子供部屋の間取りを考えるときには、成長に合わせて柔軟に対応できる機能性や、自分で片付けやすい収納スペースの設置など、押さえておきたいポイントがいくつかあります。
そこで今回の記事では、子供部屋の間取りで意識したい点や、広さ別のレイアウトを解説します。
また、山根木材がこれまでに手掛けた、ご家族の理想を体現した子供部屋の実例集もまとめました。
注文住宅の家づくりやリフォームで子供部屋の間取りを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
子供部屋はいつから必要になる?
子供部屋について考えるとき、まずいつから必要になるのかは気になるところですよね。
子供部屋を使い始めるタイミングは、ご家庭によって異なります。
小学校に上がった頃から、お子さんが個室で寝るようになる場合や、小学校高学年になってから「自分のスペースがほしいと」言い始めるケースなど、さまざまです。
家を建てることを考えるご家庭は、まだお子さんが小さい場合が多く、すぐに個室が必要なわけではありません。
とはいえ、お子さんが個室をほしいと言い始めた頃には用意してあげられるよう、家づくりの段階で計画しておくことが大切です。
子供部屋のプランを考えるときは、いつからいつまで使うのかなど、将来をイメージして、可変性のある間取りにすることをおすすめします。
子供部屋の間取りを考える際のポイント
子供部屋の間取りを考える際に押さえておきたいポイントは、以下の通りです。
- 家族との関わり方を考える
- 年齢に合わせて柔軟に使える部屋にする
- 空間を立体的に活用する
- 自分で片付けられるよう工夫する
- 長く使える可変性のある家具を選ぶ
子供部屋を計画する場合、お子さんの成長に合わせて、柔軟に対応できるかどうか意識することが大切です。
将来、間取りで後悔しないよう、ここで解説する5つのポイントを理解しておきましょう。
家族との関わり方を考える
子供部屋の間取りを計画する際には、まずご家族がお子さんとどのように関わっていきたいのかについて考えてみてください。
「子供が小さい間は、なるべく家族一緒に過ごしたい」という場合は、子供部屋をコンパクトにして、その分リビングを広くとる方法があります。
リビングにカウンターを設けて、スタディコーナーにするといった工夫も可能です。
あるいはリビングにロフトを設け、ロフト部分を子供用のスペースにするのもおすすめです。秘密基地のような雰囲気なので、喜んでくれるお子さんも多いでしょう。
ご家族にとっては、常にお子さんの気配を感じられるため、安心できるというメリットがあります。
ただしロフトは夏に熱がこもりやすいので、エアコンを設置するなどの暑さ対策をしておきましょう。
年齢に合わせて柔軟に使える部屋にする
子供部屋の間取りは、成長に合わせて柔軟に対応できるようにしておくことも、意識したいポイントです。
最初から個室を用意しても、小さいうちは両親と一緒に寝る場合も多く、作ってから何年も使わない部屋になってしまう可能性があります。
とはいえ、お子さんが成長すれば、自分だけの空間が必要な場面も増えるでしょう。
年齢に合わせて使える工夫として、最初は部屋を区切らず、のびのびと遊べる空間にし、後から収納家具や壁で境界線を作る方法があります。
間取りを計画する際に、将来壁を入れられるように補強したり、扉を2つ付けたりといった準備をしておくと、柔軟に対応することが可能です。
空間を立体的に活用する
子供部屋に平面の面積を広くとれない場合は、立体的に活用することを考えてみてください。
コンパクトな子供部屋に、ロフトを作るのも一つの方法です。空間を上と下に分けられるため、子供部屋を有効に使えます。
ただし、ロフトは収納空間としても使えて便利な一方で、掃除機を運びにくかったり天井が低かったりして、掃除がしにくいデメリットもあります。
そのため、間取りを計画する段階で、どのように掃除するか考えておくことも大切です。
ロフトを作る以外には、2段ベッドにする、ベッド下に収納を設けるといった方法もあります。
自分で片付けられるよう工夫する
お子さんが自分で片付けられるよう、整理整頓しやすい部屋にすることも重要です。
小さい頃から片付けの習慣が身に付けば、大人になってからも自然に整理整頓できる可能性が高くなるのではないでしょうか。
具体的には、物を整理しやすいクローゼットの設置を検討することをおすすめします。
扉のないオープンタイプのクローゼットなら、開け閉めの手間が省けるため、片付けのハードルが下がります。
オープンタイプのクローゼットにロールスクリーンをつけておくと、お子さんが成長してお友だちが遊びに来た時には目隠しもできます。
また、小さい頃はおもちゃ、成長したら教科書類など、お子さんの年齢に合わせて収納できる可動棚もあると便利です。
長く使える可変性のある家具を選ぶ
子供部屋の間取りを計画する際には、どこにどのような家具を置くかも考えておくと、無駄な費用や労力を省けます。
子供用だからといって、成長するたびに家具を買い替えるとなると、出費が増えるのはもちろん、処分にも手間が掛かります。
身長に合わせて棚や椅子の高さを変えられる、可変性のある家具を選べば、何度も買い替える必要がないため効率的です。
2人以上のきょうだいで使う際のポイント
2人以上のきょうだいで子供部屋を共有する場合、特に意識しておきたいポイントは以下の2つです。
- それぞれが集中できるスペースを分ける
- 男の子と女の子のきょうだいの場合は仕切りをつける
どこにベッドを置くか、部屋をどこで仕切るかなどを事前にハウスメーカーに相談して計画すると、効率的に家づくりを進められます。
それぞれが集中できるスペースを分ける
きょうだいで1つの子供部屋を共有する場合は、仕切りや収納家具などで、それぞれのスペースを分けましょう。
そうすることで、お子さんが成長しても、お互い快適に過ごせるはずです。
家族であっても性格や考え方は異なります。部屋での過ごし方もさまざまなので、ずっとお互いが見える空間にいると、ストレスになる可能性もあります。
特に配慮したいのは、勉強するときのことです。
お互いが集中できるよう、それぞれのスペースを分ける必要があります。
小学校時代は机を並べていても、成長したら勉強机を離すのが基本です。
たとえば、お互いが視界に入らない壁向きに机を置いたり、2段ベッドで区切って両サイドに勉強机を配置したりする方法があります。
上がベッド・下が勉強スペースとして使えるシステム家具を、それぞれに用意しても良いでしょう。
男の子と女の子のきょうだいの場合は仕切りをつける
異性のきょうだいの場合、思春期になると体に変化があるため、それぞれにプライベートな空間を作る必要があります。
部屋を分けられない場合でも、パーテーションやカーテン、収納家具などを使って空間を区切りましょう。可動式の間仕切りや壁で区切ることも可能です。
将来、きょうだいで1つの部屋を分けて使う場合は、エアコンや窓が中途半端な位置にこないように、家づくりの段階から配慮しておきましょう。
【広さ別】子供部屋におすすめのレイアウト
お子さんの成長に合わせて、できるだけ快適に過ごせる子供部屋を用意してあげたいですよね。
そこで、子供部屋におすすめのレイアウトを、4畳半・6畳・8畳以上の広さ別にご紹介します。
部屋の間取りを考えるときや、家具の配置をイメージするときの参考にしてください。
4畳半:ロフトや造作家具で空間を有効利用
4畳半は、お子さんが小さい頃であれば十分な広さといえます。
子供用のベッドや、おもちゃを入れる収納家具を置く程度なら、遊ぶためのスペースも確保できるでしょう。
また、4畳半の部屋はコンパクトな分、工夫次第で片付けやすい空間を作ることも可能です。
ただし、お子さんが成長すると手狭になるため、ベッドや勉強机、収納家具をどう配置するかをしっかり考えておく必要があります。
たとえば、家づくりの段階で、造作机やロフトを設置しておけば、空間を有効利用することができます。
将来的にはベッド下に収納をつけると、よりスペースを確保できるでしょう。
6畳:家具を置いても余裕のある広さ
6畳の子供部屋なら、ベッドや勉強机、収納、ソファといった家具も無理なく配置できます。
大人が使う一般的な個室の広さなので、子供が成長しても余裕を持ったレイアウトが可能です。
お子さんがある程度大きくなって、自分の好みがはっきりしてきた際にも、家具の配置に多少自由がきくため、模様替えも自由に楽しめます。
また、お子さんが小さいうちは、きょうだい2人で子供部屋の共有もできるでしょう。
8畳以上:きょうだいで共有するのに最適
8畳以上の場合、1人用の子供部屋としては広いため、複数人のきょうだいで使用するイメージになります。
小さいうちは、のびのび遊べる広いスペースとして使い、個室が必要になったタイミングで仕切りを設けるのがおすすめです。
収納家具やパーテーションで仕切れば、お子さんが巣立った後、広い部屋として使えるメリットもあります。
2部屋に分ける場合には9~12畳あるのが理想的ですが、8畳でもうまく仕切りをつければきょうだいで共有できます。
将来的に部屋を区切る場合は、コンセントやエアコン、照明の位置をよく考えて計画しましょう。
自由に楽しむ! 家族に合った子供部屋の実例集
家族が集まったり、ゲストを招いたりするリビングなどの共用空間とは違い、子供部屋などの個室は使う人に合わせて自由に空間づくりを楽しめます。
ここでは、山根木材が手掛けた、ご家族の個性があふれる子供部屋の実例を5つご紹介します。
理想の空間をイメージするときの参考にしてください。
アクセントクロスで個性を演出
全体的にシンプルな間取りの子供部屋は、壁の一部にアクセントクロスを取り入れると個性を演出できます。
壁紙の色や柄によって、雰囲気が大きく変わります。ある程度成長したお子さんなら、自分好みのデザインを選ぶことで、愛着のある部屋に仕上がるでしょう。
色や柄に飽きがくることが心配であれば、クローゼットなど、収納の中にアクセントクロスを使うのもおすすめです。
襖の黒板で思い切りお絵描き
「子供には自宅で、のびのびと遊んでほしい」と思うご両親は多いですよね。
こちらのご家庭では、襖を丸ごと黒板にすることで、思い切りお絵描きを楽しめる空間に仕上げました。
メニューを書いてお店屋さんごっこをしたり、成長したら勉強するときに使ったり。アイデア次第でさまざまな使い方ができます。
ボルダリングでアクティブに
体を動かすことが好きなお子さんの場合、子供部屋の壁にホールドを構造用合板で固定して、ボルダリングができるようにすれば、体力を発散できます。
注文住宅ならではの遊び心あふれる子供部屋になりますね。
壁の一部にバスケットボールのゴールを設置しても良いでしょう。天候が悪く外で遊べないときも、自宅にいながら体を動かして楽しめます。
屋根裏を生かした秘密基地
屋根裏に設けたスペースは、秘密基地のような雰囲気を楽しめるのが魅力です。
きょうだいのプレイルームとして、おもちゃを広げてもリビングが散らからないので、来客時に慌てて片付ける必要がありません。
「子供にはいつでも思い切り遊んでほしい」というご家族に、おすすめのアイデアです。
造作机を設置すれば、仕事や勉強スペースとしても使えます。
和室や畳スペースを子供部屋にアレンジ
畳には、お子さんが裸足で遊びやすく、快適に過ごせるメリットがあります。
リビングの一角に小上がりの畳スペースを作る方法なら、現代の暮らしにもなじみます。
畳スペースに机を置いてお絵かきコーナーにしたり、おもちゃ用の収納棚を設置したりして、子供部屋のようにアレンジしてみてください。
お子さんの居場所ができるのはもちろん、家族の目が届きやすいため安心です。
ポイントを押さえて後悔しない子供部屋の間取りを考えよう
お子さんの成長に合わせて柔軟に対応できる間取りや家具を選ぶなど、ポイントを押さえておけば、後悔しない子供部屋が作れます。
将来も見据えて計画することで、長い間、愛着をもって過ごせる住まいが手に入るでしょう。
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