乾燥機があれば天気に関係なく洗濯物を乾かせるようになり、家事の手間が大幅に減らせます。
中でもガス機器を取り扱うリンナイのガス式衣類乾燥機である「乾太くん」は、ガスを使用したパワフルなパワーでスピーディーに洗濯物を乾かします。
今回の記事では、乾太くんについての基本的な情報と乾太くんを導入するメリット・デメリットについてまとめました。
家族に適した乾燥機を探しているのなら、ぜひ参考にしてください。
リンナイの乾燥機「乾太くん」とは
出典:リンナイ 乾太くん
乾太くんとは、ガス機器メーカーであるリンナイが扱っているガス式衣類乾燥機です。
乾太くんを使用するためにはプロパンガスまたは都市ガスの契約が必要であるものの、ガスの力を使用してスピーディーかつパワフルに洗濯物を乾かします。
乾太くんは一般的な電力の乾燥機と比較して、乾燥時間が短い・仕上がりが良いという点で多くの方から人気を集めています。
特に共働き世帯が増えて家事の時短が重要視されている今では、乾太くんを導入する家庭が増えました。
乾太くんの特徴
乾太くんには次のような特徴があります。このような特徴を見れば、乾太くんがその他の乾燥機とは全く違った商品であることが分かります。
乾太くんの特徴を理解した上で、導入を検討しましょう。
洗濯物が1時間で完了する
乾太くんは大容量の洗濯物をたった1時間程度で乾燥できます。
このスピードは一般的な電気式の衣類乾燥機の約半分の時間となります。
乾太くんで一度に乾燥可能な容量はモデルによって異なり、最大で9kgの洗濯物を乾燥可能です。
乾太くんの公式サイトで提示されている乾燥時間の例は次のとおりです。
- 5kg:約52分
- 6kg:約60分
- 9kg:約90分
また、一般的な電気式乾燥機で乾燥可能な洗濯物の量は6kgまでであり、より多くの量の洗濯物を一度に乾かせる点も、乾太くんの特徴です。
複数回乾燥機を回す必要がなくなれば、より洗濯のためにかかるコストが減らせます。
1回の使用料が低コストで使える
乾太くんの1回の使用料は6kgなら83円(ガス代73円・電気代10円)、9kgでも128円(ガス代114円・電気代14円)に抑えられます。
乾太くんで6kgの洗濯物を毎日1回乾燥した場合、1ヶ月(31日間)に2,573円がかかる計算です。
しかし、悪天候時の部屋干しやコインランドリーに行く手間を考えれば、十分価値のあるコストです。
アイロンの時間を短縮できる
乾太くんはガスの力を活用して洗濯物を乾かすために、シワがつきやすい衣類のシワも最小限に抑えられます。
結果的に、アイロンに必要な時間を少なくできます。
生乾き臭を防げる
乾太くんは洗濯物の中に存在する菌を99.9%除菌可能です。そのため菌の繁殖による生乾き臭が防げ、梅雨の時期や雨続きの時期でも衣類を清潔に保てます。
洗濯物の部屋干しのせいで、室内全体が匂ってしまうような問題もなくなります。
太陽に当てるよりもふんわり仕上がる
乾太くんは乾燥中に衣類の繊維を根本から立ち上げることから、タオルなどの洗濯物は日光に当てるよりもふんわりした仕上がりになります。
リンナイの試験結果では、同じタオルを天日干しして畳んだ厚みは23.2cm、洗濯乾燥機で乾燥させたものは26.2cm、乾太くんで乾かしたものは29.5cmになりました。
乾太くんを活用すれば、いつも新品のようなふわふわのタオルを使うことができます。
花粉中のアレル物質やウイルスを軽減または除去可能
リンナイで実施した実験では、乾太くんを活用した乾燥でインフルエンザウイルスやコロナウイルスの総称であるエンベロープウイルスを、99.9%除去可能だというデータが残っています。
家族の健康を守るためにも、乾太くんが役立ちます。
ペットの毛も綺麗に取れる
ペットの毛が衣類やタオルに入り込むと、洗濯や一般的な乾燥では取り除くことが難しくなります。
乾太くんは強力な送風で衣類を乾燥させるため、多くのペットの毛を取り除くことができます。
ペットのいるご家庭にも、乾太くんをおすすめします。
乾太くんとドラム式乾燥機の違い
ガス乾燥機「乾太くん」と一般的なドラム式乾燥機には、乾燥方式や使用コスト、衣類への影響など、さまざまな違いがあります。
以下では、乾太くんとドラム式乾燥機の違いを比較しながら、それぞれの特徴について詳しく解説します。
比較項目 | 乾太くん(ガス式乾燥機) | ドラム式乾燥機(電気式) |
乾燥方式 | ガスを使用した熱風乾燥 | 電気を使用した熱風乾燥 |
乾燥時間 | 短時間 (例: 5kgの洗濯物を約52分で乾燥) |
長時間 (例: 5kgの洗濯物を90分以上で乾燥) |
1回の使用コスト | ガス代+電気代(全体的に低コスト) | 電気代(コストはやや高め) |
衣類の仕上がり | ふんわりと柔らかい仕上がり | やや硬くなることがある |
メンテナンスの手間 | ガス配管の点検が必要 | フィルター掃除が主なメンテナンス |
設置条件 | ガス配管と排気ダクトの設置が必要 | 電源さえあれば設置可能 |
乾燥方式の違い
乾太くんはガス式乾燥機であり、プロパンガスや都市ガスを使って高温の熱風を発生させることで、洗濯物を効率的に乾燥させます。
これに対して、ドラム式乾燥機は電気を利用して内部のヒーターで空気を温め、その温風で衣類を乾燥させる仕組みです。
ガスを使う乾太くんは、より短時間で乾燥が完了することが大きな特徴で、忙しい家庭や大量の洗濯物を処理する場合に非常に便利です。
ただし、乾太くんを設置するためにはガスの契約やガス配管の設置が必要となりますので、この点は注意が必要です。
乾燥時間とコストの違い
乾太くんは短時間で大量の洗濯物を乾燥させることが可能です。
例えば、5kgの洗濯物を約52分で乾かすことができるとされています【出典:リンナイ 乾太くん】。
一方、ドラム式乾燥機では同じ量の洗濯物を乾燥させるのに、平均して90分以上かかることが多いです。
また、乾太くんはガス代と電気代の両方がかかりますが、1回の使用コストは全体的に低く抑えられます。
ガスを使用することで、電気だけを使うよりも効率的に熱を供給できるため、経済的なメリットも得られます。
衣類への影響と仕上がりの違い
乾太くんはガスの強力な熱風で衣類を乾燥させるため、繊維がふんわりと仕上がります。
この効果は、特にタオルやフリースなどのふんわり感が求められる衣類に顕著です。
一方、ドラム式乾燥機は電気で空気を加熱し、やや長い時間をかけて乾燥させるため、仕上がりがやや硬くなることがあります。
これは、乾燥時間が長くなることで衣類の繊維が圧縮されるためです。
乾太くんを使用することで、衣類をより柔らかく、快適な状態で仕上げることができます。
メンテナンスの手間の違い
乾太くんはガスを利用するため、定期的なガス配管の点検やメンテナンスが必要です。
これには専門の業者による定期的な点検が含まれ、安全に使用するための重要なステップです。
一方、ドラム式乾燥機は主にフィルターの掃除が中心となり、日常的なメンテナンスの手間は比較的少ないです。
フィルターの掃除を怠ると乾燥効率が落ちることがあるため、こまめな清掃が必要ですが、ガス機器のような専門的な点検は通常不要です。
設置条件とスペースの違い
乾太くんを設置するには、ガス配管や排気ダクトが必要です。
これにより、設置場所が限定される場合があります。
特に、マンションやアパートなどでガス配管がない場合や、設置スペースが限られている場合には注意が必要です。
また、排気ダクトの設置も必要であるため、壁への工事が伴うことがあります。
一方、ドラム式乾燥機は電源さえあれば設置が可能であり、設置スペースの自由度が高いです。
狭い場所やスペースが限られた環境でも設置しやすく、場所を選ばないのが特徴です。
乾太くんのガス代と電気代と設置費用
乾太くんを導入する際には、ガス代、電気代、設置費用といったランニングコストや初期費用を考慮する必要があります。
これらの費用を理解しておくことで、長期的にどれだけのコストがかかるのかを把握し、導入のメリットとデメリットをしっかりと検討することができます。
ガス代と電気代
乾太くんはガスを使用して乾燥を行うため、ガス代が主なランニングコストになりますが、電気も消費するため電気代もかかります。
以下にガス代と電気代の目安を示します。
6kgの洗濯物を1回乾燥させる | ガス代 | 電気代 |
乾太くん(ガス乾燥機) | 都市ガス:約70〜100円 プロパンガス:約120〜180円 |
約10~20円程度 |
電気乾燥機 | 使用しない | 約100〜150円 |
乾太くんで5kgの洗濯物を1回乾燥させる際のガス代は、都市ガスの場合で約70〜100円、プロパンガスの場合は約120〜180円とされています。
プロパンガスの方がコストが高くなるため、利用するガスの種類によってランニングコストが異なる点に注意が必要です。
電気代については、乾太くんは運転中にモーターやファンを動かすために電気を使用しますが、その消費電力は比較的少なく、1回の使用で約10~20円程度と推定されています。
これにより、乾燥全体のコストは電気乾燥機と食えあべて低く抑えられる傾向にあります。
引用:リンナイ 乾太くん
設置費用
乾太くんを導入する際の設置費用には、以下のような項目が含まれます。
費用項目 | 金額 |
本体価格 | 約16~29万円 |
ガス配管工事費用 | 約2~5万円 |
排気ダクト工事費用 | 約1~3万円 |
設置場所の準備費用 | 約1~2万円 |
乾太くんの本体価格は機種やサイズによって異なりますが、一般的には16万円から29万円程度が相場です。
ガス配管がない場所に乾太くんを設置する場合、新たにガス配管を設置する必要があります。
この工事費用は、配管の長さや施工内容によりますが、約2万円から5万円程度が一般的です。
乾太くんから排出される排気を外部に出すための排気ダクトの設置も必要です。
この工事には壁に穴を開ける作業が含まれ、費用は約1万円から3万円程度とされています。
既存の洗濯機の上や横に乾太くんを設置する場合、専用のスタンドや棚を設置することが必要です。
この費用は約1万円から2万円程度となります。
乾太くんを導入するメリット
乾太くんの導入で得られるメリットには、次のようなものがあります。
乾太くんを生活に取り入れれば、家事負担を大きく減らせることができます。
家事を時短できる
乾太くんの代表的なメリットとして、家事を時短できるという点があります。
洗濯干しや片付けは家事の中でも特に負担が重く、毎日の天候や季節の影響も考えなければいけません。
しかし、乾太くんを活用すれば、どんな悪天候でもたった1時間程度で洗濯物を乾かせます。
また、これまで電気式乾燥機を使用していた方は、乾燥の待ち時間を半分以下に短縮可能です。
家事負担を減らしたいと考えているのなら、乾太くんの導入をおすすめします。
電気代を節約できる
乾太くんは電気式乾燥機やコインランドリーと比較して、非常に手頃な価格で利用可能です。
乾太くんは6kgの洗濯物を約83円(ガス代73円・電気代10円)のコストで済ませられますが、コインランドリーで乾燥機を使用した場合には10分間100円程度、完全に衣類を乾かすまでに300円以上の費用がかかります。
また、近年値上がりが問題になっている電気代のみに焦点を当てれば、一般的な電気式乾燥機と比較して、乾燥機に使用する電気の量を非常に少なく抑えられます。
衣類を清潔に保てる
乾太くんはウイルスや細菌を99.9%除去できます。そのため、ウイルス感染が流行る時期や細菌が繁殖しやすい時期でも、常に衣類を清潔に保つことができます。
衣類やタオルの生乾き臭に悩まされる心配もありません。
乾太くんには「除菌・消臭コース」が用意されており、温風とプラズマクラスターイオンを活用してより除菌・消臭効果を高めることも可能です。
花粉症対策に有効
外に衣類を干す必要がなくなれば、衣類に花粉が付着してしまう問題を防げます。
また、乾太くんに用意されている「花粉ケアコース」を活用すれば、洗わずに衣類に付着した花粉を温風で取り除けます。
花粉症の方は花粉の時期の洗濯物に困るものですが、乾太くんの活用で花粉によるアレルギー反応を最小限に抑えられることができます。
乾太くんを導入するデメリット
出典:リンナイ 乾太くん
天気に関係なく洗濯物を乾かせる乾太くんですが、いくつかのデメリットが存在することも知っておくべきです。
ここでは、乾太くんのデメリットをまとめました。
初期費用がかかる
乾太くんの導入には一定の初期費用がかかります。
乾太くんは電気式乾燥機のように設置して完了ではなく、ガスの排気ダクト工事などを実施しなければいけません。
設置場所によってガス配管の延長やガス設置工事が必要な場合は、さらに多くのコストがかかります。
プロパンガスの場合はガス代が上がる可能性がある
プロパンガスは都市ガスと比較してガス単価自体が高い傾向があることから、プロパンガスのご家庭では提示されている1回の乾燥機使用料の目安よりガス代が上がる可能性が考えられます。
ただし、現在電気式乾燥機を使用している方であれば、その分電気代が下がります。
洗濯物を洗濯機から移動する必要がある
乾太くんには洗濯機能は付いていません。そのため、洗濯と乾燥を同時に進めることは不可能です。
洗濯が終わった洗濯物を乾太くんに移し替える作業は、毎回必要になります。
しかし、乾燥に必要な時間が1時間程度と短いことから、帰宅後に洗濯を回しても就寝前までに乾燥を終わえらせることができます。
定期的なメンテナンスが必要になる
乾太くんは定期的なメンテナンスが必要ですが、適切なメンテナンスを続ければ長く高い品質を維持できます。
一般的な電気式乾燥機も定期的なお手入れが欠かせないため、メンテナンスの有無は大きなデメリットとは言えないでしょう。
乾太くんの設置方法
乾太くんを導入する際には、正しい設置方法を理解し、適切な環境を整えることが重要です。
設置には専門的な知識が必要な場合もありますが、事前に準備をしておくことでスムーズに設置を進めることができます。
以下では、乾太くんの設置に関するポイントを詳しく解説します。
①ガス配管の設置
乾太くんはガスを使用するため、設置場所にガス配管が必要です。一般的には都市ガスまたはプロパンガスを利用します。
ガス配管が既に整っている家庭であれば、設置が比較的容易ですが、ガス配管がない場合は新たに工事が必要です。
この工事は専門のガス業者によって行われ、安全性を確保するために法規制に従って進められます。
②排気ダクトの設置
乾太くんは使用中に排気を外部に放出するため、排気ダクトの設置が必要です。
排気ダクトは乾太くんから直接外部に排気を出すための通路を作るもので、これによって室内の湿気や熱気を効果的に排出します。
排気ダクトの設置は、壁に穴を開ける工事を伴うことが多く、設置場所の選定が重要です。
特に、マンションやアパートなどの場合は、管理規約に従って設置が許可されるか確認が必要です。
③設置スペースの確保
乾太くんを設置するには、一定のスペースが必要です。
一般的な設置場所としては、洗濯機の上や横に設置されることが多いですが、設置スペースが限られている場合は、スペースの有効活用が求められます。
設置スペースは、乾太くんの寸法に加えて、配管やダクトのスペースも考慮する必要があります。
さらに、乾太くんが安定して稼働するためには、周囲に十分な空間を確保し、通気性を保つことが重要です。
また、幹太くんは左右可変ドアのため、設置場所に合わせて変更することができます。
引用:リンナイ 乾太くんなら乾燥機設置の悩みも解決!
④電源の確保
乾太くんの稼働には電源が必要です。通常のコンセントを使用しますが、設置場所に適切な電源がない場合は、電気工事が必要になることもあります。
特に古い住宅では、電源容量が不足している場合があるため、事前に確認しておくと良いでしょう。
また、電源コードの長さや設置場所の関係で延長コードを使用する場合は、安全性を考慮して、適切な容量のものを選ぶ必要があります。
乾太くんの価格帯
乾太くんの希望小売価格は以下の通りです。
- RDT-93(9kg) 241,340円
- RDT-63(6kg) 206,690円
- RDT-80(8kg) 193,490円
店頭価格では10万円程度から購入可能な場合もあるため、公式サイト以外の活用も検討してみてください。
まとめ
乾太くんはガスの力でスピーディーかつ強力に衣類を乾燥させるため、天候に関係なく衣類をふわふわの仕上がりにできます。
乾燥に必要な時間は1時間程度であり、家事の時短に繋がります。
さらに除菌効果やペットの毛を取り除く効果もあることから、多くのメリットが得られると考えるべきです。
一定の導入コストはかかるものの、乾太くん導入のメリットとデメリットを比較して自分に適した商品であるか考えてみてください。
乾太くんの活用により、毎日の家事負担を大きく減らすことができます。
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