テラスのある家の暮らし|メリット・デメリットを解説

  • 作成日:2024/02/20
  • 更新日:2024/09/11
  • 編集者:山根木材メディア編集部
テラスのある家の暮らし|メリット・デメリットを解説

テラスのある家では、テラスで食事をしたりガーデニングを楽しんだり、テラスを活用して生活をより豊かなものにできます。庭の自然を感じながら生活を送りたい方はテラスを設置すると良いでしょう。
しかし、テラスの設置にはメリット以外のデメリットも存在します。今回の記事ではテラスのある家のメリットとデメリットについてまとめました。

テラスとは何か

おしゃれなガーデンテラス

テラスとは地面よりも一段高く人工物を設置したスペースを指し、住宅の窓や扉につなげれば、室内からの出入りが可能です。
屋根の有無はテラスにより異なり、屋根付きのテラスは洗濯物干し場としても活用できます。
大半の場合、テラスはリビングの延長として庭に面して作られ、住宅と庭の境界線を曖昧にすることで居住空間をより広く見せます。
また、テラスの広さは敷地面積や用途に合わせて自由に選択することができます。
テラスは後付けも可能なため、住み始めて必要を感じたタイミングでリフォームで設置することもできます。

バルコニー・ベランダとテラスとの違い

テラスと区別が難しいものに、バルコニー・ベランダ・サンルームなどがあります。
ここでは、それぞれの違いをまとめました。家族に適した設備は何か参考にしてみてください。

設備名 特徴
バルコニー 1階の屋根を活用して2階以上に設置されることが多い
屋根はなく手すりがある
ベランダ 2階以上に設置されることが多い
手すりと屋根がある
サンルーム 屋根や壁をガラスや強化ポリエステルで作った部屋
完全に屋根と壁で室内が囲まれている

インナーテラスとは

インナーバルコニーで談笑する夫婦

インナーテラスは、テラスよりも室内と外の境界をより曖昧にした空間を指しており、庭ではなく住宅の内部や2階に設置されます。多くの場合は天候に関係なく活用できるように屋根があり、室内のような使い心地と風通しの両方を確保可能です。
インナーテラスには、応接スペース・団欒スペースの他に、日曜大工やアウトドア用品の手入れなどさまざまな活用方法が存在します。

テラスを住宅に設置するメリット

庭の外で寄り添う家族

テラスを住宅に設置すると、次のようなメリットが得られます。

リビングの延長としてリビングを広く見せられる

人が出入り可能な大きな窓を作り、リビングの延長にテラスを設置すれば、庭までリビングの一部のような雰囲気に仕上げることができ、面積が限られたリビングも広く見せることができます。
また、天気が良い日はテラスで食事をすることもできます。

バーベキューや子どもの遊び場として活用できる

バルコニーでバーベキューを楽しむ家族

テラスはさまざまな用途に活用できます。
室内の延長のような空間でありながら外に位置するため、バーベキューやビニールプールも楽しめます。
広いテラスを設ければ、子どもが安全に遊べるプレイスペースとしても使えます。

ガーデニングを楽しめる

テラスをガーデニングスペースとして活用することも可能で、広いテラスを設ければ、大きなプランターも複数設置できます。テラスは居住空間とつながっているため、隙間時間を使った植物の手入れも可能です。
さらにリビングの延長にあるテラスでガーデニングをすれば、リビングからの景観がより良いものになります。

テラスを住宅に設置するデメリット

テラスを設置することで得られるメリットは多いものの、次のようなデメリットも存在します。

建築コストが増える

テラス自体は高額な設備ではないものの、設置には一定のコストが必要です。そのためテラスがある住宅は、テラスがない住宅より建築コストが増えます。
また、テラスは定期的なメンテナンスを行わなければいけません。設置コストとメンテナンスコストを比較し、長期的に必要になる費用を計算する必要があります。

定期的なお手入れが必要

テラスは雨風や日光にさらされているため、定期的なメンテナンスが必要になります。素材によりメンテナンスの方法が異なるものの、水洗い・再塗装などを実施しなければいけません。
テラスの寿命は、木造では8年、金属なら15年と考えられており、そのタイミングでの入れ替えやリフォームが必要になりますが、メンテナンスを怠れば、さらに寿命が短くなる恐れがあります。
テラスのお手入れの負担を最小限に抑えたいという方は、初めから人工木材の選択もおすすめです。

周辺環境により使いにくくなる

テラスで快適に過ごせるかどうかは、建築予定地の環境に左右されます。
例えば人通りが多い道に面した住宅や隣家から見えやすい位置にテラスを設置をした場合、周囲の目が気になって思うような時間を過ごせない可能性があり、さらにテラスでの言動は近隣住宅に筒抜けな可能性があります。

そのため、テラスの設置には周囲の環境を見ながらの十分な配慮が必要です。
住宅地や人通りが多い立地にテラスを設けたい場合には、庭に目隠しの塀を設置する、テラスの屋根を目隠しとして設置するなどの工夫を取り入れてください。

テラスの設置にかかる費用相場

テラスの設置にかかる費用の相場は、選択する材料と広さによって異なりますが、5〜25万円程度になります。使用する材料は、木材・コンクリート・石材・タイルが多く、木材は種類により必要なコストが大きく変わり、コンクリートは比較的手頃な価格で設置できます。
一般的には4〜6畳程度の広さのテラスが選ばれていますが、敷地や用途に合わせた広さを考えるとよいでしょう。

テラスを設置する際の注意点

テラスを設置する際にはいくつか注意点があります。事前に把握し、理想的なテラスを形にしましょう。

住宅とテラスのバランスを考える

テラスは外から見た住宅の印象を大きく左右するため、住宅の外観に適したテラスのデザインを選択し、住宅デザインを統一すると良いでしょう。
テラスには非常に多くのデザインが用意されているため、ショールームなどで実物を確認しながら住宅との相性を考えてテラスを選んでいきましょう。

用途を考えて適切な設計を選択する

テラスで家族が何をしたいのかを事前に考え、用途に適したテラスを選びましょう。
例えば、ガーデニング目的でコンパクトなテラスを設置したものの、子どもの遊び場としても活用することにした時には、テラスが手狭に感じてしまいます。

さらに近くに水栓がない場合はテラスの用途が限られてしまいます。テラスはサイズだけでなく用途に合わせた設備も事前に決めておきましょう。特に水栓は、ガーデニング・バーベキュー・水遊びなどに使えます。

屋根をつける場合は強風による対策が必要

テラスに屋根を設置する際には強風対策が必要です。外壁にテラス屋根の一部を固定すれば強度を高められますが、接合部分は外壁の塗り替え塗装がしにくくなるなどのデメリットもあります。
屋根のサイズや設置箇所に合わせて適切な強風対策を施工会社と話し合ってください。

まとめ

リビングから外を眺める景色

テラスの設置には建築コストが高くなる点やメンテナンスの手間がかかるなどのデメリットもありますが、テラスで家族が団欒したりガーデニングを楽しんだりするなど、より豊かな生活を送ることができるでしょう。
デメリットを理解した上で、テラスの設置を検討してみましょう。

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この記事を書いた人
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山根木材メディア編集部

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