建売住宅購入から入居までの流れ|失敗しないためのポイントをまとめて解説

  • 作成日:2024/02/29
  • 更新日:2024/09/11
  • 編集者:山根木材メディア編集部
建売住宅購入から入居までの流れ|失敗しないためのポイントをまとめて解説

建売住宅の購入には、注文住宅よりも短い期間で新生活が始められ、実際の建物を内覧した上で物件を比較できるなどのメリットがあります。しかし、建売住宅を購入するための流れが分からず不安に思っている方も多いのではないでしょうか。

今回の記事では、建売住宅を購入する際の流れや住宅選びに失敗しないための注意点を詳しくまとめました。
建売住宅を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

建売住宅とは

ホワイトタイルが印象的な一戸建て

建売住宅とは、不動産会社などが、建築済みの住宅と土地をセットにして販売するスタイルの住宅を指しています。完成後の住宅を内覧しながら複数の物件から選定するため、新生活のイメージが湧きやすく、気に入った住宅が見つかった時には、短い期間で入居できるというメリットがあります。

近年では、建築中や着工前の住宅が建売住宅として扱われるケースも多く、そのため買主は、デザインや設備を用意されたプランから選択できるなど、建売住宅でも自由度が高い住宅を手に入れられるようになりました。

また、一般的には建売住宅は、注文住宅と比較して低コストになる傾向があります。

建売住宅と分譲住宅の違い

建売住宅に似たものに分譲住宅があります。どちらも土地と住宅がセットで販売されていますが、分譲地に建てられたものが分譲住宅と呼ばれています。

分譲地は、不動産会社が購入した広い土地を、住宅を建てることを前提にして区画整備をした土地のことで、住環境に適したライフラインが整備されています。

建売住宅・分譲住宅の詳しい説明は以下の記事を参考にしてください。

建売住宅の選び方

ダイニングにて向かい合って話し合う夫婦

次に建売住宅の選び方についてまとめました。
以下のポイントを参考に、家族に適した住宅を探してみましょう。

住宅の立地条件

住宅の立地条件は家族の暮らし心地に直結します。駅やバス停までの距離、通学・通勤時の環境を確認し、家族が快適に暮らせる立地を探してください。

周辺環境を確認するために、時間帯や曜日を変えて、住宅周辺の下調べをしておきましょう。
例えば、土日の昼間は静かで過ごしやすいが夜は人通りが多い、平日の朝は車の渋滞がひどいなどの問題が潜んでいる可能性があります。

自然災害のリスク

自然災害のリスクは地域により異なります。浸水被害が多い土地や土砂崩れの危険性がある土地では、事前に対策を施しても常に自然災害の心配をしなければなりません。
住みたい地域を探すときには、地方自治体などが発表しているハザードマップを活用し、自然災害のリスクについても調べておきましょう。

環境音やにおい

近隣の工場や住宅、道路からの音やにおいの問題が潜んでいる場合もあります。
環境音や匂いの問題は自分で対策を取ることが難しいため、物件の内覧は時間帯や曜日を変えて行い、気になる音やにおいがないか、事前に確認しておきましょう。

気になる音やにおいは人によって異なるので、可能であれば家族全員で周辺環境の確認をしましょう。

住宅の間取り

現在住んでいる住宅の間取りを参考にしながら、新しい住宅に求める間取りは何か考えてみましょう。
リフォームで間取りを変更することは可能ですが、コストも大きくかかるため、長期的に家族が使いやすいと感じられる間取りを選ぶことをおすすめします。

住宅の設備

建売住宅の設備は住宅ごとに異なり、ハイグレードな設備のある建売住宅は費用も高くなります。
事前に家族に適した設備を考え、コストをかけたい設備、かけなくても良い設備を決めておけば、建売住宅の選定をスムーズに進めることができます。

住宅の性能

住宅の性能が上がるほど住宅の購入費用が高額になりますが、快適な生活を考えた上で、住宅性能を比較検討してください。

例えば、住宅の断熱性能や気密性は、室温や音といった暮らし心地に大きく影響し、光熱費の節約効果もある性能です。また、耐震性能が高い住宅であれば、地震が起きた時のリスクを減らすことができます。

建売住宅選びのポイントを、こちらの記事で詳しくまとめています。

建売住宅を購入するまでの流れ

住宅営業マンが住宅基礎について説明しそれを聞く夫婦

ここでは、物件の売買契約を締結するまでのステップを説明します。

①新居への希望をまとめ資金計画を立てる

まずは、希望する新居の条件をまとめます。家族全員が100%満足できる住宅を探すことは困難なので、事前に条件に優先順位をつけておきましょう。優先順位があれば、住宅の選定をスムーズに進めることができます。

また、同時に資金計画を立てます。住宅ローンは、年収負担率(年間返済額が年収に占める割合)が25%以内であれば、無理のない返済が可能になると言われています。建売住宅は予算オーバーになりにくい傾向にあり、注文住宅と比較して資金計画が立てやすくなっています。

②物件を内覧する

住宅に対する条件の優先順位、資金計画がまとまったら、希望に近い物件をピックアップしていきます。
建売住宅を探すには、検索サイトやSNSなどを活用し自分で物件を探す方法と、不動産会社に依頼して希望に近い物件を紹介してもらう方法があります。

物件を内覧する時は、優先順位を意識して、気に入った点や不満な点を明らかにしながら、納得いく住宅を探してみましょう。人気物件は、検討している間に他の方が契約を結んでしまう可能性もあるため、物件選定にはある程度のスピード感も求められます。

③契約日や条件を確認して購入の申し込みをする

購入する物件が決まったら、売主に物件購入の申し込みをします。
申し込みをすると、売主は他の買主に該当の物件を売ることができなくなります。

申し込みの際には、売買価格や契約日、申込金額など、売主との契約条件を確認します。また、これらの内容について交渉することもできます。申込金については10万円程度の必要になる場合もあるため、事前に確認しておきましょう。

④ローンの事前審査を受ける

物件の購入申し込みの前後に、金融機関で住宅ローンの事前審査を行います。金融機関は年収・勤続年数・借金の有無をなどを確認して、申請者の返済能力を確認します。住宅ローンの事前審査には一般的に3日程度かかります。

⑤売買契約を締結する

住宅ローンの事前審査が通過した後に正式に売主と物件の売買契約を結び、手付金・仲介手数料・契約印紙代などの支払いをします。

売買契約の締結後に購入をキャンセルする場合は、手付金が返ってこなかったり違約金を請求されるケースもあるため注意してください。気になる点は売買契約締結前に必ず確認しておきましょう。

建売住宅を購入してからの流れ

住宅にて営業マンと夫婦が話している様子

建売住宅の売買契約を締結した後は、次のようなステップで入居に向けて進みます。

①住宅ローンの本審査と金消契約

建売住宅の売買契約を締結した後は、住宅ローンの本審査の申し込みをします。住宅ローンの本審査には1〜2週間ほどかかります。本審査が通った後は、住宅ローン契約(金消契約)を金融機関と結びます。

住宅ローン契約の締結と同時に、住宅と土地には抵当権が設定されます。抵当権とは、万が一住宅ローン契約者がローンの支払いができなくなった時に、金融機関が該当の住宅と土地を担保として獲得する権利のことです。

②登記の手続きを進める

住宅ローン契約の締結とともに、住宅や土地の登記手続きも進めます。一般的には、登記手続きは司法書士などの専門家に依頼します。登記の手続きを専門家に依頼した場合は、その報酬が必要になります。

③立ち会い

住宅ローン契約や登記の手続きが完了した後は、いよいよ物件の立ち合いです。
物件の立ち合いの際には、必ず自分の目で物件に問題がないか細かく確認しましょう。小さな傷や些細な不具合でも、必要な補修があれば修繕依頼をすることができ、指摘した箇所のほとんどは引渡しまでに修復してくれます。

④引渡し

引渡しのタイミングで代金の決済が行われるため、引渡し手続きの多くは金融機関で実施されています。
建売住宅の鍵を受け取り、所有権を売主から買主に変更した後に、住宅の引渡しとなります。
引渡し後は、任意の日程で引越し、入居が可能です。

建売住宅入居までに必要な期間

家について話し合う手元

建売住宅の場合は、注文住宅と比較して入居までの期間が短く、一般的には、物件探しを始めてから入居までにかかる期間は約1年、契約を開始してからは3ヶ月程度で新生活を始めることができます。入居までに時間をかけたくない方は、建売住宅の選択がおすすめです。

建売住宅を購入する際の注意点

建売住宅を購入する際には、以下の注意点を意識してください。
次のポイントを確認しておけば、建売住宅の購入で失敗するリスクを減らすことができます。

オプションになる設備や費用に含まれる内容を確認する

建売住宅の物件価格に含まれる項目は物件により異なります。生活に必要な設備が有料オプションの物件も少なくありません。カーテンレール・網戸・エアコンなどがその例です。

建売住宅ではオプション費用も考えて物件価格を比較する必要があります。資金計画に沿った住宅購入を成功させるためにも、費用に含まれる内容を十分確認してください。

アフターサポートの内容を把握しておく

アフターサポートが不足している住宅を選んでしまうと、トラブルが発生した時に必要なサポートを受けることができません。建売住宅を選ぶ際には、用意されたアフターサポートの内容や対象期間を確認しておきましょう。万全のアフターサポートが用意された住宅であれば、長期間安心して生活を送ることができます。

まとめ

キッチンで作業する妻と、ダイニングにいる夫が会話する風景

建売住宅なら、物件探しを始めてから1年程度で新しい生活を始めることができます。
家族にぴったりの住宅を選ぶためにも、事前に建売住宅購入の流れや確認ポイントを把握しておきましょう。
住宅に対する優先順位や購入の流れを把握しておくと、スムーズに建売住宅購入を進めることができます。

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この記事を書いた人
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山根木材メディア編集部

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