住宅を見る時に最初に目に入るポイントは外観です。
マイホームであれば、家を出入りする度に自宅の外観を見ることになるでしょう。
住まいの外観は住宅の顔であり、マイホームの印象を左右します。
今回の記事では、注文住宅の外観の考え方のポイントや、代表的なテイストについてまとめました。注文住宅を建築予定の方は、ぜひ参考にしてください。
注文住宅の外観に人気のデザイン7種類
注文住宅の外観は予算内であれば施主の思い通りに形作れるものの、多くの住宅では次のようなデザインが採用されています。
人気のテイストを知り、家族に適したスタイルについて考えてみてください。
シンプルモダン
シンプルモダンな外観は、現在人気を集めているデザインです。
凹凸が少なく直線的なシルエットが採用され、すっきりとした都会的な印象に仕上がるでしょう。
装飾を最小限に抑えるシンプルさから、流行に左右されないデザインの外観が実現できます。
住宅には何十年も暮らすものであるものの、シンプルモダンテイストは「古臭いデザイン」と思われない点が大きなメリットです。
和モダン
和風とモダンを組み合わせたデザインである和モダンテイストの外観は、シンプルで直線的かつブラックやホワイトなどのはっきりとしたカラーを導入します。
落ち着いた雰囲気が演出でき、幅広い年齢層に好まれるおしゃれなデザインです。
また、古民家をリフォームする際にも導入しやすい外観です。
ナチュラルモダン
ナチュラルモダンな外観は、石や木などの自然素材を活用した優しい雰囲気が特徴的です。
ベージュなどのアースカラーを活用した外壁が用いられる場合が多く、温かい雰囲気でいて、多くの街並みに調和しやすいデザインです。
カントリーテイスト
英語で「country=田舎の」という意味を持ち、懐かしさと温かみが感じられます。
木材やレンガ、石といった自然素材がふんだんに使用され、大自然で暮らしている雰囲気を作ることができます。
フレンチカントリー・ブリティッシュカントリー・アメリカンカントリーなどの種類があります。
和風テイスト
和風の家は日本の伝統的な住宅のスタイルであり、日本の気候に適した工法・材料で作られます。
庭や自然、縁側など、室内と室外の境界線が曖昧で、どこにいても自然に囲まれた雰囲気があるのが特徴です。
無垢材や珪藻土を使うことで、より和風な家を演出できます。
アメリカンテイスト
ハンドメイド感溢れる田舎風の素朴な外観が、アメリカンテイストです。
グリーンやイエローなどの明るいカラーの外壁が特徴的で、主にスレート屋根を用います。
イルミネーションや芝生と非常に相性が良いのも特徴です。
プロバンス風
ナチュラルモダンと似たカラーを使用するプロバンス風の外観は、爽やかで優しい印象です。
レンガやスパニッシュ瓦を活用することもあり、絵本の世界のような可愛らしさも感じられます。
窓の格子など細かな装飾により、住宅全体の雰囲気がよりプロバンス風になります。
注文住宅の外観の決め方
注文住宅の建築を考える時、室内には多くの要望があるものの外観は気にならないという方もいます。
しかし、冒頭でもお伝えしたように、住宅の外観は住まいの印象を左右する重要な要素です。
ここでは、注文住宅の外観の決め方についてまとめました。
1.コンセプトを決定する
最初に住宅のコンセプトを決定します。シンプルモダン・和モダン・ナチュラルモダンなど、家族が好みのテイストは何か検討しましょう。
一般的には住宅の内装と外観は同じコンセプトを持たせ、雰囲気を統一するのがおすすめです。
デザインのテイストではなく写真などを参考に「この写真の家のような雰囲気」、映画やドラマを参考に「主人公が住んでいる家のような雰囲気」などの考え方をしても良いでしょう。
住宅のイメージは施工会社や建築事務所に口頭で伝えにくいものの、写真を活用すればイメージをすり合わせやすくなります。
2.住宅の形を決める
次に、マイホームの形を決めていきます。住宅の形状は施主の希望のみでなく、建築予定地の形・広さ・道路の位置や方角によって異なります。
ただし、大まかな住宅の形状・屋根の形・窓の位置や形は事前に希望を出しておきましょう。
3.メインカラーを考える
住宅の外壁の色は、マイホームのイメージに直結します。家族の好み・汚れにくさなども考えながら外壁のメインカラーを検討しましょう。
外壁をツートーンカラーにしたり、アクセントカラーを用いたりする手段もあります。
ただし、3色以上のカラーを外観に用いると、まとまりにくくなるため注意してください。
人気の黒い色の外壁については、こちらの記事で詳しく説明しています。
おしゃれな外観を演出するコツ
おしゃれな外観を演出するためには、次のようなコツを把握しておきましょう。
屋根の形にこだわる
屋根の形が異なれば、住宅の雰囲気も別のものになります。
例えば温かく優しい印象なら三角屋根・シンプルで都会的な印象には片流れ屋根や陸屋根が適しています。
住宅のイメージに適した屋根の形を選ばなければ、思っている外観に仕上がりになりません。
外壁の色のみでなく素材にもこだわる
外壁はカラーのみでなく素材にもこだわりましょう。代表的な外壁の素材には次のようなものがあります。
- サイディング:パネル状の外壁でさまざまなデザインがある
- モルタル:佐官がコテで仕上げる昔ながらの外壁でナチュラル系の住宅に合う
- タイル:高級感や温かみを演出できるものの初期コストが高額
窓の位置や形で外観を演出する
窓の位置や形は、住宅の外観の雰囲気を大きく左右する要素の一つです。
シャープな印象の住まいを目指すなら、直線的なライン窓を選ぶのが適しています。一方で、温かみのある雰囲気を求める場合は、丸みを帯びた窓が良いでしょう。
窓の高さが一致していないデザインも、適切に取り入れることで魅力的な外観にすることができます。
窓の大小や位置を変えることで、部屋の内側の使い勝手を考慮しつつ、おしゃれな外観を演出することができます。
また、外壁の素材や色を工夫することで、窓の配置が異なっても統一感のあるデザインを実現することも可能です。
全体のバランスを見ながら、機能性と美観を両立させることが重要です。
玄関ドアと外観の相性を考える
玄関ドアは外壁とのバランスが大切です。玄関ドアの色を外壁にマッチさせたり、アクセントカラーを取り入れたりすると良いでしょう。
また、木製のドアや金属製のドアなど素材にもこだわると、よりおしゃれな雰囲気になります。
外構とのトータルバランスを整える
住宅の外観は外壁や屋根などのデザインのみでなく、外構も考える必要があります。
防犯面や道路の位置を加味しながら、住宅の雰囲気に適した外構を選択できると良いでしょう。
今の流行はオープン外構であり、あまり敷地を囲わずに開放的な雰囲気に仕上げます。
注文住宅の外観選びに失敗しないポイント
注文住宅の外観選びを成功させるためには、次のポイントに注意しましょう。
周囲の街並みとの相性も考える
住宅は家族で建築するものですが、近隣の住宅と調和せずに浮いてしまう状態は避けるべきです。
また、自治体の条例で住宅のカラーに一定のルールが存在することもあるため、外観を決める前に、自治体の条例を確認すると良いでしょう。
内装と外観のテイストを合わせる
内装と外観のテイストがバラバラの住宅は統一感が欠けてしまいます。
特別な理由がない限りは、内装と外観のテイストを合わせると良いでしょう。
経年劣化やメンテナンスについても調べておく
住まいの外回りは雨風や紫外線にさらされていることから、経年劣化が進みやすい部位です。
事前に必要なメンテナンスを確認して平均的なリフォームの時期も調べましょう。
適切なリフォーム計画を立てておけば、リフォームが必要な時に資金面で困ってしまう心配がなくなります。
外壁リフォームについては、下記の記事で詳しく説明しています。
屋根リフォームについては、下記の記事で詳しく説明しています。
流行に左右されないデザインを用いる
住宅は建築してから何十年も家族が住み続けるものです。一過性の流行に乗らず、普遍的なデザインを選びましょう。
流行に左右されないデザインであれば、何十年後でも古さを感じさせない住まいで暮らせます。
まとめ
注文住宅の外観を考える時には、家族が希望するテイストやデザインとともに機能面や近隣住宅との調和も大切になります。
外観のイメージが湧きにくいという方は、複数の事例集やモデルハウスを見てみると良いでしょう。
広島・東広島・福山で理想の注文住宅を建てたいなら、広島を中心に累積1万棟を超える注文住宅を手がけてきた山根木材にご相談ください。
私たちはお客様の住まいと暮らしに寄り添うライフパートナーとして、ご家族の思いに耳を傾け、ライフステージの変化も見据えた、お客様の暮らしに寄り添ったプランをご提案します。
お問い合わせ・資料請求は、下記お問合せフォームからお気軽にご連絡ください。