ロフトは小さな寝室・物置・子どもの遊び場・勉強部屋・趣味の部屋などさまざまな用途で活用できるスペースです。
さらにロフトがあれば、住まいの空間を立体的に見せられるようになるでしょう。
しかし、ロフトの設置には知っておくべき注意点があります。
今回の記事では、ロフトのリフォームに必要な費用の相場や注意事項のみでなく、ロフトリフォームの施工例もまとめました。
これからロフトのリフォームを考えている方は、ぜひ参考にしてください。
ロフトは何のためにあるのか
そもそもロフトは何のために存在するのでしょうか?まずはロフトの役割やロフトと屋根裏部屋の違いについて説明します。
ロフトの役割
ロフトとは、天井の高さを上げて一つの部屋を二層にした状態を指しています。
ロフトがあれば住まいに存在する空間を有効活用でき、寝室・子どもの遊び場・物置・趣味の空間などに使えます。
特に広さが限られている住まいでは、ロフトの存在が重要になります。
また、一戸建てに限らず賃貸物件にロフトが用意されていることも多く、ロフトの広さやデザインにはさまざまなものがあります。
ロフトと屋根裏部屋の違い
天井スペースを活用する手段として、屋根裏部屋が存在します。
屋根裏部屋は文字通り屋根裏のスペースを使用した小部屋を指しており、ロフトは屋根裏部屋の一種に該当します。
ただし、「屋根裏部屋」と言えば個室タイプを連想する方が多く、主に普段利用することがない家具や道具の物置として活用されるでしょう。
頻繁に出入りする使い方をする方が少ないため、ロフトと比較してデザイン性が劣る場合もあります。
ロフトをリフォームで後付けするために必要な費用
リフォームでロフトを後付けしたい方は、次の費用相場を参考にしてください。
ロフトの設置状態と条件 | 費用相場 |
2階リビングへの4畳のロフト設置 | 45万円程度(はしごや階段の設置に+11万円〜) |
2階リビングへの6畳のロフト設置 | 55万円程度(はしごや階段の設置に+11万円〜) |
ロフトの後付けにかかる費用は、ロフトを設置する予定の場所の状態によって異なります。
ケースバーケースになることが多いため、先に見積もりをとることをおすすめします。
ロフトのデザインやサイズはもちろん、階段の有無もロフトリフォームのコストに影響を与えます。
ロフトを新設する際の注意点
ロフトを新設する際には、次の点に注意してください。ロフトの設置にはいくつかのルールが用意されています。
ロフトの設置ルールはお住まいの地域によって異なる可能性もあるため、事前に確認しておきましょう。
ロフトには面積制限がある
ロフトには面積制限があり、日本の住宅は、届出なしのリフォームで住宅の階数を増やす工事が認められていません。
一定のサイズを超えたロフトは、ロフトではなく1つの階としてカウントする必要が出てきます。
具体的には、ロフトとして認められるロフトのサイズは高さ1.4m以下・床面積は直下の階の半分未満です。
この規定以上のサイズ・高さのロフトは住まいの容積率を変更するリフォームとしての届出をしなければならず、場合によっては工事が認められない可能性があります。
また、ロフトへの固定階段設置を認めていない地方自治体も存在します。
遵守するべきルールの確認または既にルールを把握しているリフォーム業者を選定しましょう。
断熱性や換気に注意する
ロフトは天井の近くに位置するため、日射熱で夏場に温度が上がり過ぎる・積雪により真冬の温度が下がり過ぎる可能性があります。
特にロフトを寝室にする場合は、断熱性や風通しにも注意するべきです。
ロフトを後付けしても、快適に過ごせないような空間では利用用途が限られてしまいます。
さらに冷暖房とロフトの位置関係も調整する必要があります。
はしごの安全性に配慮する
ロフトに用意したはしごの登り降りで家族が怪我をすることがないように、はしごの安全性には十分気を配るべきです。
特に小さなお子様がいる家庭では、ロフトの設置が事故につながる可能性があります。
子どものロフトの扱いに不安を感じるのであれば、ロフトの設置自体を検討し直す必要もあります。
マンションではロフトが新設できないこともある
マンションリフォームではロフトの設置が禁止されている場合があり、リフォームの可否はマンションの規約を確認すると良いでしょう。
また、ロフトの設置には一定の天井高が必要です。
一般的なマンションでは、天井高の問題でロフトが設置できないこともあるでしょう。
ロフトをリフォームで新設するメリット
ロフトをリフォームで後付けするメリットには、次のようなものがあります。
ロフトは収納が不足していると感じる方におすすめのリフォームです。
住まいのスペースを有効活用できる
ロフトがあれば、どの部屋を潰すこともなく新しい居住空間が追加されるため、現在使われていない空間を有効活用できるようになります。
さらに定められているロフトのサイズを遵守すれば増築に当たらないため、固定資産税が変更される心配もいりません。
追加したスペースはさまざまな用途に活用することができます。
収納スペースが増える
多くのご家庭では、ロフトを収納スペースとして活用しています。
リビングにロフトがあることでリビングの物を減らせる・散らかりにくくなる・掃除がしやすくなるなどの効果が得られるでしょう。
自宅の収納が不足していると感じるのなら、ロフトの設置をおすすめします。
ロフト収納は屋根裏収納よりも出し入れがしやすいため、仕舞い込むような収納ではなく普段よく使う物を置いておくスペースとしても使えます。
ロフトをリフォームで新設するデメリット
ロフトを後付けするデメリットには、次のようなものがあります。
メリットとデメリットを比較して優先するべき項目を決めていきましょう。
掃除の手間が増える
ロフトは高い位置にあり天井高が限られることから、掃除がしにくいというデメリットがあります。
高さが1.4m以下であるため中腰の状態で掃除をしなければならず、掃除機やモップがけをするのも難しい場合があります。
頻繁に掃除が必要なロフトの使い方をするのなら、難なく掃除ができる工夫が必要です。
また、ワンフロアで完結しないことから、住宅全体で考えた場合も掃除の手間が増えたと感じる方もおられます。
活用されなくなる可能性もある
さまざまな用途を見越してロフトを後付けしても、実際に使用してみるとあまり活用できなかったという事例も少なくありません。
具体的には、ロフトの用途をよく考えていなかった・快適に過ごせるロフトではなかったなどの問題が、ロフトが活用されない理由にあたります。
ロフトのリフォーム前には、ロフトの用途・目的・求める性能について十分家族で話し合うと良いでしょう。
用途に適したスタイルのロフトを新設すれば、ロフトが使われなくなる心配がなくなります。
ロフトリフォームの施工例
最後に、ロフトリフォームの施工例を紹介します。家族が理想とするロフトはどのようなものか考えてみてください。
直接リフォーム会社に問い合わせ、施工事例を参考にしても良いでしょう。
勾配天井を活用して高さのあるロフトを形に
元からあった勾配天井を使ってロフトの高さを確保した施工事例では、広々とした作業場としてロフトを活用しています。
さらにロフトに上がる階段には、収納としても役立つデザイン性の高い階段を設置しました。階段の段差ごとに本や細々としたものを収納可能です。
ロフトのみでなく階段も含めて、リビングの収納力を倍以上にしたことで、リビングが散らかりにくくなります。
活用可能なスペースが増えて趣味の空間を手に入れる
これまで書斎が欲しいと考えていたものの住宅に十分なスペースがなかった施主は、ロフトで書斎を作ろうと考えました。
リビングに設置したロフトには小ぶりながらも十分な量の本と、落ち着いて読書を楽しめる空間ができました。
現在では、子ども達のスタディスペースとしてもロフトが活躍しています。
まとめ
ロフトをリフォームで後付けすれば、不足している収納を補う・趣味の空間を作るなどの効果が得られます。
ロフトの有効活用で、より家族の暮らしを充実したものに変えられるでしょう。
ロフトの設置にかかる費用は、現段階の住宅の状態や希望するロフトのサイズ・デザインによって異なることから、リフォーム業者に相見積もりを依頼して適正な料金を把握すると良いでしょう。
山根木材では「永く住み継がれる家づくり」を目指し、これまでに累積1万件を超える施工を手掛けてきました。
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