窓の断熱リフォームに必要な費用とは?メリット・デメリットも紹介

  • 作成日:2024/02/20
  • 更新日:2024/04/10
  • 編集者:山根木材メディア編集部
窓の断熱リフォームに必要な費用とは?メリット・デメリットも紹介

窓の断熱性能を高めるリフォームをすれば、夏の暑さや冬の寒さの影響を受けにくい快適な暮らしを実現できます。
断熱性能が高い住宅は冷暖房効率も上がり、光熱費の節約効果も得られるのです。

今回の記事では、窓の断熱性能を高めることの重要性や必要な費用の相場についてまとめました。
自宅の窓から外気が室内に入り込んでいる・室温が外気の影響を受けていると感じている方は、ぜひ参考にしてください。

窓は住宅の中でも外気が一番出入りしやすい場所

窓は住宅の中でも外気が一番出入りしやすい場所

窓は住宅の中でも熱や冷気が出入りしやすい場所です。冬には暖房で温めた熱が窓から逃げ出し、夏には窓から外気の熱が入り込んでしまうのです。
そのため、窓の断熱性能が低ければ冷暖房の効きが悪くなったり、光熱費が上がってしまったりする恐れがあります。
窓の断熱性向上リフォームは、暮らしやすさを形にするのみでなく光熱費の節約効果も得ることができます。

窓の断熱リフォームをするメリット

窓の断熱性を高めるリフォームを実施すると、次のようなメリットが得られます。

住宅の断熱性能が高くなる

先ほどもお伝えしたように、窓は住宅の中でも特に断熱性が低くなりやすい箇所です。
窓の断熱性能を高めれば、住宅全体の断熱性能が向上します。
その結果、夏も冬も快適な温度で、冷暖房効率が良い暮らしを実現できるのです。

日射による温度上昇・家具の色褪せを防ぐ

断熱性能とともに遮熱性が高い窓を設置すれば、窓から室内に差し込む強い日差しをカットできます。
その結果、紫外線によるカーテンや家具の色褪せを防ぎ、フローリングにダメージを与えてしまうこともありません。
窓から差し込む陽の光による日焼けも軽減することができます。

防音性が高くなる

断熱性だけでなく防音性も高い特殊な素材を窓ガラスに採用すれば、外からの騒音が室内に入り込みにくくなります。
特に大きな道路や線路沿いに暮らしている方は、窓ガラスの素材を見直すと良いでしょう。
また、防音性が高い窓は自宅の音が外に漏れる問題も予防できます。

防犯性が高くなる

外から窓ガラスを破れば簡単に室内に侵入可能なため、窓は泥棒が入り込む経路として使われてしまうことがあります。
窓の断熱リフォーム時に割れにくい素材を使用した窓ガラスを選択すれば、防犯性能が高まるだけでなく台風や地震発生時に窓が飛散するリスクも少なくできます。

窓の断熱リフォームにかかる費用の相場

窓の断熱リフォーム例

窓の断熱リフォームにかかる費用の相場は次の通りです。
より詳細な費用を知りたい方は、リフォーム業者に見積もり作成を依頼しましょう。

リフォーム内容 費用相場
窓全体の交換 10〜50万円程度
内窓の後付け 8〜15万円程度
ペアガラスの設置 5〜15万円程度
サッシを樹脂に変更 サッシのみの変更 5万円前後
窓周辺の壁も変更 25〜60万円程度

それぞれの工事の内容について、詳しく説明します。

窓全体を交換する

窓ガラス・窓の外枠・サッシを全て交換する工事では、10〜50万円程度の費用が必要であり、窓のサイズが大きくなるほど費用が高くなります。
さらに窓のサイズも変更する場合は壁の工事も行うため、より多くのコストが必要です。
費用を抑えたい方は、既存の窓の上から新しい窓を重ねる「カバー工法」を選ぶという手段もあります。

内窓を後付けする

窓の断熱リフォーム例②内窓・二重窓

内窓の設置リフォームでは、既存の窓の内側にもう一つ窓を設置します。
物理的に窓が二重になるため、断熱性能のみでなく防犯性・防音性も高くできるおすすめのリフォームです。

必要な費用が8〜15万円程度と手頃な価格帯であることから、費用を抑えたリフォームに適しています。
ただし、内側からの窓の見た目がスッキリしないというデメリットがあります。

ペアガラスを設置する

ペアガラスとは2枚のガラスが1組になったガラスを指しており、ガラスとガラスの間には細い隙間が空いています。
この隙間が断熱性を高める役割を持つため、一般的なガラスと比較して断熱性・遮熱性が向上します。
一般的には、ガラスのみの変更ではなくサッシ交換も同時に行い、隙間風の問題も解決するリフォーム工事を実施します。

既存のサッシを樹脂に変える

これまで窓のサッシは主にアルミが用いられていましたが、アルミは熱伝導率が高く窓の断熱性能を下げてしまう原因になる素材です。
窓のサッシを熱が伝わりにくい樹脂に変更すれば、住まいの断熱性を高められます。
現在外国では、アルミではなく樹脂のサッシが標準装備される住宅が増えています。

窓の断熱リフォームは補助金の対象になる

窓の断熱リフォームには一定の費用が必要です。
自宅にある窓の数が多い・窓のサイズが大きいほど用意するべき予算が高額になります。
しかし、断熱性を高めるリフォームは冷暖房効率の向上につながることから、住宅の省エネ化を進める工事として認められ、補助金が受けられる可能性があります。

例えば「先進的窓リノベ事業」では、既存の住宅を高断熱化するという目的のもと、最大で200万円の補助金を交付しているのです。
窓断熱のリフォーム工事費用を抑えるためにも、最初に対象の補助金があるか調べてみましょう。

窓の断熱リフォームが該当になる補助金については、こちらの記事に詳しくまとめています。

窓の断熱リフォームをする際のポイント

窓の断熱リフォーム

窓の断熱リフォームを実施しようと考えているのなら、次のポイントを把握しておきましょう。

可能な場合は他の箇所も同時にリフォームする

リフォーム工事にはある程度の費用が必要ですが、細々と毎年のようにリフォーム工事をするよりも、一度に複数箇所のリフォーム工事をした方が総額コストを抑えられます。
そのため、予算に余裕があるのであれば、少しずつではなく他のリフォームも同時に進めることをおすすめします。

窓の断熱リフォームの実績が多い業者に依頼する

リフォーム業者にはそれぞれ得意な工事が存在します。
そのため、窓の断熱リフォームの実績が多い業者を選べば、クオリティーが高い仕上がりが期待できるのです。
特にリフォーム工事の知識が少ない・自分で調べている時間はないという方こそ、実績が豊富なリフォーム業者を選択すると良いでしょう。

アフターサポートも万全な業者であれば、安心してリフォーム工事を任せられます。
また、業者選定時にはいくつかの業者から相見積もりをとり、見積もりの内容や対応を比較検討することも大切です。

断熱性能の高い窓でもサッシ次第で期待する効果が得られない

断熱性能が非常に高い窓を設置しても、サッシから隙間風が入るようでは期待する効果が得られません。
窓の断熱性は、窓+サッシ両方の組み合わせで向上させるものです。
窓のリフォームを実施する際には事前にリフォーム業者に現在の窓の状態を確認してもらい、アドバイスを受けた上で必要であれば窓とサッシを同時に変更しましょう。

まとめ

窓をリフォームして住宅の断熱性能を高めたいと考えているのであれば、リフォーム業者に相談した上で自宅の窓に適したリフォームの提案を受けましょう。
窓の断熱リフォームを行えば、どの季節も快適に過ごせる住環境を形にできるのです。
また、窓の断熱リフォームを実施する際には、窓断熱に詳しく工事実績が多い業者を選択すると良いでしょう。

山根木材では「永く住み継がれる家づくり」を目指し、これまでに累積1万件を超える施工を手掛けてきました。
私たちはお客様の住まいと暮らしに寄り添うライフパートナーとして、ご家族の思いに耳を傾け、ライフステージの変化も見据えた、お客様の暮らしに寄り添ったリフォームプランをご提案します。

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※弊社では、広島県内を施工エリアとさせていただいています。

この記事を書いた人
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山根木材メディア編集部

ヤマネホールディングス株式会社マーケティング課が、住まいの検討やより良い暮らしに向けたお役立ち情報などを発信しています。

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