ナチュラルモダンな住まいは明るく開放的でおしゃれな印象です。
比較的多くの方に好まれやすい現代的なデザインだと言えるでしょう。
今回の記事では、ナチュラルモダンな住宅を建築したいと考えている方に向けて、ナチュラルモダンテイストの特徴やメリットと、建築前に知っておくべきポイントをまとめました。
マイホーム建築を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
ナチュラルモダンとは?
「モダン」には「現代的」という意味があります。
そのため、ナチュラルモダンは文字通り現代的かつナチュラルな住まいを指しています。
具体的には、無機質で洗練されたシャープな雰囲気の中に、ナチュラルカラーや自然素材を加えた住宅スタイルだと考えて良いでしょう。
ナチュラルモダンテイストのインテリアは、装飾を抑えて家具も最低限に留め、すっきりとした印象に仕上げます。
ナチュラルモダンな家の魅力
ナチュラルモダンな家には、次のような魅力があります。
家族が求めるマイホームに最適なテイストであるか考えてみてください。
自然の温もりを感じられる
ナチュラルモダンな住まいは自然素材を積極的に活用しており、現代的な住まいでありながら自然の温もりが感じられる空間に仕上げます。
そのため家族は家の中で木の温もりや香りに囲まれ、リラックスした時間が過ごせるでしょう。
ナチュラルモダンテイストは洗練されたインテリアを好むものの、温かみも加えたいと感じている方に最適だと言えます。
自然素材が使用されており健康的
化学物質を控えて自然素材を多く活用することで、シックハウス症候群を含む健康面の心配を軽減できるでしょう。
特に小さなお子様やお年寄りのいるご家庭では、自然素材の使用をおすすめします。
開放感があり明るい
スタイリッシュかつシンプルな雰囲気であるナチュラルモダンな家は、住まい全体がすっきりとして開放的な印象になります。
同じ面積の住宅でも、シンプルな住まいの方が広く感じられるでしょう。
飽きのこないデザイン
ナチュラルモダンは一時的な流行ではなく、長年愛されているテイストです。
住宅は建築後何十年も暮らすものであり、飽きのこないデザインを選ぶべきでしょう。
また、さまざまなアレンジが加えやすいことから、インテリアの幅が広がります。
ナチュラルモダンな家の内装のポイント
ナチュラルモダンな家の内装を考える時には、次の点を意識してください。
内装のプランニングが難しいと感じるのなら、建築士やインテリアコーディネーターに相談しましょう。
室内に収納を十分に用意する
ナチュラルモダンな家はシンプルなほどスタイリッシュな印象に仕上がるため、家具を置き過ぎてはいけません。
建築段階で十分な収納スペースを設けて、追加の収納を設置する必要がない状態にしておきます。
具体的にはリビング収納・家族全員の衣類が収納できる大型クローゼット・十分な容量のキッチン収納・パントリーなどがあれば良いでしょう。
収納が多ければ、物が散らかりにくくなり急な来客時でも慌てずに済みます。
木目とカラーを合わせる
ナチュラルモダンな住宅では木目を魅せるデザインが好まれます。
木目はフローリング・窓枠・室内ドアを同じもので統一してください。
木目・木の色が統一されていれば、部屋全体が整って見えます。
壁紙や天井にもあまりカラーを活用せず、全体的にシンプルな雰囲気に仕上げましょう。
物足りなさを感じるのであれば、家具・ファブリックで差し色やポイントを追加します。
自然光がたっぷり入る間取りを考える
自然の温もりを感じられるナチュラルモダンな住まいと自然光は相性が良く、自然光により室内が清潔かつ明るい印象になります。
特に家族が集まるリビングには大きな窓や天窓を設置し、多くの自然光を取り入れるようにしましょう。
立地の問題で窓からの彩光が困難な場合には、自然光のように住まいを照らせるトップライトを活用してください。
ナチュラルモダンな家の外観のポイント
ナチュラルモダンな家の外観では、次のポイントを考えながらデザインを決めてください。
外観と内装の雰囲気を統一できると良いでしょう。
直線的なデザインを意識する
ナチュラルモダンな住宅は、直線を活用してシンプルかつモダンな印象の外観に仕上げます。
直線は箱型の家との相性が良く、アクセントとして玄関前やベランダに縦格子が用いられることもあります。
屋根の形は片流れまたは切妻屋根
屋根の形状にはさまざまなものがあります。
ナチュラルモダンな住宅にはシンプルさを強調する目的で、片流れ屋根・切妻屋根・陸屋根が好まれます。
木目を加えてナチュラル感を演出する
部分的に木目を加えて、外観でもナチュラル感を演出するという手段もあります。
特に玄関ドアは簡単に木目が取り入れやすい部分です。
その他にも、インナーバルコニーの内部・屋根の裏側など、あえてよく見なければ分かりにくい部分に木目を入れても良いでしょう。
ベーシックな色を活用する
洗練された雰囲気を演出するためにも、外観には余計な色を加えず白・黒・ベージュ・ブラウンなどのシンプルなベーシックカラーを選択してください。
特に外観のポイントとして木目を入れる時には、外壁はシンプルであるほど木目が引き立ちます。
失敗実例から学ぶナチュラルモダンな住宅を建築する際の注意点
ナチュラルモダンな住宅を建築したいと考えているのなら、次のような注意点も把握しておきましょう。
自然素材を追及するとコストが上がる
自然素材はナチュラルモダンな住まいに適していますが、通常の建材よりも高価なために建築コストが上がる原因になります。
自然素材を活用する箇所には優先順位をつけ、建築コストを予算内に抑えられるようにしましょう。
現在では、自然素材のように見える建材も数多く流通しています。
選択する素材によっては変形や変色がある
適切なメンテナンスをせずに自然素材を長期間使用すると、経年劣化によりひび割れ・変形・変色が起こる場合があります。
自然素材を住まいに導入する際には、必要なメンテナンスの方法と頻度を確認しておきましょう。
正しい方法で手入れをすれば、長く美しい状態が保てます。
家具とのバランスも考える
ナチュラルモダンなテイストに合わせた家具を考えるためには、建築段階で家具選びも同時に進めると良いでしょう。
家具と住まいのバランスを取るために自然の素材が使用された家具を選択し、カラーや色味も合わせてください。
また、家具の数は可能な限り少なくし、シンプルな内装を邪魔しないようにします。
ナチュラルモダンな家がぴったりの家族とは?
次のような考えのご家族には、ナチュラルモダンな家をおすすめします。
- 流行に左右されないテイストの住まいを建築したい
- 現代的な雰囲気が好きであるものの家ではリラックスしたい
- 自然素材が好きで温かい空間を作りたい
- 家具を極力少なくしたシンプルな暮らしがしたい
家族の希望をまとめて、ナチュラルモダンな住宅がマイホームに適しているかどうか考えてみてください。
まとめ
ナチュラルモダンな住宅は、現代的な雰囲気に自然の温かみ・優しさを加えます。
自然素材を積極的に活用するため、健康的かつリラックスできる暮らしが形になるでしょう。
ナチュラルモダンテイストの内装では、シンプルさを意識して家具を最小限に減らし、インテリアの色味や雰囲気を統一してください。
ナチュラルモダンな家は流行に左右されない存在であり、飽きを感じる心配もありません。
その他の建築スタイルについては、こちをご覧ください。
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