【新築戸建て】引っ越しでやることは?準備・手続きのポイントを解説

  • 作成日:2024/10/02
  • 更新日:2024/10/02
  • 編集者:山根木材メディア編集部
【新築戸建て】引っ越しでやることは?準備・手続きのポイントを解説

賃貸物件への引っ越しを何度も経験している人は珍しくありませんが、「新築戸建て」に引っ越す機会は何度もありません。
賃貸物件への引っ越しとは異なる準備が必要になるため、戸惑うことも少なからずあると思いますが、必要な手続きをしっかり押さえておけばスムーズに進めることができます。

この記事では、新築戸建ての引っ越しを控えている方に向け、入居前にやるべき重要な手続きや準備について、わかりやすく解説します。
新しい生活をスタートするための第一歩として、ぜひ参考にしてください。

新築戸建てへの引っ越しに重要な6つの準備・手続きのポイント

引っ越し時の段ボールが部屋に残っている様子

新居での生活をスムーズにスタートさせるために、まずやるべき準備・手続きは以下の6つです。

  1. 家の不用品の整理・処分
  2. 引っ越し業者の見積もり・選定
  3. 新居の家具や家電の手配
  4. 現在住んでいる賃貸物件の退去手続き
  5. ガス・電気・水道などのライフラインの契約と解約
  6. 子供の転園・転校手続き

次の段落からは、それぞれの具体的な内容とポイントについて解説します。
家庭によっては他にも必要な手続きがあるかもしれません。
上記6つの準備・手続きの内容を把握し、不足がないかをチェックしましょう。

①家の不用品の整理・処分

不用品市に持って行くために不用品を片付けている様子

引っ越すことが決まったら早めに家の中のものを整理し、不用品の処分を行いましょう。
新居に運ぶ荷物が少なくなることで、引っ越しにかかる費用が節約できる可能性があるためです。

不用品を処分する方法は、主に以下の5つです。
これらの方法はある程度の手間と期間を要するため、早めに行動を起こすことをおすすめします。

方法 メリット デメリット
自治体の回収サービスを利用 処分費がかからない(かかっても安価) 回収日時が限定される
不用品回収の専門会社に依頼 大型家具や家電も回収してくれる 処分費がかかる
リサイクルショップへの持ち込み モノの状態によっては売れる可能性がある 必ず買い取ってくれるとは限らない
フリマアプリやオークションに出品 わずかでもお金に換えられる 買い手が見つかるまで時間がかかる
知人や友人への譲渡 「ちょうど欲しかった」などタイミングや好みが合えば感謝される 無理に押し付けると関係性に影響する

こうした手間がかけられない場合、引っ越し業者に処分を依頼するとよいでしょう。
別途費用はかかりますが、引っ越し当日に全て片付くのでスムーズです。

家電処分は購入店舗で「買い替え時引き取りサービス」を利用

引っ越しを機にエアコンやテレビ、冷蔵庫、洗濯機などを買い替える場合は、購入する店舗で古い家電の引き取りサービスを利用するのも一つの方法です。
キャンペーン対象商品など、お得に買い替えられる可能性もあるのでチェックしてみましょう。

引っ越しを伴う家電の買い替えでは、次の2つの選択肢があります。

  • 旧居で古い家電を引き取り、新居に新しい家電を納入
  • 引き取りと納入を旧居または新居に指定

前者の場合、荷物が少なくなり、引っ越し費用が節約できる可能性があります。
ただし、家電の運搬費用は2倍になるので、どちらがお得か計算しましょう。
また、新生活がスムーズに開始できるよう、スケジュール調整も必要です。

後者の場合、引き取りと納入のスケジュールを気にせずに済みますが、荷物は増えます。
引っ越し費用に加えて家電の設置費用も増えるので、引っ越し業者への相談・交渉が必要になります。

なお、家電の買い替え時には「サイズが大きくて家の中に運び込めない」といった失敗が起こりがちです。
まずは新居の玄関ドアや廊下などのサイズを測り、搬入・設置に問題がない商品を選ぶようにしましょう。

②引っ越し業者の見積もり・選定

業者が見積もり金額を提示している様子

引っ越し業者の選定は、予定日の1ヶ月前を目安にスタートするとスムーズです。
あまりに早すぎると見積もりを出してもらえないケースもあるため、タイミングに注意しましょう。

効率的に業者を選ぶには、会社の提携先や一括見積もりサイトを利用すると便利です。
ただし、多くの業者に見積もりを依頼すると迷ってしまい、なかなか決められない可能性があります。

また、荷物が極端に少ないケースを除き、具体的な金額は訪問見積もりで算出するのが一般的です。
業者数が多すぎると対応するのが大変になるので、大手と中堅の業者を合わせて3~4社に絞るとよいでしょう。
事前にインターネット上のクチコミサイトなどで評判を調べておくと、自分に合う業者を選びやすいかもしれません。

訪問見積もり時は相談・交渉のチャンスです。
複数社の見積もり金額やサービス内容などを比較検討し、納得のいく業者を選びましょう。
引っ越し日や作業開始時間を業者の都合に合わせることで、値引き交渉に応じてくれる可能性もあります。

サービス内容やオプションの有無を確認する

引っ越し業者はただ荷物を運ぶだけでなく、さまざまなプランやサービスを用意しています。
業者を選ぶ際には金額だけでなく、各社の提供するサービス内容もチェックしましょう。
例えば、ダンボールなどの梱包材は業者が提供してくれるケースがほとんどですが、プランによっては個数やサイズが限られます。

また、次のようなオプションサービスを提供している業者もあるので、状況に応じて利用してみるのもおすすめです。

  • 荷造りや荷解き
  • 洗濯機の取り外し、設置
  • テレビ配線
  • 不用品回収
  • 荷物の一時預かり
  • 運搬中荷物の害虫駆除
  • 盗聴器調査 など

これらのオプションの有無や料金は業者によって異なるため、見積もり時にしっかり確認しましょう。

③新居の家具・家電の手配

冷蔵庫や洗濯機などの家具や家電がまとまって置かれている

新築戸建てに引っ越す際、新居の広さやインテリアのテイストに合わせてソファやダイニングテーブル、ベッドなどの大型家具を新調するケースが多いようです。
サイズ感やインテリアとの相性などが気になる場合は、とりあえず現在使用している家具を持ち込み、入居してから新しい家具を購入するとよいでしょう。

入居前に済ませておきたいのは、カーテンやブラインドの取り付けです。
これらがないとプライバシーを確保できません。
窓の数や寸法、カーテンレールの有無などを確認し、引っ越し当日までに取り付けを終えておくことをおすすめします。

また、季節によってはエアコンの取り付けも早めに手配する必要があります。
特に夏前はエアコンの需要が高まり、業者のスケジュールが混むため、早期に予約しておくことが推奨されます。
引っ越し当日に業者の予約が取れない場合は、引っ越し業者にオプションでエアコン取り付けを依頼できるか確認してみましょう。

なお、家具・家電を含めたトータルコーディネートを受け付けてくれるハウスメーカーや工務店もあります。
設計やレイアウトに精通したプロの選択で効率的で美しいインテリアが実現できますが、対応していない業者もあるため、まずは確認しましょう。

④現在住んでいる賃貸物件の退去手続き

空の部屋から退去する際の鍵を持っている様子

現在住んでいる賃貸物件の退去手続きは、引っ越し予定日の1~2ヶ月前に、管理会社またはオーナーに対して行うのが一般的です。
まず、賃貸借契約書に記載されている退去条件を確認し、遅滞なく手続きを進めましょう。

口頭のみの退去連絡は思わぬトラブルにつながる可能性があるため、必ず書面で行うことが重要です。
解約通知書など所定の書面がある場合は、必要事項を記入して管理会社またはオーナーに提出しましょう。

退去連絡から引越しまでにやっておく手続き

引っ越し日が決まったら、賃貸物件の退去通知のほか、以下の手続きも忘れずに行いましょう。

  • 水道、電気、ガスなどの解約手続き(転居手続き)
  • 住民票の異動、国民健康保険や印鑑登録などの住所変更手続き
  • 運転免許証、クレジットカードなどの住所変更手続き
  • 郵便物の転送届の提出

住民票の移動は、引っ越し先によって手続きが異なります。

他の市区町村に引っ越す場合:引っ越しの14日前から前日までに現住所の役所に「転出届」を提出し、引っ越し後14日以内に新住所の役所に「転入届」を提出する

同じ市区町村内で引っ越す場合:転出届は不要。引っ越し後14日以内に「転居届」を提出する

運転免許証やクレジットカードなどの住所変更には特に期限はありませんが、旧住所のまま使い続けると何かあったときに問題が深刻になりがちです。
引っ越し後、なるべく早く手続きを行うようにしましょう。

郵便物の転送サービスは届出日から1年間有効です。
最寄りの郵便局で手続きできるので、引っ越しの前日までに必ず提出しましょう。

なお、手続きには運転免許証や健康保険証などの本人確認資料が必要です。
郵便局が開いている時間に行けない場合は、郵送やインターネットで手続きを行うこともできます。

住所変更が必要なリスト一覧

住所変更手続きが必要なものは数多くあるため、下記のようにリスト化しておくことをおすすめします。

区分 リスト
役所関連 住民票、印鑑登録、国民健康保険、国民年金、マイナンバーカード、飼い犬の登録住所 など
インフラ関連 インターネット、固定電話、電気、ガス、水道、NHK受信料、携帯電話、郵便物 など
自動車・バイク関連 運転免許証、車検証、車庫証明 など
各種保険 火災・地震保険、生命保険、医療保険 など
子どもに関するもの 児童手当、乳児検診票、予防接種予診票、子ども医療費助成制度 など
その他 パスポート、クレジットカード、銀行口座、契約している各種サービス

新住所で手続きを行うものと、旧住所・新住所それぞれに手続きが必要なものがあるので、事前に手続き方法を確認しておきましょう。
インターネットで手続き可能なものは、夜間や休日に進めていくと効率的です。

⑤ガス・電気・水道などのライフライン契約と解約

蛇口から水が出ている様子

引っ越しの際には、電気・ガス・水道の「使用停止」と「使用開始」の手続きが必要です。
まず、使用停止の連絡について、電気とガスは引っ越し日の1〜2週間前まで、水道は引っ越し日の3~4日前までに済ませておきましょう。
連絡時に契約者番号(お客様番号)を尋ねられるので、手元に検針票を準備しておくとスムーズです。

引っ越し当日の立会いは、原則として不要です。
ただし、オートロックの物件など立会いが必要なケースもあるため、連絡の際に「立会いは必要か」「立会う場合は何時頃になるのか」などを確認しておきましょう。

使用開始については、電気・水道は原則として立会い不要ですが、ガスは必要です。
ただし、新築住宅に太陽光発電設備やオール電化設備などを導入した場合は、電気の確認・説明に立会いが必要になります。

インターネットの設置と業者の選定

新築戸建てに光回線を開通させる際は、まず新築届を提出し、開通工事が必要です。
一方、モバイルルーターやホームルーターは回線工事が不要ですが、光回線の方が速くて安定しています。
特に、オンラインゲームや動画配信を利用する場合、平均400Mbps以上の速度が求められるため、光回線が最適です。

ただし光回線には、月額料金が高くなることや開通までに時間がかかる、引越し時に再度工事が必要になるなどのデメリットもあります。
そのため、まずは自宅エリアで利用可能な光回線を絞り込み、快適な速度が出るかどうかを確認することが重要です。

選定時には、各業者の速度や料金を比較し、特にスマホ割が利用できるかも確認すると、よりお得に使えるでしょう。
自宅に最適な回線を選ぶことで、快適なネット環境を実現できます。

電気・ガス・水道の最終精算

引っ越し当日、電力会社・ガス会社・水道局からそれぞれ検針員が来てメーターを確認し、光熱費を精算します。
月の途中で引っ越す場合は、前回の検針から引っ越し当日までの光熱費が日割り計算されるため、無駄がありません。

精算分の支払いには以下のような方法があり、利用停止の連絡をする際に選択します。

  • 引っ越し当日に旧居で現金払い
  • 新居に郵送された振込票で支払い
  • 従来の支払い方法(クレジットカード、口座振替)

⑥子供の転園・転校手続き

木製の椅子や机が並んでいる幼稚園の部屋

引っ越しに伴う子どもの転園・転校手続きは、スムーズに進めるために事前の準備が重要です。
ここでは、公立の保育園・幼稚園、小・中学校それぞれの手続きについて解説します。

【保育園・幼稚園の場合】

同じ市町村内で引っ越す場合、住所変更後も現在通っている保育園・幼稚園に通い続けられる可能性があります。
一方、異なる市町村に引っ越す場合は、新しい入園先を探し、現在通っている保育園・幼稚園の退園手続きを行う必要があります。

退園は、マナーとして引っ越しの1ヶ月前には園に伝えましょう。
園側も他の園児への対応を考慮できるため、円滑な引き継ぎが可能です。
また、子どもたちへのプレゼントなどを禁止している園もあるため、事前に確認しておくと安心です。

【小・中学校の場合】

■同じ市町村内での転校

  1. 現在通っている学校に転校先を伝え、「在学証明書」「教科書給付証明書」を受け取る
  2. 引っ越し後14日以内に役所から「転入学通知書」を取得
  3. 転校先に「在学証明書」「教科書給付証明書」「転入学通知書」を提出

■異なる市町村内への転校

  1. 現在通っている学校に転校先を伝え、「在学証明書」「教科書給付証明書」を受け取る
  2. 役所で転出届を提出(住民票移動)
  3. 引っ越し後14日以内に役所に転入届を出し、住民票を受け取る
  4. 役所に住民票と「在学証明書」を出し、「転入学通知書」を受け取る
  5. 転校先に「在学証明書」「教科書給付証明書」「転入学通知書」を提出

引っ越し時は何かと慌しいため、書類を紛失しないよう注意しましょう。

児童手当の手続きに必要なもの

15歳以下の子どもがいる場合、児童手当の手続きも忘れないように行いましょう。
引っ越し先が同じ市区町村か、他の市区町村かで手続きが異なります。

■同じ市町村内での引っ越し

  • 役所に「住所変更届」を提出する

■異なる市町村内への引っ越し

  1. 引越し日の15日前~引越し当日までに、役所に「児童手当受給事由消滅届」を提出
  2. 同じタイミングで「所得課税証明書」を発行してもらう
  3. 引っ越し後15日以内に役所に「児童手当認定請求書」「所得課税証明書」を提出

自治体によって手続きの流れや添付資料が異なることがあるので、事前にホームページなどで確認しておくと安心です。

新築戸建て特有の入居前にやっておくこと

床にワックスをかけた後のリビング

新築戸建てでの生活をより快適にスタートするために、入居前にやっておくべきことを押さえておきましょう。

事前の換気

建物に使われる接着剤や塗料などには揮発性の物質が含まれており、これが空中に漂い、体内に入るとシックハウス症候群を引き起こすことがあります。
入居前には十分な換気を行い、入居後も定期的な換気を心がけましょう。
新築住宅には24時間換気設備が義務付けられているため、これを活用し、常に新鮮な空気を取り入れることが大切です。

床ワックスやコーティング

完成後の建物は、人の出入りや資材の運搬などで意外と汚れています。
引っ越し前に掃除をし、家具・家電を置く前に床にワックスをかけておきましょう。
コーティングを行うことでフローリングの美しさを長く保てます。

害虫・害獣対策

入居前に、次のような害虫・害獣対策を行うことをおすすめします。

  • 居室に燻煙剤を使用する
  • エアコンのドレンホースに害虫侵入防止ネットをセットする

燻煙剤使用後は窓を開けて換気を行い、床や壁を水拭きしておくと、清潔な室内に荷物を運び入れることができます。

新築戸建て入居前にはご近所への挨拶も忘れずに!

家と人のパネルが隣同士で並んでいる様子

新築住宅のご近所挨拶は、引っ越し前日までに行うのが理想です。
家から見える向かいの3軒と左右の2軒、いわゆる「向こう三軒両隣」を目安に挨拶に回りましょう。
手土産の費用相場は500〜1,000円程度が一般的で、賞味期限が長く日持ちするお菓子、ティッシュペーパーや洗剤などの消耗品が適しています。

新しい生活をスムーズに始めるために引っ越し準備は早めに計画を!

賃貸物件とは異なり、終の棲家として新築戸建てに引っ越す人が多いはずです。
新しい生活をスムーズに始めるための諸手続き、新居を長持ちさせるための工夫、地域に早くなじむためのご近所挨拶など、やるべきことは山ほどあります。
実績豊富な施工会社なら、建物の相談だけでなく、引っ越しにまつわるさまざまなアドバイスも受けられるでしょう。

山根木材ホームは、お客様のライフパートナーとして、住まいと暮らしに寄り添う提案を心掛けています。
広島・東広島・福山エリアで新築戸建てを検討する際は、まず山根木材ホームへお気軽にご相談ください。

お問い合わせ・資料請求は、下記お問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。

この記事を書いた人
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山根木材メディア編集部

ヤマネホールディングス株式会社マーケティング課が、住まいの検討やより良い暮らしに向けたお役立ち情報などを発信しています。

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