リフォームとリノベーションの違いとは?費用や特徴を解説

  • 作成日:2023/11/15
  • 更新日:2024/09/10
  • 編集者:山根木材メディア編集部
リフォームとリノベーションの違いとは?費用や特徴を解説

リフォームとリノベーションは非常に似た言葉であり同じような使い方をされていますが、本来はそれぞれ異なる意味を持っています。
自分たちが実施したいと考えている改修がリフォームなのか、リノベーションなのかを知るためには、2つの違いを明確に理解する必要があります。

今回の記事では、リフォームとリノベーションの違いやメリットとデメリットについて詳しくまとめました。
住まいの改修を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

リフォームとリノベーションの違いとは

早速、リフォームとリノベーションの違いについて説明します。
リフォームとリノベーションには次のような別の役割があります。

リノベーションは「住宅に新しい価値を加える」こと

リノベーションは、住宅の設備を追加する・新しいものに変える・住宅そのものを一新するなどの工事を実施して住宅に新しい価値を加えます。
その結果、住宅の性能が上がり、該当の住宅が建築時当初よりも優れた状態になります。
一般的な住宅の大規模修繕は、リフォームではなくリノベーションに該当します。

リフォームは「住宅を新築時の状態に戻す」こと

リフォームでは、経年劣化が進んだ住まいを新築当初の状態に戻します。
具体的には設備の取り替え・クロスの張り替え・外壁の塗り替えなどの工事を実施し、住まいを美しく新しい状態に変えていきます。

リノベーションのように、住まいの性能そのものを向上させることはありませんが、コストを抑えた小規模改修も可能です。
ただし、住宅の増築やバリアフリー化はリフォーム工事に該当します。

リノベーションとリフォームの具体例

リノベーションとリフォームには明確な違いがあることをお伝えしました。
より両者の違いを分かりやすくするために、ここでは具体的なリノベーションとリフォームの例を紹介します。

リノベーションの具体例

リノベーションは、住まい全体の大規模な改修工事を実施します。
リノベーション技術が発展した現在では自分の理想の住宅を形にするために、リノベーションを前提として中古住宅を購入する方も増えています。

  • 別部屋にあったキッチンとリビングを合体させて、開放感のあるアイランドキッチンを設置
  • 昔ながらの全室和室住宅を床に変更し間取りを変えて、最新の設備を取り入れる
  • 憧れのカフェ風インテリアを実現させるために住居全体の間取りを一新する

リフォームの具体例

リフォームは数時間で終わるような小規模工事も含まれており、住宅全体ではなく部分改修を指しています。
下記のような改修を行うことで、快適な暮らしを維持することができます。

  • 床の張り替えや修繕
  • クロスの張り替えや修繕
  • 外壁の塗り替え
  • キッチンやシステムバス設備の取り替え
  • 廊下やトイレの手すり設置工事

リノベーション①

リノベーションのメリット

ここからは、リノベーションとリフォームのメリットとデメリットを一つずつ説明します。
それぞれの特徴を理解することで、自分と家族に適した改修が何か見えてきます。
リノベーションのメリットには次のようなものがあります。

設計の自由度が高い

リノベーションなら住宅設備はもちろん間取りを含め、大規模な改修が実現できます。
家族構成の変更や子どもの成長に合わせて最適な間取りへの変更をしたり、リノベーションを前提として中古住宅を購入したりすることも可能です。

フレンチテイスト・アメリカンテイスト・北欧テイストなど、住まいのデザインも家族の好みに変えられます。
リノベーションは、今ある住宅を全く違ったものに変えられる工事となります。

物件の資産価値を高められる

築年数がある中古住宅を購入した場合でも、リノベーションによって住宅の資産価値が向上します。
自分好みの新築住宅を建築するより、中古住宅を購入してリノベーションを実施した方が総額コストを抑えられることもあります。
また、自分が暮らしている住宅にリノベーションを加えると、資産価値が下がりにくくなる効果が得られます。

希望する立地の住宅が手に入る

利便性が高い住宅地は人気があり、住宅建築を希望しても空いている土地が見つからないことがあります。
新築が難しい立地でも、中古住宅なら取り扱いがある可能性があります。
中古住宅購入と同時にリノベーションをすれば、新築住宅と同じように家族の希望通りの暮らしを形にできます。

リノベーション②

リノベーションのデメリット

リノベーションには、メリットのみでなく次のようなデメリットも存在します。
デメリットも把握しておきましょう。

イメージと異なる仕上がりになる場合がある

リノベーションは現在の住まいを大幅に変更する工事であるため、リノベーション後の光景が想像しにくいというデメリットが存在します。
結果的に「思っていたイメージと違っていた」「実際暮らしてみると使いにくさを感じた」などの問題が起こる可能性が考えられます。
リノベーションの計画は十分に検討する必要があります。

工期が長い・工事費用が高い

リノベーションは大規模改修であるため、工事のための期間が長く必要なコストも高くなります。
さらに、現在暮らしている住宅をリノベーションする場合には、一度別の住まいに借り暮らしをすることになります。
リノベーション費用以外にも多くの労力とコストがかかることを把握しておく必要があります。

リフォーム①

リフォームのメリット

次に、リフォームのメリットを説明します。
リフォームのメリットには、リノベーションのデメリットをカバーできる内容が多いです。

リノベーションよりも工期が短くコストも下がる

リフォーム工事では問題のある箇所のみが対象になるため、短期間かつ低コストで工事が完了します。
工事内容次第では数時間でリフォームが終わることもあります。

完成後の状態がイメージしやすい

リフォーム工事で実施されるのは一部の設備の入れ替えや修繕です。
完成後の状態をイメージしやすいことから、想定外の仕上がりになる心配はありません。

リフォーム②

リフォームのデメリット

リフォームのデメリットをまとめました。
リノベーションのデメリットと比較して、どちらの工事を選択するべきか考えてみてください。

間取りの変更など大規模なデザイン変更は難しい

リフォームは大規模改修ではないため、間取りの変更や住宅全体のデザイン変更はできません。
住まいを生まれ変わらせるような改修は、小規模改修であるリフォームでは難しいです。

住宅の資産価値や機能面の向上は難しい

リフォームで実施できるのは住まいを新築時の状態に戻すまでの取り組みであり、これまで以上の付加価値をつけることは困難です。
そのため、住宅の資産価値や機能面の向上にはあまりつながりません。

リフォーム後短期間でメンテナンスが必要になる場合もある

リフォームでは経年劣化が目立つ住宅の一部分のみを改修するため、リフォーム完了後にその他の箇所のメンテナンスが必要になります。
大規模改修ではない分、定期的にリフォームを実施することになります。
結果的に、リフォームなら一時的な支出は抑えられるものの、改修にかかる総額費用がリノベーションよりも高くつく可能性もあります。

リフォームとリノベーションの注意点

リフォームとリノベーションには、それぞれ別のメリットデメリットがあります。
自分と家族に適した工事は何か理解した上で、適切な選択をすることが重要です。
ここでは、リフォーム・リノベーションどちらにも共通する住まいの改修時に知っておくべき注意点をまとめました。

想定よりも費用がかかる可能性が考えられる

住まいの改修工事は新築工事と異なり、工事が進む過程で想定外の問題が見つかる可能性があります。
例えば、壁や床を取り除いた後にシロアリ被害が見つかる・配管の腐食が見つかる場合も考えられます。

また、リフォームやリノベーション想定外の補修工事に対するコストアップや工期が延長する可能性もあります。
リフォーム業者に、想定外の問題が見つかった時の対応を確認しておくことをおすすめします。

住宅ローンよりもローンの金利が高くなる

リフォームローンは住宅ローンと比較して金利が高くなります。
具体的には、住宅ローンの金利が0.5%〜2.0%程度であるのに対して、リフォームローンの金利は2.0〜4.0%程度となります。

施主様が支払うリフォーム費用は金利に大きく左右されます。
数%でも金利が低い金融機関を探したり、リフォーム費用を含めた住宅ローンの借り換えを検討することも重要です。

また、リノベーションを前提として中古住宅を購入する場合には、リフォーム一体型ローンを活用するという手段もあります。
リフォーム一体型ローンでは、住宅ローンと同水準の金利・返済期間で融資を受けることができます。

リフォーム一体型ローンについての情報は、こちらの記事を参考にしてください。

住み替えが必要な場合は二重の住宅費が必要

住まいの改修では工事と家族の暮らしが両立できず、改修中の住宅とは別の場所に住まいを借りて仮住まいをすることもあります。
その際、工事期間が長くなるほど二重の住宅費負担が重くなります。

さらに引越しの費用や労力も考える必要があります。
通勤通学の便を考えると、選択可能な仮住まい先も限られてきます。

まとめ

リフォームとリノベーションは同じような意味で使われることもありますが、実際には明確な違いが存在します。
リフォームは経年劣化した住まいを新築の状態に戻すための工事であり、リノベーションは今ある住まいに新しい価値を加える工事です。
自分と家族に適した改修はどちらであるかを考え、それぞれのメリットとデメリットを理解した上で最適な選択ができるようにしましょう。

また、住まいを改修する際には、予算とスケジュールに余裕を持つことが大切です。
十分な計画を立てて、理想的な住宅に合った修繕を行いましょう。

山根木材では「永く住み継がれる家づくり」を目指し、これまでに累積1万件を超える施工を手掛けてきました。
私たちはお客様の住まいと暮らしに寄り添うライフパートナーとして、ご家族の思いに耳を傾け、ライフステージの変化も見据えた、お客様の暮らしに寄り添ったリフォームプランをご提案します。

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※弊社では、広島県内を施工エリアとさせていただいています。

この記事を書いた人
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山根木材メディア編集部

ヤマネホールディングス株式会社マーケティング課が、住まいの検討やより良い暮らしに向けたお役立ち情報などを発信しています。

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