マイホームを建築する際に、どのようなスタイルの建物にするかによって、その後のライフスタイルも大きく変わってきます。
日本は多種多様な建築様式の住宅が存在する国であり、住宅のテイスト選びの選択肢が多いと言えるでしょう。
ここでは、外国風の住宅の中でもおしゃれな外観で人気が高いカントリーテイストの住宅についてまとめました。
カントリーテイストな家に興味があるのであれば、ぜひ参考にしてください。
カントリーテイストとは？
カントリーテイストは住宅に限らずファッションなどにも用いられる言葉です。
しかし「そもそもカントリーとはどういう意味なのか？」と考える方もいるでしょう。
住宅で使用されるカントリーテイストとは、英語の「country＝田舎の」という意味で用いられています。
つまり、カントリーテイストの住宅とは「田舎風の住宅」と言えます。
カントリーテイストな家なら、懐かしさを感じるようなほっとする空間で生活が送れます。
カントリーテイストには、フレンチカントリー・ブリティッシュカントリー・アメリカンカントリーの3種類が存在します。
フレンチカントリー
日本でも人気があるカントリーテイストが、フレンチカントリースタイルの住宅です。
別名「プロヴァンススタイル」とも呼ばれています。
プロヴァンスとはフランスの南東部の地方を指しています。
プロヴァンス地方は地中海に面しているため夏は日差しが強く乾燥していて暑いのが特徴です。
この地域に建つ住宅は、ホワイトやベージュなどの明るい塗り壁と、オレンジなどの暖色系のフランス瓦屋根が用いられています。
ブリティッシュカントリー
イギリスの住宅をモチーフとしたカントリーテイストが、ブリティッシュカントリースタイルです。
イギリスでは建てた家を何世代にも渡って住み継いでいくため、流行に左右されない伝統的なスタイルの住宅が多く、カラーもブラウンやグレー、赤レンガ色といった重厚かつ落ち着きのある色合いが好まれます。
漆喰壁に三角屋根、煙突といった造りが特徴的で、レンガ造り以外に石造りの住宅もあります。
アメリカンカントリー
アメリカには、さまざまな建築スタイルがあります。
オーソドックスなアメリカンカントリースタイルの住宅は、三角屋根や平たく長い板状の外壁材を一枚ずつ重ね張りして仕上げた外壁が特徴的です。
外壁のカラーはホワイトやライトブルーなどの爽やかな印象に仕上げます。
カントリーテイストな家の魅力
ここでは、カントリーテイストな家の魅力についてまとめました。
温かみがあり落ち着ける
カントリーテイストの住宅は、懐かしさと温かみが感じられます。
内装にも木材やレンガ、石といった自然素材がふんだんに使用されるため、素材そのものから感じる優しさのみでなく、まるで大自然に包まれて暮らしている気持ちになれるでしょう。
絵本や映画の世界のような雰囲気が楽しめる
カントリーテイストな住宅では、絵本や外国の映画の中にいるような雰囲気が楽しめます。
外国で暮らしたいと考えていた方や、外国の雰囲気に憧れがある方にはカントリーテイストが適していると言えます。
住まいの経年劣化で味わいが増す
一般的に、外国の住宅は日本と異なり、家主が日頃から住宅の修理や修繕を行いながら暮らしています。
カントリーテイスト住宅であれば、住まいの経年劣化も一つの味わいと捉え、家族で手を加えながら住宅とともに年月を刻めるでしょう。
壁材や床材に使用される木材の種類によっては、時間の経過により色合いが変わっていき、味わいが増す場合もあります。
ハンドメイド雑貨やDIYとの相性が良い
カントリーテイスト住宅は、ハンドメイド雑貨やDIYとの相性が良いです。
手を加えたり装飾したりするほど、オリジナリティ溢れる家族の空間が出来上がっていくと考えてください。
シンプルなテイストの住宅では、飾る雑貨にも気を使うものですが、カントリーテイストな家では自由に住まいをデコレーションできます。
カントリーテイストな内装は素材選びがポイント
カントリーテイスト住宅の内装には特徴的ないくつかのポイントがあります。
ここでは、主な内装のポイントについてまとめました。
無垢のフローリング
カントリーテイストを演出するために大切なポイントの一つが床材の選定です。
床材には木が使用されることが多いです。
おしゃれで温かみのある雰囲気に仕上げるのであれば、人工的な合板材ではなく、無垢のフローリングを選択してください。
無垢材は自然木をそのまま使用しているため、経年とともに色に深みが出ます。
木目が楽しめる天井
一般的な住宅の天井は壁紙仕上げが多いですが、よりカントリーテイストを演出したい場合は木目天井や板張り天井に仕上げるという方法もあります。
床と共に天井も内装の多くの割合を占めるため、天井の仕上げに木目を選ぶことで、雰囲気が一層カントリーテイストになります。
アクセントになるタイルやレンガ
壁の一部・洗面台・キッチンの一部などに、タイルやレンガの材料を使用すると、カントリーテイストな雰囲気のアクセントになります。
また、差し色を加えておしゃれに仕上げても良いでしょう。
カントリーテイストな住まいの外観
カントリーテイスト住宅を大きく左右する要素は、外観と内装です。
ここでは、外観を決めていく上でのポイントを説明します。
温かみのあるカラーを考える
屋根と外壁の色合いは住宅の外観の印象を左右します。
フレンチカントリー・ブリティッシュカントリー・アメリカンカントリーのそれぞれに代表的なカラーがあるため、希望するカントリースタイルに応じたカラーを選んでください。
どのテイストの場合も、温かみのあるカラーを選択しましょう。
装飾のある窓を導入する
カントリーテイスト住宅の外観の特徴の一つに、窓の造りがあります。
通常の住宅のようなシンプルな窓とは違い、木目を楽しむ窓枠や上げ下げ窓・丸窓などを設置すれば、よりカントリーテイストを強調できます。
三角屋根で可愛らしさを演出
カントリースタイル住宅の屋根には三角屋根が似合います。
三角屋根は配置の仕方によってモダンな雰囲気にも可愛い雰囲気にもなるのです。
三角屋根の勾配をきつくすればより絵本の世界のような可愛らしさを演出できます。
失敗実例をもとにしたカントリースタイル住宅を建築する際の注意点
カントリーテイスト住宅を建てる際に知っておくべき注意点をまとめました。
素材にこだわり過ぎると建築コストが高くなる
カントリーテイスト住宅を建築する際に失敗しやすいポイントに「素材への過剰なこだわり」があります。
カントリーテイストは外国産の建材を活用する場合が多く、輸入コストが嵩みます。
日本国内で調達できる建材も導入しなければ、住宅の建築費用が跳ね上がってしまいます。
どうしてもこだわりがあるという方は、海外産の建材を使用する箇所を限定的にするなどの対策を考えると良いでしょう。
取り入れた素材のアフターメンテナンスや必要な手入れを理解しておく
海外の建材などを使用した時には、アフターメンテナンスにも気を配る必要があります。
大半の住宅はその土地に適した建材で建築されるものであるため、海外の建材を使用した場合は、アフターメンテナンスの手間が増える可能性があります。
住まいの雰囲気を壊さない家具を選ぶ
カントリーテイスト住宅は外観や内装だけでなく、家の中に配置する家具なども含めたトータルコーディネートが必要です。
現代的な家具を組み合わせると、チグハグな印象になる可能性があるので、家具選びの際には、家のテイストを意識しましょう。
カントリーテイストな家がぴったりの家族とは？
カントリーテイストが似合う家族は、次のような特徴があります。
- DIYやハンドメイドが好き
- 懐かしく落ち着いた雰囲気の中で暮らしたい
- 外国の暮らしや絵本の世界に憧れがある
- 温かみのある空間で過ごしたいと考えている
- 経年劣化も楽しめるマイホームを建築したい方
まとめ
カントリーテイストな家は、絵本や映画の世界のような懐かしさと温かみを感じる住まいです。
ハンドメイドやDIYとの相性が良く、住まいを季節ごとに模様替えしたい方や家族で手を加えながら暮らしたいと考えている家族に最適でしょう。
カントリーテイスト住宅が、家族の理想の住まいになるかどうか、ぜひ考えてみてください。
その他の建築スタイルについては、こちらをご覧ください。
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