リビングリフォームを成功させるポイントは?費用相場や注意点を解説

  • 作成日:2023/12/25
  • 更新日:2024/03/08
  • 編集者:山根木材メディア編集部
リビングリフォームを成功させるポイントは?費用相場や注意点を解説

リビングは家族が集まる大切な空間かつ、友人や親戚をもてなすスペースでもあります。
そのため、リビングが汚れている・散らかっている状態は避けるべきだと言えるでしょう。

リビングの経年劣化が気になる時や、リビングが使いにくい・リビングの印象を変えたいと考えている方は、リビングリフォームを検討すると良いでしょう。
住まいの中心であるリビングをリフォームすれば、マイホームの雰囲気を大きく変えることができます。

今回の記事では、リビングのリフォームに必要な費用の相場やリフォームの種類についてまとめました。

リビングリフォームの種類と費用相場

リビングのリフォームにはさまざまな選択肢があります。
リフォームに必要な費用の相場は以下を参考にしてください。

リフォーム内容 費用相場 工期の目安
クロスの貼り替え 5〜10万円 1〜4日
間仕切りの設置 8〜25万円 1〜6日
フローリングの張り替え 10〜20万円 2〜5日
リビングの拡張 40〜90万円 4〜8日
床暖房の設置 70〜110万円 2〜4日

リビングのリフォームでは多くの方が複数のリフォームを同時に実施します。
リフォーム前の状態やリフォームの広さによって必要なコストが大きく変わります。

50万円未満でできるリビングリフォーム

リビングリフォーム①

50万円未満でできるリビングリフォームには壁紙・床材の張り替えがあります。
どちらのリフォームもリビングの広さや選択する壁紙・床材で費用が異なるものの、間取り変更を含む大規模なリフォームと比較して、手頃な価格に抑えることができます。

壁紙の貼り替え

壁紙は一般的なビニールクロスであれば1,500~2,500円/1㎡で実施可能であるものの、漆喰や珪藻土などの特殊な素材を壁に施工する場合には5,000円/1㎡まで価格が上がります。
クロスの寿命は5〜10年程度で設定されているため、定期的なリフォームが必要となります。

床材の張り替え

床材の張り替えには、既存のフローリングを剥がして入れ替える「張り替え工法」と、既存のフローリングの上から新しいフローリングを施工する「重ね張り工法」が存在します。

「重ね張り工法」の方がコストや工期が抑えられますが床下の問題に気が付きにくくなることから、床を一新したいと考えているのなら「張り替え工法」を選択することをおすすめします。

床材の張り替えは、張り替えを希望する床材の種類や下地の修繕が必要かどうかでリフォームコストが変わります。

フローリングのリフォームについては、次の記事でより詳しく説明しています。

50〜100万円でできるリビングのリフォーム

リビングリフォーム②

50〜100万円でできるリビングのリフォームには、間仕切りの撤去や床暖房の設置などがあります。
リビングの間取りの変更や基本性能も変えることができます。

間仕切りを撤去してリビングを拡張する

リビングにある間仕切りを撤去してリビング拡張の工事をすれば、リビング横にある和室や洋室とリビングを一体化させる・独立していたキッチンとリビングの間にある間仕切りを撤去するなどの手段で、リビングの面積を広げることができます。

間仕切りの撤去は住宅の耐震性に影響を与える可能性があることから、建築構造に詳しいリフォーム会社に工事を依頼することをおすすめします。
場合によっては、間仕切りの撤去と同時に耐震補強工事を実施する必要があります。

リビングに床暖房を設置する

床暖房があれば、暖房の効果が得にくい足元を直接床から温められます。
床暖房を後付けするリフォームでは床を全て剥がしての工事が必要なため、床暖房の設置面積や種類でリフォームの費用が異なります。
リフォーム内容次第では、床暖房の設置に100万円以上の費用がかかることもあります。

和室を洋室に変更する

和室を洋室に変更するリフォームは30~100万円程度で実施できます。
リフォームでは、畳を剥がした後にフローリングに適した下地を設置する必要があります。
しかし、畳のメンテナンスコストを考えると、洋室にリフォームした方が長期的な支出を減らすことができます。

100万円〜でできるリビングリフォーム

リビングリフォーム③

100万円以上の予算があれば、リビングのデザインや性能を全体的に見直せます。
キッチンやダイニングも含む大幅リフォームや、素材にこだわったリフォームも実現可能となります。

キッチンやダイニングも含む大幅リフォーム

リビングとキッチンやダイニングも含めた大改造リフォームでは、住まいの雰囲気のみでなく性能も大幅に向上させることができます。
背面キッチンをアイランドキッチンに変えたり、独立していたキッチン・ダイニングをリビングと合わせて開放的な空間にしたりすることも可能です。

おしゃれな無垢素材にこだわったリビングのリフォーム

無垢素材をふんだんに使用したリビングでは、オリジナリティあふれる和みの空間が形にできます。
無垢素材独特の自然の香り・柔らかい触り心地を楽しみながら毎日の生活を送ることができます。
特に無垢材のフローリングは滑りにくいため、ペットのいるご家庭におすすめです。

リビングリフォームのポイント

リビングリフォーム④

リビングをリフォームする際には、次のポイントを意識しましょう。

家事動線を把握し必要な収納を用意する

リビングは実用的なものである必要があります。
スムーズに家事を進めるために普段の家事動線を考え、間取りや家具の配置を決めていきましょう。

また、リビングが散らかりやすいと感じているのなら、リビングの収納力の向上も検討すると良いでしょう。
収納を有効活用することで、いつでも整ったリビングが維持できるようになります。

家族の希望と現在のリビングの不満点を明らかにする

リビングをリフォームしても、リビングに対する不満が解決しないのでは意味がありません。
家族と十分話し合い、現段階の問題やリフォームを希望する点をまとめましょう。

例えば、収納が足りないのなら収納を増やす・薄暗さを感じているのなら彩光を増やす・家事が進めにくい場合には家事動線に合わせたリビングを考えると良いでしょう。

リビングリフォームの予算を決めておく

リビングリフォームは実施する内容・リビングの現在の状態・リビングの広さなどの影響を受けて必要な費用が大きく変わります。
初めからリフォームの予算を決め、予算内でできることを考えていきましょう。
希望するリフォームの内容に対して予算が不足しているのなら、リフォームのタイミングの見直しも必要です。

リビングリフォームの失敗実例から学ぶ注意点

リビングリフォームを実施する際には、次の注意点を把握しておきましょう。

耐力壁の位置によっては壁の撤去ができない場合もある

リビングリフォームで間仕切りを撤去し、開放的な空間を作りたいと考えている方は、耐力壁の位置を確認しする必要があります。
耐力壁とは建物の重さ・強風・地震に耐える役割があるため、撤去により住宅の強度が下がる可能性があります。
また、撤去する壁にコンセントが存在する場合は、壁の撤去のみでなく配線工事も必要です。

開放的なリビングを目指す場合は断熱性も考慮するべき

開放的なリビングは魅力的であるものの、リビングが広く大空間になるほど冷暖房効率が下がる可能性があります。
断熱性能の低下により光熱費が上がる・リビングで快適に過ごせなくなるような状態は避けるべきでしょう。
リビングの間取りを変更する時には冷暖房効率も考え、必要であればエアコンの設置位置を変更する・エアコンを増やすことをおすすめします。

リビングリフォーム中の暮らし方を考えておく

リビングの大規模なリフォームは1日では終わらない場合が多いため、仮暮らしを行う必要もあります。
多くのリフォームは数日〜1週間程度で終わるため、近隣のホテルの利用も考えられます。

リビングリフォームの費用を抑えるコツ

リビングリフォーム⑤

リビングのリフォームに必要な費用は、リフォームの内容によって異なるものの、大規模リフォームには非常に多くのコストがかかります。
ここでは、リビングリフォームの費用を抑えるコツをまとめました。

対象となる補助金・助成金がないか確認する

補助金・助成金は国が主体となっているものと地方自治体が実施しているものが存在し、住宅リフォームが対象になる場合もあります。
特に住宅の省エネルギー化やバリアフリー化を前提としたリフォームは、補助金・助成金を受けられる可能性が高くなります。
補助金・助成金を活用すれば、リフォーム費用の負担を減らすことができます。

リフォームの補助金制度「子育てエコホーム支援事業」については、下記を参考にしてください。

介護保険については、こちらの記事でより詳しく説明しています。

火災保険が使えないか確認する

リビングのリフォームの理由が災害である場合には、火災保険が活用できる可能性があります。
火災保険の適用範囲は原状回復までですが、損害箇所を元通りにすることができます。
リビングの性能向上や間取り変更は火災保険の範囲外となるため注意が必要です。

複数の業者に相見積もりを取る・実例や実績を確認する

リフォームに必要なコストは業者ごとに異なります。そのためリフォーム業者を選定する際には複数の業者に依頼して相見積もりを取ることをおすすめします。
コストのみでなく担当者の対応・アフターサポートの内容・これまでの実績などを確認し、信頼できる業者を見つけましょう。

他のリフォームの同時に実施する

リビングのリフォームに限らず、リフォームは一部ずつでなく一度に複数箇所を実施した方が総額費用を抑えられます。
例えばフローリングの張り替えと床暖房の設置リフォームを同時に実施すれば、多くの手間を省くことができます。
水回りのリフォームに関しても同時に実施することをおすすめします。

まとめ

リビングのリフォームは、現段階のリビングの状態・リフォーム内容・リビングの広さなどにより必要な費用が異なります。
家族が希望するリビングのイメージや機能をまとめ、理想のリビングについて考えてみてください。
同時に、リフォーム費用を抑える方法として、利用可能な補助金・助成金制度も調べておきましょう。

山根木材では「永く住み継がれる家づくり」を目指し、これまでに累積1万件を超える施工を手掛けてきました。
私たちはお客様の住まいと暮らしに寄り添うライフパートナーとして、ご家族の思いに耳を傾け、ライフステージの変化も見据えた、お客様の暮らしに寄り添ったリフォームプランをご提案します。

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※弊社では、広島県内を施工エリアとさせていただいています。

この記事を書いた人
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山根木材メディア編集部

ヤマネホールディングス株式会社マーケティング課が、住まいの検討やより良い暮らしに向けたお役立ち情報などを発信しています。

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