寝室は心から落ち着いて過ごせるスペースであり、1日の疲れを質の良い睡眠で回復できる場所でなくてはいけません。
今回の記事では、寝室のリフォームに必要な費用とリフォームのポイント・注意点をまとめました。
睡眠の質をより良いものに変えたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
寝室リフォームの重要性
快適に眠るためには寝室の室内環境が重要になります。
会社や学校に通っている方は、毎日12時間程度を自宅で過ごします。
そのうち7時間程度は寝室にいることから、自宅で過ごす時間の半分以上が寝室で横になっている計算です。
寝室にいる時間が長いというだけでなく、寝室では1日の疲れを取り除く質の良い睡眠がとれなければなりません。
このような理由から、自宅の寝室の室内環境が十分に整っていなければ、健康を維持することが難しくなります。
寝室は、自分たちの生活や健康にとって重要な役割を果たしているのです。
寝室リフォームに必要な費用の相場
寝室のリフォームに必要な費用は、リフォームの内容により大きく異なります。
ここでは、代表的な寝室リフォームの費用相場を一覧にしました。
リフォーム内容 | 費用相場(6畳の場合) |
壁紙の張り替え | 5〜7万円 |
カーペットやフローリングの張り替え | 7〜20万円 |
クローゼットの設置 | 10〜50万円 |
ドアなどの建具交換 | 7〜15万円 |
また、次のようなリフォームも寝室リフォームとして実施される頻度が高いものです。
和室を洋室に変更する場合
これまで和室だった寝室を洋室に変更する場合、7〜35万円の費用がかかります。
同時に砂壁をクロスに変更したり押入れをクローゼットに変えたりすれば、60〜100万円の費用が必要です。
和室を洋室に変更するリフォームについては、注意点を含めてこちらの記事で詳しく説明しています。
寝室をバリアフリー化する場合
家族の介護や老後を見越して寝室をバリアフリー化する場合には、廊下と個室の段差をなくしたり開き戸を引き戸にしたりするリフォームが行われます。
具体的なリフォーム費用の例は以下を参考にしてください。
リフォーム内容 | 費用相場 |
廊下と床の段差解消 | 3〜15万円程度 |
開き戸から引き戸への変更 | 10〜15万円程度 |
手すりの設置 | 3〜15万円程度 |
また、住宅のバリアフリー化は補助金の対象になる可能性があります。
バリアフリー化リフォームの補助金については、以下の記事にまとめています。
寝室リフォームを成功させるポイント
寝室のリフォームをして、睡眠の質が良くならない・悪くなるような事態は避けなければいけません。
ここでは、寝室のリフォームを成功させるポイントについてまとめました。
快適な空間を実現する断熱性を確保
質の良い睡眠には、室内の快適な温度と湿度が欠かせません。
人間が心地良く眠れる温度は13〜19度、湿度は50%前後だと考えられています。
しかし、季節により高温多湿・低温乾燥になる日本では、快適な室内環境を整える目的で外気の影響を受けにくくする必要があるのです。
寝室に断熱対策を施せば、冷暖房効率が上がって真夏・真冬の両方で室内温度を調整しやすくなります。
断熱性のリフォームについては、こちらの記事も参考にしてください。
防音対策をして安眠を実現する
道路や電車の音、近隣住宅の騒音で眠れないようなことがないように、寝室には十分な防音対策を施すべきです。
家族の就寝時間が異なるのであれば、リビングや他の個室での物音が寝室に伝わりにくくする工夫も欠かせません。
防音対策をした寝室であれば、音により睡眠を邪魔される心配はないのです。
具体的な防音対策には、二重サッシ・防音ガラスの設置などがあります。
音の感じ方には個人差があることから、特に睡眠時の音に敏感な方は、寝室の防音対策を行うことをおすすめします。
寝具を収納可能なクローゼットを用意
季節により温度や湿度が変化する日本では、季節ごとに寝具を交換する必要があります。
寝室に寝具を収納可能なクローゼットを用意すれば、寝具の交換をスムーズに進められます。
寝具は大きく持ち運びにくいため、寝室で衣替えが完結できるようにするとよいでしょう。
ホテルライクな落ち着いた空間を形にする壁紙や床材
壁紙や床材は寝室の雰囲気を変えるのみでなく、睡眠の質に影響を与えます。
落ち着いたおしゃれな空間を形にするためには、心をリラックスさせる白やベージュのシンプルな壁がおすすめです。
また、寝起きに心地良く床に足を置けるように、冷たさを感じにくい素材の床材を選択すると良いです。
シンプルなデザインでは物足りないと感じる方は、アクセントクロスの活用をおすすめします。
リラックスでき細かく調整可能な照明
寝室には視覚への刺激が少ない優しい色味の照明を用いるべきです。具体的には、オレンジやイエローの照明を選ぶと良いでしょう。
さらに光量が調整可能なものを設置すれば、用途に合わせた明るさに調整できます。
寝室リフォームをする前に知っておくべき注意点
寝室をリフォームする際には、次のような点に注意しましょう。
背の高い家具を寝室に置く場合は地震対策をする
睡眠中に大きな地震が発生した場合に備えて、背が高い家具は事前に壁と固定しましょう。
それでも収納の中身が揺れで飛び出してしまう可能性はあるため、ベッド付近に背の高い家具を設置しないことをおすすめします。
地震対策は寝室に限らず、住宅全体で取り組むとより安全な暮らしを確保できます。
収納には扉をつけて目隠しをする
自分では意識していなくても、睡眠時に視界に入る情報が多いと脳が休まりにくくなります。
寝室に複数のポスターやカレンダーを貼ったり、ゴチャゴチャとした収納が見えていたりする状態は睡眠の質を下げる可能性があるのです。
寝室に収納を置く場合には、扉や目隠しの布を使ってすっきりした見た目にすると睡眠に集中できます。
また、寝室の壁に派手な柄のクロスを使うことは睡眠の質という観点では避けるべきです。
遮光カーテンを設置して睡眠時間の光を遮断
季節や寝室の方角によっては、朝日が眩しすぎて眠れない・外の照明が気になって夜眠りにくいと感じる方もいます。
人により睡眠の時間は異なるため、必ずしも外の環境が自分の就寝時間に適しているとは限りません。
寝室の窓には遮光カーテンを活用して窓からの光を遮断することで、明るくて睡眠の質が下がることを防げます。
布団を干せる空間を作って衛生管理
寝具の衛生状態を良好に保つためには、定期的に寝具を日光に当てると良いです。
しかし、寝具は大きく運びにくいものであり、寝室からベランダが遠い状態では寝具の日干しが重労働になってしまいます。
寝室のリフォームする場合は、布団を干すスペースも寝室付近に作れると良いでしょう。
家事動線が短くなることで、家事の負担を大きく減らせます。
まとめ
寝室はキッチンやお風呂場などと比較して劣化しにくいことから、リフォームの順位が後回しにされがちです。
それでも、寝室は1日の疲れを取り除く睡眠の質を左右するために重要な役割を果たします。
生活の質を高める目的で理想的な室内環境について是非考えてみましょう。理想的な寝室を形にすれば、快適な睡眠と健康的な生活が実現できます。
山根木材では「永く住み継がれる家づくり」を目指し、これまでに累積1万件を超える施工を手掛けてきました。
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