさせる壁紙も検討してみると、また違った選択肢ができます。
トイレの壁紙リフォームの費用相場
リフォームを考えるとき、気になるのが費用相場です。
一般的な広さのトイレ(15~20㎡)と考えたときの壁紙リフォームの相場は以下のとおりです。
- 一般的な壁紙なら総額で5万円前後
- 機能性の高い壁紙なら6~7万円前後
リフォーム内容が壁紙を張り替えるのみの場合、10万円以下で可能なことが多くなります。
ただし壁に破損がある、穴があいていて修復するなどの場合は、追加で修繕費用もかかることがあります。
壁紙の種類を含め、実際の費用がいくらかかるか正確に把握するには、一度リフォーム会社へ見積もりを依頼してみると安心です。
トイレの壁紙リフォーム実例10選
最後に、山根木材が手掛けたトイレの壁紙リフォームの実例をご紹介します。
ポイント別に紹介しますので、豊富な実例からイメージを膨らませてみてください。
実例①印象的な植物柄のアクセントクロス
まずは、印象的な柄のアクセントクロスを使用した実例です。
モノトーンをベースにした植物柄の壁紙は、一面だけでインパクト抜群。
アクセントクロス以外の箇所をシンプルにまとめることで、印象的な柄がさらに引き立ちます。
石のような質感を感じさせる床材とあわせることで、スタイリッシュな雰囲気に仕上げています。
実例②白×ライトブラウンの清潔感漂うトイレ
こちらの実例では、床に病院や学校などで使われることが多い、抗ウイルス効果のあるマーモリウムを採用。
ウイルス対策を施した、清潔感のあるトイレです。
壁は白とライトブラウンを基調に、シンプルにまとめています。
全体に淡い色合いを基調とすることでやわらかさと清潔感を演出。
すっきりと爽やかな空間に仕上がっています。
実例③子世帯にぴったりの明るいトイレ
プライベートなスペースであるトイレは、遊び心を演出するにもぴったりの場所。
こちらの実例は二世帯住宅の、子世帯が使うスペースのトイレの実例です。
黄色をベースにした壁紙づかいは、ポップで明るい印象。
ファミリー世帯にぴったりの楽しい雰囲気が感じられますね。
実例④お掃除しやすい爽やか空間
白、水色、ライトブラウンの淡い色をベースにした、爽やかな雰囲気のトイレの実例です。
大きなポイントは、腰までの高さにキッチンパネルを採用していること。
水はねや汚れに強く、お掃除がラクなトイレとなっています。
圧迫感がなく、清潔感のあるカラーリングも印象的です。
実例⑤タイル調がおしゃれなトイレ
タイルを取り入れたリフォームの実例です。
壁には白いクロスを、床にはライトブラウンのクッションフロアを採用し、壁の一部をタイル調にすることで異素材の奥行きを出しています。
洗面ボウルや丸形のミラーなど、全体のテイストを統一しているのもおしゃれに見えるポイント。
シンプルナチュラルでありながら、さりげないおしゃれさの漂う空間です。
実例⑥古民家風のシックなトイレ
古民家ならではの空気感を活かしたシックなトイレの実例です。
築65年の建物を活かし、家全体のテイストに合わせてトイレも施工しています。
壁紙は濃いアクセントカラーを取り入れ、古さを活かしながらもスタイリッシュな印象に。
アクセントクロス以外の壁面と床を明るいカラーにまとめ、モダンさと清潔感を両立した空間となっています。
実例⑦質感の違いを楽しむシンプルトイレ
古民家のたたずまいを活かしたリフォームの中で、トイレはシンプルでスタイリッシュにまとめた実例です。
白を基調とした清潔感のある空間に、アクセントクロスは質感の違いが感じられるものを採用。
凹凸が作り出す陰影が空間に奥行きを与えています。
床はライトグレーの細かい柄。
一見してシンプルな印象でありながら、質感の違いがおしゃれさを生んでいます。
実例⑧カラフルなウッド調が個性的なトイレ
ウッド調の壁がアクセントとなったトイレの実例です。
目に入りやすいトイレの後ろの面をカラフルなウッド調に。
ナチュラルさもありながら印象的な空間づくりとなっています。
個性的なアクセント面が全体から浮かないよう、床には明るいカラーの木目調を採用し、空間全体に統一感が出るような工夫もされています。
実例⑨カフェのような古材風クロス
カフェや飲食店のような遊び心のあるトイレの実例です。
床や壁紙に古材のようなニュアンスある柄を採用。
限られた面積でも印象に残るおしゃれな空間づくりをしています。
アクセント面以外はカラーのトーンをあわせ、全体から浮きすぎずに統一感のある空間にまとめているのもポイントです。
実例⑩飽きのこないモノトーントイレ
最後に、飽きのこない白と黒をベースにしたモノトーンのスタイリッシュなトイレの実例です。
ベースとなるのはモノトーンですが、クロスの柄と床とのコントラストが印象的。
ただシンプルで終わらないおしゃれな雰囲気となっています。
トイレの空間全体がシックでシンプルにまとまっているため、インテリアや小物で差し色を入れる楽しさもありますね。
トイレの壁紙リフォームでお気に入りの空間を作ろう
限られた空間のトイレは、壁紙をリフォームするだけでガラッと印象を変えられる場所です。
デザイン性はもちろんのこと、汚れ防止機能や吸湿性など機能面にも注目しながらチョイスすると、暮らしやすいお気に入りのトイレ空間が実現できるでしょう。
トイレの壁紙をリフォームをお考えの方は、費用面やデザインを含め、ぜひ一度、山根木材にご相談ください。
※弊社では、広島県内を施工エリアとさせていただいています。