リフォームでキッチンをおしゃれに仕上げるコツ10選【実例あり】

  • 作成日:2024/12/05
  • 更新日:2024/12/05
  • 編集者:山根木材メディア編集部
リフォームでキッチンをおしゃれに仕上げるコツ10選【実例あり】

きれいでおしゃれなキッチンに憧れる人は多いでしょう。
実は既存の住まいでも、リフォームによってキッチンをおしゃれ空間に変えられます。
今回は、キッチンをおしゃれかつ使いやすくしたい人に向け、リフォームでできることやおしゃれなキッチンに仕上げるコツを解説します。

リフォーム実例も合わせて紹介するので、リフォームプランを考える際の参考にしてみてください。

おしゃれなキッチンにしたい! リフォームでできることは?

黒いキッチンと黒い収納棚が統一感のあるおしゃれなキッチン

おしゃれなキッチンへのリフォームを考える前に、まずはそもそもキッチンのリフォームでどのようなことができるのか確認していきましょう。

見た目だけでなく機能性も向上させることが、満足感の高いリフォームのポイントです。
リフォームプランをイメージしながら読んでみてください。

壁付けキッチンを対面式に

キッチンリフォームで人気の施工の1つが、壁付キッチンを対面式キッチンにすることです。
壁ではなくリビングを見ながら料理ができるようになり、料理中でも家族とコミュニケーションを取れたり、テレビやリビングで遊ぶ子供を見れたりする点が人気の理由です。

また、カウンターを設置すると家族と料理や食器の受け渡しがしやすくなり、家族も手伝いやすくなります。
デザインの点で言っても、リビングとキッチンを隔てる壁がなくなり、開放的でおしゃれな印象を演出できます。

アイランドキッチンやU形キッチンで機能性を向上

キッチンのリフォームでは、以下のデザインも実現可能です。

  • キッチンが壁と接することなく独立するアイランドキッチン
  • シンクやコンロをコの字型に配置するU型キッチン
  • 壁のコーナーに沿うように設置するL型キッチン
  • アイランドキッチンに並行して壁付スペースも設置するⅡ型キッチン

例えば人気のアイランドキッチンは開放感があり、キッチンの両側から出入りできるため、複数人での作業に便利です。
また、動線が限定されないため作業効率も良くなるなど機能性向上のメリットがあります。

なお、キッチンのデザインを大幅に変更すると、使い勝手も大きく変わります。
キッチンショールームなどで事前に使い勝手を確認することがおすすめです。

キッチンを空間ごとコーディネート

キッチンリフォームでは、キッチン設備そのものだけでなく壁や床、内装を変えて、空間全体をおしゃれにすることも可能です。

特に最近はオープンキッチンのように、リビングなど他の空間とつながったキッチンも多いです。
この場合、他の空間と合わせて内装をコーディネートすると、全体にまとまりが出ておしゃれな印象になります。

また、汚れを落としやすい素材や匂いがつきにくい素材、抗菌効果のある素材など機能性の高い素材もあるので、機能性とおしゃれさを両立したキッチンの実現が可能です。

収納力アップでより使いやすいキッチンに

食器に調理器具にと何かと物が多くなりがちなキッチンに必要な「収納力」も、リフォームでアップさせられます。
例えばシステムキッチンを導入すれば、デッドスペースになりがちなキッチン下も、収納スペースとして活用可能です。

メーカーにもよりますが、最新のシステムキッチンには収納スペースが引出式になっているものもあり、奥の方までしっかり物を収納できる仕様になっています。
他にも、背面・壁面収納や床下収納、パンドリーの導入によっても収納力アップが実現できます。

最新キッチンで家事の負担を軽減

キッチンリフォームでは、家事の時短を実現し、体への負担を減らすことも可能です。
例えばガスコンロをIHクッキングヒーターにすると、コンロの凹凸がなくなり掃除しやすくなります。
シンク内に傾斜のあるキッチンにすれば、野菜くずや汚れが自然に排水溝に流れていくため、シンクにぬめりが出にくくなります。

さらに、掃除が大変なレンジフードも、ボタン1つでファンやフィルターが自動洗浄されるものに変えれば、家事がとても楽になります。

おしゃれなキッチンに仕上げるコツ10選

ここからは、リフォームでキッチンをおしゃれに仕上げるコツを解説します。
これから解説する内容を意識してリフォームプランを立てると、満足度の高いキッチンが実現しやすくなるので、ぜひ確認してみてください。

①LDKと統一感をもたせる

黒い柱に囲まれたキッチンと無垢の机が特徴的な統一感のあるリビング

壁付けキッチンや独立型のキッチンを対面式に変える場合は、LDKと統一感のあるデザインになるよう意識してみましょう。
対面式のキッチンにすると、LDKに一体感が生まれます。
そのとき、リビング側とキッチンの壁紙やインテリアが統一されていると、おしゃれでこなれた印象になります。

一方、キッチンとLDKが一体となることで、キッチンの汚れや匂いがLDKの印象にも影響してしまいます。
高級感があり消臭効果も期待できるリクシル社の壁材「エコカラット」を使用するなど、掃除やメンテナンスのしやすい素材を選ぶことも重要です。

②下がり天井で空間をゆるやかに分ける

木の梁とキッチン上の下がり天井が特徴的なおしゃれなリビング

下がり天井とは、部分的に高さが低くなっている天井のことを指します。
例えばリビングの天井よりもキッチンの天井を下げていると、視覚的に区切りが生まれて空間にメリハリが生まれたり、おしゃれな印象になったりします。
下がり天井の素材を他の部分とは変えたり、差し色的な色合いにしたりすると、より一層デザイン性が高くなり素敵な空間に仕上がるでしょう。

下がり天井を導入する場合は、間接照明を組み込むのも有効です。
陰影を利用した空間デザインができ、明かりをつけることであたたかみのある雰囲気を演出できます。
下がり天井を利用して排気ダクトを自然に隠すことも可能で、生活感を排除した洗練された空間を希望する方にもおすすめです。

③吊戸棚はつけずに開放的に仕上げる

キッチン上の広い空間がゆとりのあるおしゃれなキッチン

キッチンの収納スペース確保に有効な吊戸棚ですが、最近はあえてつけずにリフォームをする人も増えています。
吊戸棚をつけない場合、収納スペースを別で確保する必要はありますが、キッチンの天井部分に余白ができて開放感が生まれる点はメリットです。

特に対面式キッチンの場合は、吊戸棚がないことでダイニングとの一体感が増し、調理中でも家族と同じ空間にいると感じやすくなります。
また、吊戸棚によって影ができることもないため、キッチンが明るくなり、日中は照明を使わなくても作業できるようになる場合もあります。

④見せる収納で使い勝手も向上

収納棚に瓶やお酒が並んでおしゃれなキッチン

おしゃれなキッチンリフォームを考えるなら、あえて「見せる収納」を取り入れるのも1つの手です。
オープン棚やシェルフ、フックなどで食器や調理器具をディスプレイするように収納すれば、カフェのようなおしゃれな空間になります。

特に食器や調理器具、家電のデザインにこだわっている方におすすめです。
小さな観葉植物など小物も合わせて飾ると、自分のセンスを活かしたキッチンが実現します。
棚を閉める必要がなく、物を出し入れしやすい点もポイントです。

⑤パントリーの設置で整理されたキッチンに

花がらの大きいパントリーが特徴的なキッチン

キッチンのスペースに余裕がある場合は、ぜひパントリーを設置しましょう。
パントリーがあれば食材のストックや使用頻度の低い調理器具をしまっておけるため、利便性が向上するだけでなく、キッチンがすっきり整理された印象になります。

特にオープンキッチンやアイランドキッチンは開放的でおしゃれな一方、片付いていない部分がリビングなどから見えやすくなります。
そうした問題も、パントリーがあれば解決できるのです。

広いスペースがなくても、リビングから見えにくいスペースをパントリーとして活用することも可能です。

⑥掃除しやすくアクセントになる床を選ぶ

黒いタイルが特徴的なおしゃれなキッチン

おしゃれなキッチンリフォームのためには、床にもこだわりましょう。
床は面積が大きい分、意外とキッチンの印象を左右します。
リビングやダイニングのデザイン、キッチンに置く家電などを考慮しながら、アクセントになるようなカラーや質感を選ぶことがポイントです。

なお、キッチンの床は油が飛んだり食材や粉が落ちたりして汚れやすい部分でもあります。
水や油に強くて掃除がしやすい、滑りにくい、足元が冷えにくいなどの機能性にも注目してみましょう。

⑦タイルやクロスでデザインを楽しむ

石畳風の壁タイルが特徴的なおしゃれなキッチン

キッチンをより自分らしく、他にはない空間にしたいなら、タイルやクロスを工夫することがおすすめです。
タイルはデザインが豊富で、なおかつメンテナンスもしやすいです。
どの色を選ぶかによっても、個性的な印象や素朴な印象、シックな印象など雰囲気が大きく変わるので、好みに合わせて選んでみてください。

なお、水や油はねなどで目地の汚れが気になりやすい部分には、大きめのタイルを選ぶことがおすすめです。
タイル調で水に強いクロスもあるため、汚れが心配な場合は検討してみても良いでしょう。

⑧必要に応じて目隠し対策をする

立ち上がりカウンターに収納されている瓶がおしゃれなキッチン

オープンタイプのキッチンはおしゃれですが、リビング側から丸見えになってしまうのが気になる人もいます。
オープンタイプのキッチンでは電子レンジや炊飯器といった家電や細々した調味料、サランラップやアルミホイルなどが見えやすくなります。

そのままでは生活感が出すぎてしまうことがあるので、施工後のキッチンの見え方をしっかりイメージし、必要に応じて目隠し対策を行いましょう。
対面式キッチンの場合は立ち上がりカウンターや腰壁を取り入れ、作業台の手元や脇を隠すことができます。

⑨おしゃれなペンダントライトを使う

白いキッチンに黒いペンダントライトが映えるリビング

どのような照明を取り入れるかによっても、キッチンの印象は大きく変わります。
天井から吊り下げるペンダントライトや、ライトをレール状に設置するライティングレール、天井に照明を埋め込むダウンライトなどを取り入れると、個性とこだわりの感じられるおしゃれ空間になります。

他にも間接照明を使って落ち着いた空間を演出するなど、照明を工夫しておしゃれな空間を演出することができます。

⑩自然素材を取り入れる

キッチンに自然素材を取り入れることで、温かみがあり、落ち着いた雰囲気のおしゃれな空間を作ることができます。例えば、木材を使用したカウンタートップやキャビネット、竹素材のブラインド、天然石を使ったタイルなどが人気です。

自然素材は見た目だけでなく、触り心地や香りなど五感に訴えかける魅力があります。また、時間が経つにつれて味わいが増すのも特徴です。エコ意識の高い方やナチュラルなデザインを好む方に特におすすめです。

キッチン全体に使用しなくても、部分的に取り入れることでアクセントとなり、個性豊かでおしゃれな空間に仕上がるでしょう。

おしゃれなキッチンにリフォームする費用相場

キッチンリフォームの費用は、50万〜150万円が目安です。具体的な相場は以下のとおりです。

  • ガスコンロやIHの交換、レンジフード・食洗機の交換など部分的なリフォーム:30万〜50万円
  • システムキッチン本体の交換など、キッチン全体にかかるリフォーム:100万〜150万円
  • 壁付キッチンから対面式キッチンへの変更など、レイアウトを変えるリフォーム:100万〜150万円
  • システムキッチン本体を含むキッチン全体のリフォーム:100万〜300万円

リフォームの内容・規模だけでなく、取り入れる床材や壁材、システムキッチンの種類などによってもリフォームの費用は変わってきます。
「おしゃれなキッチンにすることで通常のリフォームより高くなってしまうのでは」と思うかもしれませんが、シンプルな内装でも、色やデザインを統一することでスタイリッシュに仕上がります。
ある程度希望のリフォームを思い描いたうえで、施工会社に見積もりを依頼してみてください。

おしゃれなキッチンリフォーム実例

最後に、キッチンをおしゃれな空間にリフォームした山根木材の実例を7つ紹介します。
自分ならどのようなキッチンを作りたいのか、イメージを膨らませてみてください。

実例①独立型キッチンを対面式に一新

モダンな黒いカウンターキッチン

お子様たちが巣立ち夫婦2人暮らしになったことをきっかけに、憧れの対面式キッチンにリフォームした実例です。

キッチンは奥様がカタログだけでなくショールームで確認し、熟考して選んだモノトーン調。
ご主人のご希望で床や天井を木材にしたリビングに対し、シックなキッチンがアクセントとなり、全体として温かみがありつつも洗練されたおしゃれな空間になりました。
いつもすっきり整理されたキッチンを保つため、パントリーも新設しています。

実例②北向きのキッチンを南側に移動

無垢フローリングが特徴的なおしゃれなキッチン

こちらは、北向きにあったキッチンを明るい南側に移動させたリフォーム実例です。
ご両親から引き継いだ築38年の家で、長く暮らすためのリノベーションを決意。

キッチンは北側から南側に移動させるだけでなく、壁付けキッチンを対面式に変更して、明るく広々とした空間に。
下がり天井やペンダントライトなども取り入れ、おしゃれにコーディネートしています。

脱衣所からキッチンへの通り抜けを可能にするなど、家の中に行き止まりがない回遊動線を叶えた点もポイントです。

実例③木目が美しいこだわりのキッチン

キッチンリフォーム事例④

木目のシステムキッチンに合わせて、天井にオーク材を用いた、木の美しさを活かしたリフォーム実例です。

収納スペースの扉が木目調になっているのに合わせ、天井にも同系色の木材を採用。
全体的にまとまりがありつつも、床の木材を明るい色にしたり、収納スペースの取手に黒を取り入れたりすることで単調さを解消し、おしゃれな空間に仕上がっています。

実例④リビングダイニングと一体となった木のキッチン

ナチュラルな木材の温もりが広がるフルフラットキッチン

こちらは木材を基調とした、一体感あるLDKを実現させたリフォーム実例です。
システムキッチンの側面に用いられている木材は、リビングダイニングのテーブルやフローリングとよく馴染んでいます。
ステンレスの天板がアクセントとなり、メリハリある洗練された空間に。

背面にはリビング収納、壁面にはパントリーを導入し、収納力も抜群。
ランドリースペースや勝手口も集約させることで、家事の効率もアップさせました。

実例⑤築100年超の古民家に映える白いキッチン

無垢の床に似合う真っ白なキッチン

築100年超のお住まいで、古民家らしさを残しつつもあえて白いキッチンを導入し、おしゃれな空間に仕上げたリフォーム実例です。
生活の中心を母屋に変えるため、建物の北側に水回りを集め、窓がなく暗かった和室と廊下の一部を取り込んでリビングダイニングに変更しました。

キッチンは古民家らしさが残る内装の中で一際目立つ、真っ白なデザイン。
もともと壁に向かって調理していたところ、リビングや和室、庭を見ながら作業できるようになり、開放感を気に入っていただけました。

実例⑥ダイニングにつなげた家事動線の良いキッチン

立派な梁をアクセントにした平屋のリビング

キッチンをダイニングとつなげ、家事動線を良くしたリフォーム実例です。
こちらのお住まいはもともと、和室が田の字に並んだ古民家によくある間取りでした。
リフォームで2つの和室をつなげ、広々としたLDKに変身。

キッチンは対面ではなくダイニングと横並びにすることで、配膳が楽になりました。
梁を残しつつ、天井を高くとって開放感を演出。
梁の濃茶に白いキッチンのコントラストが効いています。

実例⑦LDKの雰囲気に合うブルーのキッチン

無垢材のフローリングと机が特徴的なナチュラルテイストのマンション

こちらは、LDKとの統一感を意識した、ブルーが印象的なリフォーム実例です。
お父様が設計したビルのワンフロアに家族で住むことになり、木材をふんだんに使ってリノベーション。

対面式キッチンの収納にLDKに合わせて木材を使用し、爽やかで温かみのある空間に仕上げています。
ところどころにブルーのアクセントカラーやタイルを取り入れることで、空間にメリハリが生まれ、ご家族の好みが反映された愛着の湧くキッチンとなりました。

ディテールにこだわっておしゃれなキッチンリフォームを

キッチンリフォームでおしゃれなキッチンを実現するには、キッチン本体だけでなく、壁や床、照明にもこだわることがポイントです。
さらに、キッチン本体や壁材などの機能性を重視し、LDKとの動線にも配慮することで、おしゃれなだけでなく使いやすくて快適なキッチンが実現します。
山根木材では、デザイン性と機能性を両立させるキッチンリフォームをご提案しています。ぜひお気軽にご相談ください。

※弊社では、広島県内を施工エリアとさせていただいています。

この記事を書いた人
yamane_mktg
山根木材メディア編集部

ヤマネホールディングス株式会社マーケティング課が、住まいの検討やより良い暮らしに向けたお役立ち情報などを発信しています。

山根木材リモデリングウェブサイト

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