暮らしていくなかで、家の劣化は避けられないもの。
愛着のある自宅をリフォームしたいけれど、どのくらいの費用がかかるのか気になっている方も多いでしょう。
リフォーム費用は築年数やリフォームをする範囲によって変動します。
予算内に費用を抑える工夫やポイントも知っておきたいですよね。
この記事では、リフォームの費用を築年数や部位別に分けて解説します。
コストを抑えながら納得のいくリフォームを実現するためのコツも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
築年数ごとのリフォームにかかる費用
リフォームは適切なタイミングで行うのが大切です。
適切なタイミングでリフォームすることで家が長持ちし、家族が快適に過ごせる環境を維持できます。
そうはいっても、自宅のリフォームにどのくらいの費用がかかるのか、検討がつかないと心配ですよね。
まずは、築年数ごとに必要なリフォーム箇所や、費用の概算について解説します。
【築20年】水回りなどの設備リフォーム(100~500万円)
お風呂やキッチン、トイレなどの水回りの設備は、一般的に15〜20年程度で寿命を迎えるといわれています。
使用頻度や日頃のお手入れの有無によっても変わってきますが、他の場所に比べて経年変化の影響を受けやすく、寿命も短い部分です。
築20年にもなると不具合が出てきたり、汚れの付着が気になってくるでしょう。
水回りの設備だけでなく、トイレなどの室内の床や壁紙も、交換の時期を迎えます。
これから長く暮らすことを考えて、水回りのほかにシロアリの点検工事や外壁の塗装も築20年を節目に済ませておくのがおすすめです。
水回りの設備を新しくするとともにクロスの張り替えや外壁塗装、シロアリ点検工事を行う場合、リフォーム費用は100〜500万円が目安です。
【築30年】設備と内装のリフォーム(300~1200万円)
築30年というと、結婚当初に新築を購入して住み始めた世帯なら、子育てを終えてセカンドライフに入る頃でしょう。
完全なリタイアを迎える前の元気なうちに、住まいのリフォームを検討する方も多くいます。
築30年も経つと、経年劣化によってさまざま不具合が出てきてもおかしくありません。
設備や床、クロスなど部分的なリフォームなら、費用は300万円〜が目安です。
和室や子供部屋など使わなくなった部屋を一体化してリビングを広くする、将来を見据えてバリアフリーをするといった間取り変更を伴うリフォームの場合、800〜1200万円程度の予算が目安です。
【築40年以上】内外装のフルリフォーム(1000万円~)
築40年となると、次の代に残すためにリフォームを検討する方も多いかと思います。ご両親から実家を受け継ぎ、快適に暮らせるようにリフォームをし、移り住む方もいるでしょう。
築40年以上の住宅は、間取りを現代のライフスタイルに合わせて変更することでぐっと暮らしやすくなります。
さらに、内装の一新や外壁の塗り替え、屋根の修繕といった大掛かりなリフォームが必要ならば、リフォーム費用は1000万円〜と高額になります。
また、1981年より以前に建てられた住宅は、現在の新耐震基準に満たない場合があります。
耐震補強や断熱施工も検討することで、費用はかかりますが暮らしの快適さを大幅に向上することが可能です。
部位別のリフォーム費用の目安
気になる箇所をいくつか組み合わせてリフォームした場合、費用はいくらになるのか気になっている方もいるでしょう。
そこで、部位別のリフォーム費用の目安について解説していきます。
ただし、費用はあくまで相場であり、それぞれの条件によって変動します。
参考程度に留めていただき、具体的な費用を知りたい場合は工務店やリフォーム会社に相談してください。
トイレのリフォーム費用:20〜50万円
近年のトイレは節水型が主流で、機能性にも優れています。
新しいトイレにリフォームすることで水道代を節約できるなど、ランニングコストを抑えられる点がメリットです。
トイレ本体の交換や内装のリフォームの場合、費用は15〜20万円が目安です。
和式から洋式への交換や、間取り変更をしてトイレの空間を広くするなど、間取りを伴うリフォームをするなら50万円以上かかる場合もあります。
トイレリフォームのポイントや施工事例については、こちらの記事をご覧ください。
キッチンのリフォーム費用:50〜150万円
キッチンをリフォームする場合、部分的な交換であれば50万円台から可能です。
システムキッチン本体の交換は設備のグレードによって異なりますが、100万円弱〜が目安となります。
キッチンそのものを変更するだけでなく、壁付け型のキッチンを対面式に変更するなど、ライフスタイルに合わせたリフォームをすることで、日々の生活が格段に快適になります。
キッチンの位置変更を伴うリフォームの場合、給排水の工事も必要になるため、予算は100〜150万円となります。
キッチンリフォームのポイントや施工事例については、こちらの記事をご覧ください。
浴室のリフォーム費用:50〜150万円
湿気の多い浴室は、年数とともに汚れやカビが気になることもあります。
浴室をリフォームすることでバスタイムが快適になり、気分も一新できるでしょう。
古くなったユニットバスを新しいユニットバスに交換する場合、グレードによって費用は変動するものの、50〜150万円程度が相場です。
在来工法の浴室からユニットバスにリフォームする場合は解体費用が必要になるため、65〜150万円程度を見ておくとよいでしょう。
お風呂リフォームのポイントや交換時期については、こちらの記事をご覧ください。
洗面室のリフォーム費用:20〜50万円
浴室と同じく洗面室も湿気が多い場所なので、劣化が早く目立ってきます。
毎日使う場所だからこそ、リフォームによって快適な空間に仕上げたいですよね。
洗面台の本体価格は機能によって幅があります。
最低限の機能を備えたユニット洗面台への交換や内装のリフォームなら、20〜50万円が目安です。
洗面台の交換は1日以内で完了するため、時間もかからず手軽にリフォームできます。
洗面台リフォームをおしゃれに仕上げるポイントや注意点は、こちらの記事をご覧ください。
リビングのリフォーム費用:20〜100万円
人が集まるリビングをリフォームすることで、家の印象が大きく変わります。
クロスの張り替えは5〜10万円程度、フローリングの貼り替えは10〜20万円程度が目安です。
床や壁は部屋の大部分を占めており、部屋全体のイメージを大きく左右します。
クロスや床材をリフォームするだけで部屋がぱっと明るくなり、開放的な空間に生まれ変わるでしょう。
隣室との間仕切りを撤去してリビングを広くするなど、間取り変更もするならプラス50万円〜の費用がかかります。
リビングリフォームを施工させるポイントや注意点は、こちらの記事をご覧ください。
ダイニングのリフォーム費用:20〜50万円
ダイニングは家族が集うだけでなく、来客を招き入れる場所でもあります。
心地よく食事ができる快適さはもちろん、デザイン性にもこだわりたいところですね。
ダイニングは古くなったクロスや床材の張り替えのみなら、20万円以内でリフォーム可能です。
より開放感がほしいなど、間取り変更を伴う場合には20万円以上の費用が必要になることもあります。
玄関のリフォーム費用:10~30万円
「家の顔」ともいわれる玄関は、住む人はもちろん、ゲストを迎える大切な場所でもあります。
リフォームすることで住まいの印象が大きく変わり、毎晩の帰宅も楽しみになるでしょう。
玄関のリフォーム費用は、ドアと床材の変更なら10万円台から可能です。寒さ対策として玄関と廊下に仕切りを設けたり、玄関まわりのバリアフリー工事をしたりなど、間取り変更を伴う場合には20万円〜30万円を目安に考えておくとよいでしょう。
玄関リフォームの施工事例や補助金制度については、こちらの記事をご覧ください。
外壁のリフォーム費用:50〜150万円
外壁のリフォームには足場の設置にかかる費用が必要になるため、50万円はみておきましょう。
修繕や塗り替えだけでよいなら、費用相場は80万円〜です。外壁の張り替えも必要な場合、150万円以上かかることもあります。
外壁のリフォームは、他のリフォームと比較してもそれなりの費用が必要になります。
納得のいくリフォームをするために、余裕を持った予算設計を立てましょう。
外壁リフォームの種類や業者選びのポイントについては、こちらの記事をご覧ください。
屋根のリフォーム費用:50~150万円
外壁と同じく、屋根をリフォームをする際にも基本的には足場工事が必要となります。
しかし、塗装のみで足場が必要ない場合、20万円程度からリフォームが可能です。
屋根を張り替える場合には、足場の設置費用を含めて約50〜150万円が目安です。
もし、外壁工事も行う予定があるのなら、屋根のリフォームと同時にすれば足場工事が一度で済むためコストを抑えられます。
屋根リフォームの種類や特徴については、こちらの記事をご覧ください。
外構のリフォーム費用:50〜100万円
防犯対策や家族のプライバシーを守るために、外構のリフォームを検討している方もいるでしょう。
家の周囲にブロック塀やフェンス、門柱などを設置する場合、規模によって費用に幅がありますが、50〜100万円程度が目安です。
駐車場の地面を舗装したい、ガレージシャッターを取り付けたいといった場合も50〜100万円程度の予算を見ておくとよいでしょう。
リフォームのメリット
古くなった家を建て替えるのではなく、リフォームをすることにより、以下のようなメリットを得られます。
- 住み慣れた家を快適にできる
- 住宅寿命を延ばすことができる
- 健康寿命を延ばすことにつながる
リフォームをする際にはメリットをきちんと理解した上で検討しましょう。
住み慣れた家を快適にできる
建物が古くなったからといって、愛着のある住まいを手放してしまうのは寂しいですよね。
リフォームであれば住み慣れた家の面影を残しつつ、快適な住まいへと生まれ変わらせることができます。
長年暮らした場所を離れずに済むため、通い慣れたお店での買い物や、ご近所さんとのお付き合いも継続できます。
親しみのある環境での生活を変わらず続けられるのは、リフォームの大きなメリットといえるでしょう。
住宅寿命を延ばすことができる
住宅にも寿命があり、経年劣化は避けられない問題です。
しかし、適切な時期にメンテナンスを行えば住宅寿命を大幅に延ばすことができます。
浴室のタイルが剥がれていたり、カビが生えてしまっていたりする場合、そのままにしていると劣化がさらに進んでしまいます。
リフォームは気になる部分だけの修繕が可能なので、早めに対処ができて住宅寿命を延ばすことができるのです。
修繕すべき箇所を必要なタイミングで修繕していくことで、長く安心して暮らせる住まいを守れます。
健康寿命を延ばすことにつながる
古い家は断熱性能が低いことも多く、交通事故より死亡者数が多いといわれるヒートショックのリスクを高めます。
断熱性能を向上するリフォームは、健康寿命を延ばすことにもつながります。
長く健康に暮らすには、室内の空気環境も重要です。
室内の空気をきれいに保つことで、シックハウス症候群やアレルギーの原因物質を減らし、心地よく過ごせます。
そのために大切なのが、家に木材を取り入れること。
木材には調湿効果があり、カビやダニの発生を抑えられます。
山根木材では木を使った家づくりに特化し、快適に過ごせる住空間を実現しています。
リフォームのデメリット
リフォームは、あくまで経年劣化によって老朽化した住まいを修繕し、きれいな状態に戻すことを目的としています。
汚れが破損した箇所など表面的な部分を修繕する際には、リフォームで十分対応が可能です。
その一方、構造上の問題でリフォームでは取り外せない柱がある場合、自由に間取りや内装を変更できないこともあります。
より自由度の高い住まいづくりを希望する場合には、建て替えも検討してみましょう。
リフォーム工事以外にかかる費用
リフォームを検討する際、リフォーム工事以外にかかる費用についても考慮しなければなりません。
大掛かりなリフォームをする場合、仮住まいや荷物を預けるトランクルームが必要になることもあります。
その場合、引っ越し費用や賃料、荷物の運送費が必要です。
また、工事に携わる職人さんたちの駐車場も確保する必要があります。
自宅に車を停められない場合、有料の駐車場を利用することになり、その費用も負担することになります。
その他、増改築を伴うリフォームをする場合には建築確認申請の手続き費用がかかります。
リフォーム費用を抑えるには
部分的なリフォームであれば工期も短く、比較的費用も安く抑えられます。とはいえ、できれば余計なコストはかけたくないですよね。
そこで、リフォーム費用を抑えつつ、満足度の高いリフォームを実現するためのコツを3つ紹介します。
残せるものは残して活かす
リフォーム費用を抑えるコツとして、まだ使えるものは再利用することを検討してみましょう。
すべてを解体するのではなく、再利用できるものを活用し、残すべきものは残すことでコストダウンできます。
たとえば、既存のフローリングを残したまま、その上から新しいフローリングを張るのもひとつの方法です。
古い柱の汚れや傷みが目立つなら、きれいに補修してそのまま活用するのも賢い選択といえます。
既存設備を再利用できるかどうかは素人判断では難しいため、リフォームを依頼する会社に相談してみましょう。
信頼できる会社に依頼する
リフォームを依頼する会社選びに迷ったら、希望するリフォームのノウハウが豊富な会社に依頼するのがおすすめです。
リフォームプランや費用についても相談しやすい、信頼できる会社を選びましょう。
山根木材では「木造住宅調査のスペシャリスト」である住宅医のほか、リフォームのスペシャリストが多数在籍しています。
木材の仕入れから、加工、設計、施工まで一貫して行い、リフォーム完了後も長く安心して暮らしていただけるようアフターサービスを充実させています。
リフォームが初めての方もぜひご相談ください。
補助金や減税制度を活用する
国や地方自治体の補助金、減税制度を利用するのも費用を抑えるポイントです。
住宅会社なら補助金の制度に詳しく、最新の情報も知っています。
わからないことがあれば遠慮なく相談し、きちんと不安を解消しておきましょう。
減税制度には住宅ローン減税、所得税控除、固定資産税控除、贈与税の非課税などがあります。
補助金制度の条件は年度毎に変わることもあるため、施工や完成時期を考慮して事前に調べておくことをおすすめします。
住宅リフォームで使用できる補助金については、こちらの記事でまとめております。
費用の目安を知って納得のいくリフォームを
今回ご紹介した費用はあくまで目安であり、諸条件によって変動します。
しかし、費用の目安を知っておくことで、予算に合わせた納得のいくリフォームを検討できるでしょう。
既存設備の再利用や自治体の補助金制度を活用すれば、リフォーム費用を大幅にコストダウンできる場合もあります。
リフォームのことで悩んだら、まずは住宅会社に相談してみるのがおすすめです。
リフォームのノウハウが豊富な会社に相談すればプロの視点で的確なアドバイスを受けることができ、納得のいくリフォームを実現できるでしょう。
山根木材では「永く住み継がれる家づくり」を目指し、これまでに累積1万件を超える施工を手掛けてきました。
私たちはお客様の住まいと暮らしに寄り添うライフパートナーとして、ご家族の思いに耳を傾け、ライフステージの変化も見据えた、お客様の暮らしに寄り添ったリフォームプランをご提案します。
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