マンションのお風呂リフォームには、戸建てとは異なるポイントがあります。
マンションリフォームならではの知識や注意点を理解しなければ、思い通りのリフォームを実現できないでしょう。
今回の記事では、マンションのお風呂場リフォームについてまとめました。
マンションにお住まいでリフォームを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
マンションと戸建てのお風呂場の違いとは
マンションと戸建てのお風呂場には、一見して大きな違いはないように見えますが、実際はお風呂場のサイズが異なります。
具体的には、お風呂場のサイズは0.75、1、1.25、1.5坪の4種類があります。
戸建てでは1坪サイズ、マンションは0.75坪サイズが主流です。
ユニットバスのサイズは、お風呂場の縦横の幅が160cm×160cm=1坪は「1616」、140cm×180cm=0.75坪は「1418」と表記されることもあります。
その他にも、さまざまなサイズのお風呂場が存在するものの、一戸建てなら1616サイズ、マンションなら1418サイズが用いられる場合が多いです。
また、大半の場合は戸建てと比較してマンションのユニットバスの方が、天井が低くなります。
これはマンションの構造上、お風呂場の高さが確保しにくいためです。
お風呂の浴槽サイズ一覧
ここでは、お風呂の浴槽サイズを一覧にしました。
浴槽の奥行きはどのメーカーもほぼ同じサイズに設定されているため、横幅が大きさを決めると言って良いでしょう。
横幅 | 説明 |
100cm以下 | 大人は足が伸ばせないため窮屈感がある |
100〜130cm | 身長160cm以下の方なら足を伸ばして入浴できる |
140cm | 身長180cmの方でも足を伸ばして入浴できる |
160cm | 親子で一緒に入浴できる |
家族で一緒に入浴をするのなら、家族の身長に適したサイズよりも大きい浴槽を選びましょう。
お風呂場の寿命は10〜15年
お風呂場は毎日水を扱う場所であり、比較的早く経年劣化が進みます。
使用頻度やお手入れ方法によって異なるものの、10〜15年程度で寿命を迎えることが多いでしょう。
特に、目では確認できないような小さな隙間からユニットバスの内部に水が侵入すると、知らず知らずのうちに内側から腐食が進んでしまうこともあります。
お風呂場をリフォームするべきタイミング
耐用年数以内でも、次のような症状がお風呂場に現れている時には、リフォームを検討するべきです。
- 浴槽と壁の隙間などをつなぐコーキング部分が劣化している
- 掃除をしても取り除けないカビや錆がある
- 掃除をしても排水口から嫌な臭いがする
- 浴槽・壁・床などにひび割れがある
- 換気扇の効きが悪い
お風呂場の寿命を長くしたいのであれば、こまめな掃除や換気を心がけるようにしましょう。
マンションのお風呂場リフォームにかかる費用の目安
マンションのお風呂場リフォームにかかる費用の目安は以下の通りです。
細々としたリフォームを続けるよりも、一度にお風呂場全体をリフォームした方がトータルコストを抑えられます。
工事内容 | 費用相場 |
ユニットバスの交換 | 50〜150万円 |
天井や床の修繕 | 10〜30万円 |
浴槽の交換 | 10〜60万円 |
在来浴室からユニットバスへの変更 | 60〜150万円 |
リフォームに必要な費用は、現在の浴室の状態により異なります。
また、マンションによっては施工可能な内容が限られる場合もあるでしょう。
在来浴室とユニットバスの違いとは
在来浴室とは古いマンションで取り入れられていた工法であり、現在主流のユニットバスを活用したお風呂場ではなく、通常の床や壁に防水処理を施してお風呂場に仕上げます。
在来浴室は凹凸のある空間や限られたスペースも浴室にできるというメリットがあるものの、現在建築されている新しいマンションにはほとんど導入されておりません。
しかし、オリジナルなデザインのお風呂場を形にしたいと考え、あえてユニットバスから在来浴室へのリフォームを希望する方もいます。
マンションのお風呂場をリフォームする際の注意点
マンションのお風呂場をリフォームする際には、次の点に注意してください。
確認漏れがあると、思うようにリフォームを進められなくなってしまいます。
マンションの管理規約を確認して必要な申請を行う
お風呂場に限らず、マンションをリフォームする際には事前に必ず管理規約を確認しなければいけません。
大半のマンションでは、リフォームに対して細かなルールが設定されているでしょう。
また、リフォーム工事前には管理組合への申請も必要になります。
浴室の移動や拡張が許されないことがある
マンションのリフォームでは実施可能なこと・不可能なことが定められています。
共有部分へのリフォームはできないため、浴室に窓を追加する工事は認められないでしょう。
また、浴室の位置の変更や拡張も許されない事例が多いです。
特に築年数が古いマンションでは配水管の移動が難しく、結果的に浴室の位置が固定されてしまうのです。
浴室のサイズ次第でリフォームの選択肢が限られる場合がある
既存の浴室スペースが狭く拡張が許可されない時には、希望するユニットバス・浴槽が設置できないこともあります。特に現在在来浴室のマンションでは、お風呂場スペースがコンパクトにまとまっている事例も多いのです。
このような場合でも、在来浴室とユニットバスを組み合わせたハーフユニットバスであれば対応することができます。
マンションのお風呂場リフォームに必要なコストを抑えるポイント
マンションのお風呂場リフォームにかかる費用を抑えるためには、次のようなポイントを意識しましょう。
マンションのお風呂場リフォームを得意とする業者を選ぶ
マンションのお風呂場リフォームをする際には、リフォーム業者の施工実績を確認してマンションのお風呂場のリフォーム実績が多い業者を選びましょう。
マンション向けのユニットバスを多く扱っている業者では、そもそも仕入れるユニットバスの数が多いことから、リーズナブルな価格でユニットバスが購入できる可能性があります。
複数のリフォーム業社から相見積もりをとる
お風呂場リフォームに限らず、リフォーム業者の選定作業では複数の業者から相見積もりをとりましょう。
見積もりを比較するのみでなく、アフターサポートの内容や担当者の対応も比べることが大切です。
自社施工をする業者を選択する
自社施工ではなく、下請け業者に施工を依頼するリフォーム業者では、中間手数料が発生することでコストが高くなる傾向があります。
また、下請け業者の力量次第で理想通りの仕上がりにならない可能性も考えられます。
他の水回りのリフォームも同時に実施する
一般的には細々と複数回のリフォームを繰り返すよりも、一度に複数箇所のリフォームを済ませた方がトータルコストを抑えられます。
特に水回りの工事を同時に行うと、配管工事などを何度も実施せずに済み、住宅全体のリフォームコストを少なくすることができます。
補助金制度を活用する
バリアフリーや省エネ化を目的としたマンションのお風呂場リフォームは、補助金・助成金制度の対象になる場合があります。
お風呂場のリフォームには一定のコストがかかるため、このような制度を活用して少しでも費用負担を軽くするべきでしょう。
お風呂場リフォームが対象になる補助金・助成金制度については、こちらの記事を参考にしてください。
まとめ
マンションのお風呂場リフォームは、戸建てのお風呂場リフォームと設置可能なユニットバスのサイズが異なります。
そのため、ユニットバス選定時にはお風呂場のサイズに気をつける必要があります。
また、マンションにはリフォームのルールが定められており、ルールに従った改修工事をしなければいけません。
マンションにお住まいでお風呂場リフォームを考えているのなら、まずはマンションの管理規約を確認してみてください。
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