広島市中区は、広島市の中心部として行政・商業・文化の機能が集積するエリアです。
広島電鉄の路面電車をはじめ、交通の利便性が高く、市内随一の繁華街である紙屋町・八丁堀エリアには大型商業施設も多く立ち並んでいます。
一方で、中区の北部や南部には閑静な住宅街や緑豊かな公園もあり、子育て世帯や一人暮らしの方にとっても住みやすい環境が整っています。
しかし、中心部のイメージが強いだけに「広島市中区は本当に住みやすいのか?」「どのエリアが自分に合っているのか知りたい」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
本記事では、広島市中区の住環境やエリア別の特徴、家賃相場、治安の状況など、暮らしに役立つ情報を詳しく解説します。
広島市中区とはどんな街?
中区は広島市の中心部に位置し、行政・経済・文化の中心地として発展しているエリアです。
太田川河口に広がるデルタ地帯にあり、東側を京橋川、西側を天満川に挟まれています。
また、中央部には元安川と旧太田川(本川)が流れており、豊かな水辺環境が特徴です。
紙屋町・八丁堀エリアには大型商業施設、官公庁、大企業の本支店などが立ち並び、隣接する流川・薬研堀エリアは中四国地方最大の歓楽街が広がります。
また、原爆ドーム、平和記念公園、平和記念資料館なども中区に位置しており、国際平和文化都市・広島市を象徴するエリアでもあります。
広島市中区の住みやすさのポイント
大都市中心部としてのイメージが強い広島市中区ですが、都市機能と快適な住環境が調和したエリアであり、住みやすさを決定づける要素が充実しています。
ここでは、広島市中区の魅力をポイントごとに詳しく見ていきましょう。
交通アクセス
中区は広島市の中心部として、交通網が非常に発展しています。
特に公共交通が充実しており、車を持っていなくても日常生活で不便は感じにくいでしょう。
交通手段 | 特徴 |
広島電鉄(路面電車) | ・市内の主要エリアをカバーしており、本数も多い ・広島駅や西広島など、市内各所への移動に便利 |
アストラムライン | ・ニュータウンが広がる安佐南区へダイレクトにアクセス可能 ・JRとの接続駅である新白島駅から、市北部へも移動できる |
バス路線 | ・広島バス、広電バス、JRバス中国の路線が数多く運行 ・市内の細かな移動にも対応している |
マイカー移動 | ・都市部のため、中心部では駐車場の確保が難しい場合もある ・しかし、公共交通機関が充実しているので、マイカーがなくても不便を感じにくい |
商業施設
中区の中心である紙屋町エリアには、そごう広島店・パルコ広島店などの大型商業施設が立ち並んでいます。
また、東西に伸びる広島本通商店街には、ファッションや雑貨、飲食店など多彩な店舗がそろっており、ショッピングを楽しむことができます。
広島バスセンターにあるアクア広島センター街には、専門店やフードホールなどが集まり、日常の買い物からレジャーまで幅広い利用が可能です。
また、日常的に使えるスーパーやコンビニも充実しています。
イオン、マックスバリュ、広島を中心に展開する「フレスタ」などが各エリアに点在しており、日々の買い物に困ることもありません。
子育て環境
中区は子育て環境も充実しています。
保育園に関しては、市内に認可・無認可の保育所が数多くあることや、広島市の子育て支援策が効果を発揮していることなどから、待機児童数は近年減少傾向です。
2024年4月1日には待機児童ゼロを達成しました。
小中学校に関しても公立学校のみならず、安田小学校や広島三育学院小学校などの私立小学校、南区の広島大学附属小学校など、子どもの特性に合わせた選択肢が豊富にあります。
また、医療費助成や育児支援、健康相談室、子育てオープンスペース、講習会を受けた提供会員の自宅で子どもを預かってもらえるファミリー・サポート・センターなど、子育て世帯が安心して暮らせる環境も整っています。
共働き世帯も安心です。
自然環境
広島市中区は都市部でありながら、豊かな自然環境が整っており、住民や観光客にとって憩いの場となる多彩な公園が整備されています。
ここでは、代表的な3つの公園の特徴を紹介します。
施設名 | 特徴 |
平和記念公園 | ・爆心地に近い場所に整備された、被爆地広島のシンボルとなる公園 ・園内は緑が多く、散歩やリラックスには最適 ・川沿いの遊歩道は散策やジョギングに適していて、都市の景観と水辺の自然の組み合わせを楽しめる |
縮景園(しゅっけいえん) | ・江戸時代の1630年、浅野藩主の別邸庭園として築かれた歴史ある大名庭園 ・中国の景勝地「西湖」を模して作られたと伝えられ、その名が付けられた ・池を中心に小川や滝、橋、茶室などが配置された回遊式庭園で、伝統的な日本庭園の美を堪能できる ・春の桜、秋の紅葉など、季節ごとの風景が美しく、写真撮影や絵画の題材としても人気 |
中央公園 | ・紙屋町・八丁堀エリアに隣接する、約42haの広大な総合公園 ・広島城、県立総合体育館、ひろしま美術館、Jリーグチーム「サンフレッチェ広島」の本拠地であるエディオンピースウイング広島、こども文化科学館、ファミリープールなど多彩な施設が併設 ・広々とした芝生広場や遊具エリアは、家族連れにおすすめの遊び場 ・2023年3月にオープンした「ひろしまゲートパーク」は、子ども用の遊び場や水遊びのできるミスト噴水、スケートボードパークのほか、数多くの飲食店がそろう都市型公園として人気 |
広島市中区のエリア別の特徴
広島市の中心部を形作る中区には、さまざまなエリアがあり、それぞれに異なる特徴を持っています。
以下の表では、中区にある主な4つのエリアの特徴と、どのような人におすすめかを簡単にまとめました。
エリア | 特徴 | こんな人におすすめ |
紙屋町・八丁堀 | 商業施設やオフィスが立ち並ぶ中心部で、交通アクセス良好 | 大都市の中心部で利便性の高い生活をしたい人 |
流川・薬研堀 | 中四国最大の歓楽街で、夜もにぎやかなエリア | 夜遅くに帰宅する人、飲食店や娯楽施設が充実した環境を求める人 |
白島、十日市、千田町 | 中高層住宅や商業施設が立ち並ぶ一方、閑静な住宅街もあるエリア | 利便性と住環境のバランスを重視する人 |
吉島、舟入・江波 | 住宅地と商業施設が混在し、比較的家賃がリーズナブルで自然環境豊かなエリア | 中心部近くでも家賃を抑えたい人 |
ここからは、各エリアの特徴を解説します。
紙屋町・八丁堀エリアの特徴
広島市の中心部にあたるエリアで、デパート、地下街、専門店などの商業施設に加え、官公庁、銀行や大企業の本店・支店が立ち並ぶ、広島広域都市圏の中心的な場所です。
元安川両岸には平和記念公園、世界遺産の原爆ドームがあり、被爆地広島を象徴するエリアでもあります。
このエリアの中心には広島バスセンター、路面電車、アストラムラインなどの主要な交通機関が集結しており、都市生活を支える交通網が充実しています。
職住近接の便利な暮らしを求める人におすすめのエリアです。
流川・薬研堀エリアの特徴
中四国最大の歓楽街としてにぎわいを見せるのが、流川(ながれかわ)・薬研堀(やげんぼり)エリアです。
紙屋町・八丁堀エリアに隣接しており、平和公園や宮島などの観光名所を訪れた後、夜の食事や娯楽を楽しむ人が多く訪れます。
繁華街には、夜遅くまで開いている飲食店が多数あるため、飲食店・エンターテインメント施設が身近にある便利な生活を求める人に適したエリアです。
白島、十日市、千田町エリアの特徴
区の北側に位置する白島(はくしま)、西側の十日市町、南側の千田町は、いずれも中高層住宅や商業施設が立ち並ぶ生活利便性の高いエリアです。
- 白島エリア:市内でも高級住宅街として知られている
- 十日市町・千田町エリア: 白島ほど土地代が高くないため、利便性と住環境のバランスが取れた地域として人気がある
いずれも中心部へのアクセスが良好でありながらも、教育環境が整い、閑静な住宅街も広がっているため、ファミリー層にもおすすめです。
吉島、舟入・江波エリアの特徴
中区の西部に位置し、天満川と旧太田川に挟まれたエリアの北側が舟入(ふないり)、南側が江波(えば)、旧太田川を挟んで東側に広がるのが吉島エリアです。
吉島エリアのさらに東側には、元安川と京橋川が流れています。
このエリアは江戸時代から干拓や埋め立てが進められた地域であり、現在は集合住宅と一戸建てが混在する中密度の住宅地となっています。
自然環境が豊かで住みやすく、比較的手頃な家賃設定である点が魅力です。
そのため、家賃を抑えたいファミリー層や高齢者、学生にも人気のエリアです。
広島市中区のエリア別の家賃相場
エリアごとの特徴を紹介したうえで、続いて家賃相場の目安を見ていきましょう。
以下の表にまとめました。
エリア | 1R/1K | 1LDK/2K/2DK | 3LDK/4K以上 |
紙屋町・八丁堀 | 6万円〜 | 12.5万円〜 | 15万円〜 |
流川・薬研堀 | 6万円〜 | 10万円〜 | 18万円〜 |
白島、十日市、千田町 | 5.5万円〜 | 7.5万円〜 | 12万円〜 |
吉島、舟入・江波 | 5万円〜 | 6.5万円〜 | 10万円〜 |
以下では、エリアごとの詳細を解説します。
紙屋町・八丁堀エリア
紙屋町・八丁堀エリアは広島市の中心部であり、利便性が非常に高いことから、家賃相場は中区内でも高めとなっています。
物件の種類や築年数によって差はあるものの、ワンルームや1Kで約6万円〜、1LDKや2Kの部屋で約12.5万円〜、ファミリー向けの3LDK以上だと約15万円〜が目安です。
流川・薬研堀エリア
中四国最大の歓楽街として、飲食店などが多く立ち並ぶ流川・薬研堀エリアも家賃相場は高めです。
ワンルームや1Kでは約6万円〜、1LDKや2Kで約10万円〜、ファミリー向けの3LDK以上の物件は数が少なく、家賃は約18万円〜と高額です。
白島、十日市、千田町エリア
いずれも住宅地として人気のあるエリアですが、中心部に比べると家賃相場は落ち着いています。
物件の種類や築年数によって異なりますが、ワンルームや1Kで約5.5万円〜、1LDKや2Kで約7.5万円〜、3LDK以上で約12万円〜が目安です。
吉島、舟入・江波エリア
中区南部に位置するこれらのエリアは、中心部へのアクセスが良好でありながら、周辺よりも家賃が抑えられている傾向にあります。
物件の種類や築年数によるものの、ワンルームや1Kで約5万円〜、1LDKや2Kで約6.5万円〜、3LDK以上で約10万円〜が目安です。
広島市中区の治安
2023年の広島市全体での刑法犯認知件数は7,080件と、前年に比べて20.4%増加しました。
このうち中区では2,082件が発生し、人口1,000人当たりの件数は14.6件となり、全区の中で最も高い数値となっています。
特に、流川エリアなどの繁華街では、夜間に酔っ払いによるトラブルや軽犯罪などの発生が見られます。
中心部は訪問者が多いため、犯罪の認知件数が高くなりがちですが、一部の繁華街を除けば、基本的には治安が良好なエリアといえるでしょう。
広島市中区は快適な住環境が整った魅力的なエリア!住まい選びは慎重に
広島市中区は、都市部の利便性と豊かな自然が共存するエリアであり、住みやすさにも高い評価を受けています。
ただし、中心部に近づくほど家賃相場や土地価格が高くなるため、エリアごとの相場と希望条件・予算を比較しながら、自分に最適なエリアを選びましょう。
中心部での生活を考えると賃貸が主流となりますが、将来的な資産形成を考えるなら、家賃を払い続けるのではなく「持ち家」を購入する選択肢も検討する価値があります。
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