子ども部屋リフォームを成功させるポイントは?費用相場や注意点を解説

  • 作成日:2024/02/20
  • 更新日:2024/09/11
  • 編集者:山根木材メディア編集部
子ども部屋リフォームを成功させるポイントは?費用相場や注意点を解説

子供は成長とともに必要な設備やサポートが変わります。そのため、子供部屋は状況に合わせて変更可能な可変性のあるものが好まれます。
今回の記事では、子供部屋をリフォームして使いやすく仕上げる際のポイントをまとめました。
すぐに使えるアイデアや具体的な実例も紹介するため、子供部屋リフォームを考えている方は、ぜひ参考にしてください。

子供部屋リフォームのポイント

青い壁紙が印象的な子ども部屋

ここでは、子供部屋をリフォームする際のポイントをまとめました。
次のような点を把握しておくと、子供部屋リフォームに失敗するリスクを減らせます。

子供の年齢に合わせたニーズ

子供のニーズは年齢ごとに異なります。子供の年齢別のニーズの例は以下の通りです。

  • 6歳以下:生活には親のサポートが必要で、親の目が届く場所で安全を確保するべき
  • 7歳〜10歳頃:勉強に集中できる環境を用意するべきだが親のサポートも必要
  • 11歳〜12歳頃:一人の時間が必要になり自立に向けての取り組みが始まる
  • 12歳以降:プライバシーの確保が必要であり反抗期が始まることもある

子供は年齢により物理的に親の目の届く場所にいるべき期間と、プライバシーの確保が重要視される期間が存在します。
着替えや片付けなど生活面で親からのサポートが必要な期間も長いです。
多くの方は小学校入学のタイミングで子供部屋リフォームを実施し、勉強しやすい環境の構築・自立に向けての準備を整えます。

また、小さいうちは兄弟が同じ部屋で過ごせるものの、思春期以降の大半の子供は自分専用の部屋を欲しがります。
そのため、2人以上子供がいる家庭では、広めの子供部屋を設けて数年後にリフォームを行い、2部屋に分割するという方法を取り入れている事例が多いです。

収納の高さ

収納の高さは子供の身長に合わせるべきです。手が届かない場所にある荷物は子供が管理できないのみでなく、よじ登りなどの危険な行動につながる可能性があります。
幼いうちから「自分で片付けをする」「自分のものは自分で管理する」という意識を持たせるためにも、収納は子供の身長で使いこなせるものにしましょう。
棚の高さを自由に変えられる収納であれば、長い期間使用可能です。

家族との距離感

乳児期には母親から一切離れなかった子供も、成長とともに家族と距離を持ちたがるようになります。
子供部屋は子供のプライバシーの確保・落ち着く空間を提供する役割がありますが、子供が部屋に閉じこもってしまうリスクも潜んでいます。

子供と離れ過ぎず近過ぎない、程良い距離感を保つためには、子供部屋の配置を工夫しましょう。
例えばリビングやキッチン付近に子供部屋を設置すれば、子供の出入りが把握しやすく親の声も届きます。

学習スペース

机で勉強をする子ども

学習スペースは子供部屋に作るという考えが根強いものの、ある程度の年齢までは親の監視下の方が勉強が進む子供もいます。具体的には低学年のうちはリビング学習を好む傾向にあります。
リビング学習であれば、親は家事をしながら子供の学習をサポートできます。
学習スペースは、やがて子供がリビングではなく子供部屋で勉強をするようになった時に、読書スペースや作業場として活用することができます。

防音対策

子供は大人よりも元気に動き回り、足音をコントロールできないものです。
特に子供部屋の下の階に寝室がある、または下の階に別の住人が暮らすマンションでは、子供部屋の防音対策が必要となります。
床材には遮音性がある・傷がつきにくい・汚れがつきにくい・クッション性がある素材を使用しましょう。

子供部屋リフォームをおしゃれにするアイデア

勉強をする女の子

おしゃれな子供部屋は可愛らしく、子供も喜んで自分の部屋を使ってくれるようになります。
ここでは、子供部屋を機能面のみでなくおしゃれな雰囲気に仕上げる方法をまとめました。

壁紙を変える

壁紙は部屋の雰囲気を大きく変えるパーツです。海外の映画や雑誌で見かけるような子供部屋の壁紙を取り入れれば、室内の印象が大きく変わります。
子供は成長とともに好みが変わるため、キャラクターものより長く子供が気に入ってくれるデザインを見つけることが大切です。
また、あえてシンプルなデザインの壁紙を選び、壁掛け時計などの小物で装飾するという手段もあります。

黒板クロスを貼る

黒板クロスとは黒板をそのまま壁紙にした商品のことです。黒板と同じようにチョークで自由にお絵描き可能で、マイクロファイバークロスを活用して描いたものを拭き取ります。
子供部屋の一部の壁を黒板クロスにすれば、壁一面に思い思いのお絵描きができるのです。
黒板クロスはカフェのような雰囲気であり、おしゃれで子供の想像力を養います。

フローリングを変える

子供部屋のフローリングは壁紙と相性が良く、遮音性・クッション性に優れており汚れを簡単に落とせるものが好まれます。
温かみのある木目調のフローリングは多くの壁紙との相性が良く、子供部屋の雰囲気をよりおしゃれに仕上げます。
子供が万が一転倒しても怪我につながりにくい素材を選ぶことが大切です。

ロフトを設置する

子供は秘密基地のような空間を好みます。子供部屋にロフトを設置すれば、立体感がありおしゃれな雰囲気の部屋になるのです。
ロフトを寝室・ロフト下を勉強スペースにするなどの工夫で、勉強にも集中しやすくなります。
ただし、ロフトの上り下りを安全に行えない年齢のうちは、ロフトの階段を取り付けずに使用しないでおく方が良いです。

リビングに子ども部屋を作る

リビングに子供部屋を作れば、子供の様子を見ながら家事が進められ子供は家族の気配を感じつつ勉強・遊びができます。
スキップフロアやロフトなどの活用により、子供部屋と生活空間を緩やかに区切りながらおしゃれな雰囲気を演出することができます。

ただし、リビングの子供部屋は子供との距離感が近いというメリットがあるものの、一定の年齢になると子供のプライバシーの確保が難しくなります。
将来的なリフォームで個室に変える・事前に間仕切りを設けておくなどの対応が必要です。

家具で仕切りを作る

子供部屋の空間を区切りたい時には、家具を活用して勉強スペース・遊びスペースを分割するという手があります。
空間が区切られることで、より部屋の活用方法が広がるのです。また、仕切りの家具に本棚などを選択すれば、子供部屋の収納量を増やせます。

リフォームで子ども部屋を増やす方法

おもちゃが出しっぱなしの子供部屋

兄弟が幼い時には、部屋が一つの方が二人で仲良く遊べ、親も子供の世話がしやすいものです。
しかし、将来的には同じ性別の子供でもプライベートなスペースが必要になります。
ここでは、リフォームで子供部屋を増やす方法を紹介します。

間仕切りで分割する

パーテーションやカーテンなどの間仕切りを使用して子供部屋を2つに分けます。
初めからドアも2つ用意しておけば、個室に近い空間を作れます。

壁で分割する

子供部屋の中間に壁を設置して2つの個室に分割します。完全に部屋が区切られるため、2つのドアと収納も事前に用意するかリフォーム時に設置する必要があります。
子供同士のプライバシーがしっかり確保できるというメリットはあるものの、子供部屋を一つに戻す時には再度リフォームを行う必要があります。

棚やベッドで分割する

棚や二段ベッドを子供部屋の中心に置いて、部屋を2つに分割するという手段もあります。この方法であれば、リフォームの必要なく家族で部屋の配置を自由に変更することができます。
また、緩やかに空間が区切られるため、家族と程良い距離感が維持できます。

子供部屋リフォームの注意点

子供部屋をリフォームする際には、以下の注意点を把握しておきましょう。

将来のライフスタイルの変化を検討

子供は大人と違い数年おきに必要な設備やサポートが変わってきます。そのため、子供部屋には細かな可変性が求められるのです。
さらに家庭により異なるものの子供はそれぞれのタイミングで巣立っていき、子供部屋が空き部屋になります。
そのため今後の長いライフスタイルを考えて、子供部屋の使い道を決めておくと良いでしょう。

プライベートと家族との距離感のバランスを検討

子供部屋に子供がこもってしまう状態・子供がプライバシーが確保できていないと感じる状態を避けるために、子供部屋は家族との距離感を重要視する必要があります。
子供部屋を考える時には、その場所やドアの位置などを工夫しましょう。

家族が増える予定があるか確認

子供部屋リフォームの前には家族が増える可能性を確認します。将来的に何部屋の子供部屋が必要になるのかが分かっていれば、子供部屋が足りなくなる心配はありません。
また、今後親と同居する可能性なども同時に検討する必要があります。

マンションの規約を確認

マンションにお住まいの方が子供部屋リフォームを実施する際には、事前にマンションの規約を確認しましょう。
マンションの管理規約には国土交通省が定めた標準管理規約の他に、マンションが個別に定めた規約も存在します。
規約次第では、リフォームの内容に一定の制限がつく可能性もあることを知っておきましょう。

マンションの管理組合へ連絡

マンションのリフォームでは、管理組合への事前申請が必要です。
その際には、リフォーム箇所・工事期間・工事の時間帯などを明確にしておきましょう。
さらに、リフォームで発生する可能性がある騒音へのクレームを減らすためにも、近隣住民にリフォームの説明と挨拶を行うことも忘れずに実施しましょう。

子供部屋リフォーム費用相場と期間

床におもちゃを散らかす子ども

ここでは、子供部屋リフォームに必要な費用の相場と期間をまとめました。
事前に明確なスケジュールを立てて余裕のある期間でリフォームを実施しましょう、

クロス張り替えの費用相場と期間

クロスの張り替えに必要な費用は6畳の部屋で3〜4.5万円程度となり、多くの場合は1日で作業が終了します。

フローリング張り替えの費用相場と期間

フローリングの張り替えに必要な費用は、選択する工法により大きく異なります。
既存の床材の上に新しい床材を施工する「重ね貼り工法」の方が、床全体を取り替える「張り替え工法」よりも手頃な価格で実施することができます。
6畳のクッションフロアへのリフォームの場合は、重ね貼り工法なら4〜5.5万円、張り替え工法なら4.5〜10万円に費用がかかり、工事は1日程度で完了します。

フローリングのリフォームについては、こちらの記事も参考にしてください。

ロフト設置の費用相場と期間

ロフトを設置する際には4畳のロフトであれば45万円、6畳のロフトは55万円程度の費用がかかります。
工事期間は状況によって異なり、4〜5日間が目安だと考えておきましょう。

ロフトのリフォームについては、こちらの記事も参考にしてください。

間仕切りによる分割の費用相場と期間

間仕切りで子供部屋を仕切る際に必要な費用は、選択する間仕切りにより変わります。
可動式のパーテーションやロールスクリーンなどであれば、5万円未満で子供部屋を分割できます。
自分で設置する場合でも、1日程度で設置作業を終わらせられます。

壁による分割の費用相場と期間

子供部屋を分割する目的で壁を設置する場合には、20〜30万円程度の費用がかかります。必要な工事期間は10日程度です。
また、壁を撤去する際の費用の目安は10〜20万円です。

まとめ

子供部屋としてのヌックに上がる子ども

子供部屋リフォームを成功させるためには、家族のライフスタイルに合わせた可変性を考えることが大切です。
この記事を参考に、子供も家族も満足できる子供部屋のスタイルは何か考えてみてください。

山根木材では「永く住み継がれる家づくり」を目指し、これまでに累積1万件を超える施工を手掛けてきました。
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この記事を書いた人
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山根木材メディア編集部

ヤマネホールディングス株式会社マーケティング課が、住まいの検討やより良い暮らしに向けたお役立ち情報などを発信しています。

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