リフォーム一体型ローンとは?メリット・デメリットや各ローンの特徴

  • 作成日:2023/11/15
  • 更新日:2024/09/10
  • 編集者:山根木材メディア編集部
リフォーム一体型ローンとは?メリット・デメリットや各ローンの特徴

リフォームや住宅購入には多くの資金が必要なため、大半のご家庭では何らかのローンを活用して理想の住まいを手に入れます。
ローンは商品ごとに金利が異なることから、より金利が低いローンを選択した方が、総支払額を抑えられます。

リフォームをする予定で中古住宅を購入する方は、リフォーム一体型ローンの活用をおすすめします。
今回の記事では、リフォーム一体型ローンについての基本知識とメリットデメリットや、その他のローンとの違いを比較しました。

リノベーションに最適なリフォーム一体型ローンについて

リフォーム一体型ローン(リノベーション一体型ローン)は、中古住宅の購入資金とリフォームに必要な資金をまとめて借り入れられるローンです。
住宅購入のための借り入れである住宅ローンと、リフォームを目的とした借り入れであるリフォームローンを組み合わせたものです。

リフォームを前提として中古住宅を購入する際にリフォーム一体型ローンを活用すれば、住宅ローンとリフォームローンの2種類のローンを組まずに済みます。
さらに、住宅ローンと比較してリフォームローンは金利が高くなる傾向がありますが、リフォーム一体型ローンは住宅ローンと同水準の低金利が設定されています。

リフォーム一体型ローンと他のローンを徹底比較

ここでは、リフォーム一体型ローン・住宅ローン・リフォームローンの違いを一覧にしました。
こちらを確認すれば、リフォーム一体型ローンが住宅ローンとリフォームローンを併用するよりもお得であることが分かります。

住宅ローン リフォームローン リフォーム一体型ローン
金利 約0.5〜2% 約1〜4% 約0.5〜2%
返済期間 〜35年 10〜25年前後 〜35年
担保(例外あり) 必要 不要 必要
用途 住宅建築または購入費用 リフォーム費用 住宅購入とリフォーム費用

さらにリフォーム一体型ローンなら、住宅ローンとリフォームローンの2種類のローンを組むよりも、支払いや契約の管理の手間も省けます。

リフォーム一体型ローンを扱う金融機関が見つけにくい

リフォーム一体型ローンは、中古住宅の購入と同時にリフォームをする方に適したローンですが、住宅ローンのように多くの金融機関で取り扱われているわけではありません。

そのため、自分に適した商品が見つからない可能性もあります。

リフォーム部屋①

リフォーム一体型ローンを使うメリットとは

リフォーム一体型ローンを活用するメリットには、次のようなものがあります。
自分に適したローンを探している方は、ぜひ参考にしてください。

リフォーム一体型ローンの金利はリフォームローンより低い

住宅購入やリフォームには数千万円の費用がかかるため、金利が低くなれば総支払額が大きく変わります。
リフォーム一体型ローンはリフォームローンよりも金利が数%低く、住宅ローンと同水準の金利で資金が借りられます。
つまり、リフォームローンよりも住宅購入とリフォームにかかるコストを減らせるということです。

住宅ローンと同程度の長期借り入れが可能

一般的なリフォームローンは住宅ローンと比較して返済期間が短く設定されています。
しかし、リフォーム一体型ローンは、住宅ローンと同じく35年など長期的な返済期間が選択可能です。
返済期間が長くなれば、月々の返済額を抑えられます。

ローン契約が1回で済むため経費を削減する

ローン契約には事務手数料や仲介手数料などさまざまな費用が発生します。
そのため、契約するローンの数が多ければ余計なコストも増えてしまいます。
また、住まいに関係するローンの他に、車のローン・教育ローンなどの返済がある方は複数のローンを管理する手間も省けるでしょう。

リフォーム一体型ローンを使うデメリットとは

リフォーム一体型ローンの活用にはメリットが多いものの、いくつかのデメリットも存在します。
メリットとデメリットを比較して、自分に適したローンを見つけましょう。

取り扱いがある金融機関が限られる

今では大半の金融機関が住宅ローンを扱っていますが、リフォーム一体型ローンが選択可能な金融機関はさほど多くありません。
自分が普段使用している金融機関や希望する金融機関が使えない可能性もあります。
それでも、リフォーム一体型ローンを扱う金融機関は年々増えています。

工事計画書などの書類をローン審査に提出する必要がある

リフォーム一体型ローン申し込み後の審査では、住宅購入に用意するべき費用とともにリフォームにかかる費用も明らかにする必要があります。
そのため、ローン審査の段階でリフォーム工事の大まかな計画を決める必要があります。
具体的には、ローン申し込みに「工事請負契約書」や「工事見積書」の提出が求められます。

リフォーム部屋②

リフォーム一体型ローンを活用する際の流れ

リフォーム一体型ローンを活用する際には、次のような流れで話が進みます。
リフォーム一体型ローンを使いたい方は、手順を理解しておくとスムーズに利用できます。

①リノベーションの資金計画と物件見学

最初にリフォームと住宅購入に必要な費用を想定し、予算を決めていきます。
合計額のみでなく住宅購入とリフォーム費用の割合も考えておきましょう。
予算の決定には、毎月の支払額と教育費・固定資産税など将来的に増える予定の出費も計算することが重要です。

次に、家族の希望をまとめて中古物件の情報収集を始めます。
不動産会社とリフォーム会社に相談すれば、自分の予算に適した提案をしてもらえます。
複数の不動産会社とリフォーム会社を訪れ、信頼できる業者を探すことをおすすめします。

②住宅購入・リノベーションに必要な費用の見積もりとリフォーム一体型ローンの審査

購入予定の住宅とリフォームの見積もりを受け取ります。
用意するべき費用が見えてきたタイミングで、リフォーム一体型ローンの事前審査を受けましょう。
自分の現在の収入で借り入れ可能な資金を把握し、必要な場合は資金計画を見直すと良いでしょう。

③物件の申し込みと契約・リフォーム会社との契約

人気がある中古物件を第一希望にしている場合は早めに契約を進めるべきですが、リフォーム一体型ローンを組むためには、住宅購入を先にしてからリフォームの話を進めるわけにはいきません。
リフォームプランが実現可能な物件かどうかを十分確認した後に、住宅購入の契約を決めるのが良いでしょう。

特に、中古マンションを購入してリフォームを考えている方は、マンションごとに用意されている管理規約を厳守した工事をする必要があります。
リフォーム一体型ローンを組むためには、物件契約とリフォーム会社の契約を同時期に進めることになります。

④ローンの申し込みと引き渡し

住宅ローンを申し込み、本審査を通過した後に金融機関からローン契約に応じた金額が融資されます。
融資された資金の一部は中古住宅の購入に使われ、住宅の引き渡しが実施されます。

⑤工事開始

中古住宅の引き渡しが完了してから、リフォーム工事が始まります。
融資されたリフォームのための資金は工事中の分割支払い後、リフォーム完了時に全額がリフォーム会社に支払われます。

リフォーム一体型ローンを活用する際の注意点

リフォーム一体型ローンを活用する時には、次のような注意点を知っておく必要があります。
事前に注意点を把握し、スムーズにローン契約が進むようにしてください。

書類の用意のための時間が限られている

リフォーム一体型ローンを借りる時には、見積もりや図面など多くの書類を用意する必要がありますが、提出期限が短い可能性があります。
ローンの審査に時間がかかると、他の人に物件契約を済まされてしまうことも考えられます。
リフォームのみでなくリフォーム一体型ローンの手続きまでサポート可能な業者を活用すれば、スムーズに話が進められます。

必ずしも審査が通るとは限らない

リフォーム一体型ローンに限らず、ローン審査の結果は人によって変わります。
特に個人事業主の方や収入が安定していない方はローン審査に通りにくく、長期ローンが組みにくい場合があります。
リフォーム一体型ローンで融資を受ける金額は、住宅ローンまたはリフォームローンよりも高額になるため、より審査のハードルが上がる可能性があります。

まとめ

住宅購入やリフォームには高額な費用が必要であり、ローンの活用が欠かせません。
リフォーム一体型ローンは、中古住宅を購入してリフォームをしようと考えている方に最適なローンです。

中古住宅購入の住宅ローンとリフォームローンの2種類を借り入れるよりも、金利を低く抑えられるのみでなく借り入れ可能な期間も長くなります。
リフォームを前提として中古住宅の購入を考えているのなら、どのローンが自分に最適であるか考えてみてください。

山根木材では「永く住み継がれる家づくり」を目指し、これまでに累積1万件を超える施工を手掛けてきました。
私たちはお客様の住まいと暮らしに寄り添うライフパートナーとして、ご家族の思いに耳を傾け、ライフステージの変化も見据えた、お客様の暮らしに寄り添ったリフォームプランをご提案します。

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※弊社では、広島県内を施工エリアとさせていただいています。

この記事を書いた人
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山根木材メディア編集部

ヤマネホールディングス株式会社マーケティング課が、住まいの検討やより良い暮らしに向けたお役立ち情報などを発信しています。

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